老若男女が憩えるオアシスロード
松本拓磨
兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生
全体説明
この「市の池公園」は高砂市北部に位置し、北に高御位、すぐ隣には初詣でも有名な鹿島神社あり、自然豊かな公園です。公園内には、市の池をはじめ緑化植物園、公園、キャンプ場などがあり、ハイキングや自然観察の休憩所としても利用されています。
昼は子供達の楽しげな声、夕方は高齢者の夕涼み、休日は若者やファミリーのバーベキューなどまさに『老若男女が憩えるオアシスロード』
僕も幼いころ友達や両親といっしょに歩いた公園でいろんな遊具もあって楽しかった思い出があります。
中学生になってもう一度歩いてみると、幼い頃は気づかなかった草木や鳥の声、珍しい温室の花々、薄暗くなるとどこからか現れる空を飛び交うコウモリ達。
まだまだ新しい発見がありそうだ。
皆さんも一緒に散策してみませんか。
観察ポイントごとの説明
(1)
園内の入口に近づくと四季折々の草花で出迎えてくれる。
花だん、鉢植え、ハンギングなど色々な見せ方で来訪者を楽しませてくれる。
様々な蝶も飛び交い羽根のブルーが印象的なオアシスアゲハは求愛中でした。
(2)
この市ノ池名物のオニバスは大きいのだと直径2m以上にもなり、花は8~9月の午前中に4㎝ほどの小さい花を咲かせ、午後にはつぼんでしまいます。
絶滅危惧種のオニバス・ミズニラ、ガガブタは貴重で、大きな葉はよく見ると表面に赤いブツブツがあり、それはトゲでした。とても鋭く堅いトゲです。
池の回りには、ケリの群れやチョウサギ・カワセミなども見られます。
(3)
ハーブ見本園は10種類のハーブを育成・展示している。オレガノ・スウィートバジル・スペアミントなど料理にも味、香り付けになるものからレモンバームは入浴剤としてもリラックス効果がある。
ローズマリー・ラベンダーは薬用としても用いられ高血圧・不眠・リュウマチなどに効果がある。アロマオイルとしても有名。
属名はシソ科だが観賞用としても様々に利用できる。
(4)
散策路に沿って植えられた果樹見本園では、様々な果樹を育成し、花や果実を楽しむことが出来ます。
ウメやサクランボ、ブルーベリー、ビワなど四季を通して楽しめますがこれを狙って来る野鳥もいるようです。おいしそうですが皆さんもとって食べないようにして下さい。
(5)
温室では一般の人が入場できる展示室と栽培室に分かれています。
栽培室は加温室と冷温室に分かれており、植物の特性により温度管理をしている。
テンドロビウムやカトレアなど約600本のラン類や熱帯果樹・熱帯花木類にはアンスリウム・クワノミ・パパイヤまである。季節外れでも開花を楽しめるため、訪れる人々を和ませてくれる。
(6)
和風公園では東屋やベンチがあり散策の途中、休憩しながら庭園を鑑賞することができます。
また自然に生息した草花も多くバッタやカナヘビが顔を出し、涼しくなってくるとコオロギや鈴虫の合唱が始まります。
(7)
市の池へと流れる川は下流では子供が水遊びし、山合から流れれる上流にはメダカやアメンボ。
岩影には黒いつぶつぶのおたまじゃくし
池の近くの川にはたくさんのフナが見られる。
水量はあまり多くないが、暑い夏、涼しさを求めて人々が集まってくる。
(8)
バーベキューサイトにあるこの場所は少し上へ行くとハイキングコースの入り口があり、山道がある。
山道ではしばしば蛇が見られ捕かくされているが、注意書きの看板もありスズメバチも出てきます。
山道の両側には白梅やネコヤナギが春の訪れをラベンダーやマツバウンランが初夏の訪れを知らせてくれます。
(9)
遊歩道沿いにはソメイヨシノが等間隔に植えられていて4月には満開になり花見客も増える。
反対側の山にはもみじやあけびイチョウなどが赤色、黄色だいだい色とえのぐのように色あざやかな紅葉が秋から冬へ変化していくのが美しい。
(10)
公園ゾーンは遊具があり芝生ではキャッチボールやサッカーをしたり子供達に人気だ。
遊んでいると芝生からバッタやカマキリが飛び出し、びっくりさせられる。だが夕方になり日が暮れ始めると空を黒いものが飛んでいる。1匹、2匹…と増え気がつくと10匹近くもいる。鳥ではないコウモリだった。