1984年に始まった『わたしの自然観察路コンクール』は、身近な自然のおもしろさを発見し、自然を観察できる道を自分でつくって絵地図と文章で表現していただいたものを「自然観察路」として審査・表彰するコンクールです。自然観察ではたくさんの “不思議” が見つかります。それを調べたり、周りの人と相談したりするうちに、ワクワク・ドキドキする気持ちがどんどん生まれてくるでしょう。その気持ちをギュッと絵地図と文章に詰め込んで、コンクールを通じて多くの人に紹介してください!
コンクールの目的
自然をよく観察し、そのしくみや不思議さを知ることは、自然を理解し守っていくための第一歩となります。わたしたちは、日頃見過ごされている身近な自然を通じて、“なぜだろう” “ふしぎだな” という気づきから、“大好き” “大切にしたい” という思いを、子どもたちに育んでほしいと考えています。「わたしの自然観察路コンクール」では、子どもたちの視点で自然のおもしろさを発見し、自然を観察できる道を自分でつくり、絵地図と文章で表現し発信することで、身近な自然への理解や愛着を深めてもらうことを目指しています。
自然観察路とは
身近な動物や植物などとふれあい、自然を観察することを通じて自然のしくみを理解し、自然の大切さに気づき、学ぶことが歩きながらできる道のことです。
1950年代にアメリカで「ネイチャートレイル」として生まれ、日本では1960年代から国立公園、国定公園などで歩道の整備や看板が設置されてきました。
このコンクールでは、みなさんが住む町・かかわりのある地域の身近な自然の魅力をポイントにまとめ、観察ルートを設定して、絵地図と文章で表現したものを「自然観察路」として審査・表彰しています。
審査員
有識者および主催者・後援・協賛団体などの関係者で構成する審査委員会(11月に開催)で審査します。
<第41回(2024年)の審査員(予定)敬称略・50音順>
- 稲垣 歩 (三井住友信託銀行株式会社)
- 佐々木 真二郎 (環境省 自然環境局 国立公園利用推進室 室長)
- 小林 光 (公益信託富士フイルムグリーンファンド 運営委員長)
- 執行 昭彦(一般社団法人日本空間デザイン協会 特任理事)
- 瀬尾 隆史(公益社団法人日本環境教育フォーラム)
- 星野 俊彦(富士フイルムホールディングス株式会社)
副賞 ~めざせ、環境大臣賞!~
環境大臣賞、優秀賞、入選の授賞者には、表彰状に加えて、「富士フイルム賞」として富士フイルムホールディングス株式会社より富士フイルム社製賞品を、「フォーラム賞」として日本環境教育フォーラムから自然観察に役立つグッズを贈呈します。
※賞品は下記を予定しておりますが、予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。
環境大臣賞 | (富士フイルム賞)INSTAX SQUARE Link インスタントカラーフィルム instax SQUARE 2パック (フォーラム賞) 小学生の部:3.5倍ポケットルーペ、オリジナル野帳 中学生、高校生、団体の部:モバイルマイクロスコープ、オリジナル野帳 ※製品カラーは自然観察路コンクール事務局にご一任ください。 ※団体部門もチームで1つの賞品となりますこと、予めご了承ください。 |
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優 秀 賞 | (富士フイルム賞)チェキ instax mini 11 インスタントフィルム instax mini(10枚入×2) (フォーラム賞) 小学生の部:3.5倍ポケットルーペ、オリジナル野帳 中学生、高校生、団体の部:モバイルマイクロスコープ、オリジナル野帳 ※製品カラーは自然観察路コンクール事務局にご一任ください。 ※団体部門もチームで1つの賞品となりますこと、予めご了承ください。 |
入 選 | (富士フイルム賞)コンパクト6倍双眼鏡 KF6×21H (フォーラム賞)オリジナル野帳 ※製品カラーは自然観察路コンクール事務局にご一任ください。 ※団体部門もチームで1つの賞品となりますこと、予めご了承ください。 |
コンクールのあゆみ
本コンクールは1984年に開始し、今年で第41回を迎えています。第40回終了時点で、コンクールへの応募数が累計20,907件、応募校数はのべ2,221校を超え、第40回は応募数724件、応募校数66校となりました。また、海外に住む日本人からご応募をいただくこともあります。
1983 | 富士写真フイルム㈱が「公益信託富士フイルム・グリーンファンド」を設立 ※ 民間企業による、自然保護をテーマとした公益信託としては日本初 |
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1984 | 第1回「自然は友だち わたしの自然観察路コンクール」を開催 ※ 初代事務局:国立公園協会 |
1987 | 自然観察路コンクールへの応募数が累計1,000件以上に |
1991 | 自然観察路コンクールへの応募数が累計3,000件以上に |
1993 | 環境基本法公布 生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)発行 |
1994 | 自然観察路コンクールへの応募数が累計5,000件以上に |
2001 | 環境庁が改組され、環境省設置 |
2005 | 自然観察路コンクールへの応募数が累計10,000件以上に |
2012 | ※ 運営事務局が日本自然保護協会に引き継がれる |
2013 | 「わたしの自然観察路コンクール」が30年を迎える 自然観察路コンクールへの応募数が累計14,000件、応募校数はのべ1600校を超える |
2018 | ※ 運営事務局が日本環境教育フォーラムに引き継がれる |
2023 | わたしの自然観察路コンクール」が40年を迎える |
2024 | 40周年企画「わたしの自然観察路コンクール」受賞作品展をフジフイルム スクエアにて開催 |