自然の宝石箱~明石公園~
杉田健
兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生
全体説明
明石公園は僕にとって、唯一本当に身近な自然です。家から歩き5分で、親の仕事上あまり遠出もできず、何かある事に母と公園へ行きました。特にひぐらし池近くでは夏に、ザリガニや、桜堀ではモロコやイシガメ、ミドリガメ、シジミチョウ、アゲハ、トノサマバッタ等を捕まえました。アリを多く捕まえ透明のビンで飼ったりしました。うまく虫を捕まえるには、早朝に公園のトイレに行く事です。街灯に集まったゴマダラカミキリ、コクワガタ、カブトムシ、珍しいタマムシも捕まえました。
梅雨では雨上がりに喜春橋という所へ行くとカタツムリがたくさんいてそれを家で飼い産卵させたこともありました。今回は初めて植物を観察し、いろいろな発見をしました。特にヒマラヤシーダーの果実に驚きました。秋にはどうなっているか楽しみです。もっと他の季節にも観察を続ければ新しい発見があるに違いなく楽しみです。こんなに素晴らしい自然がある公園は僕にとって宝です。
観察ポイントごとの説明
(1)
このコブハクチョウは冬鳥ですがずっと堀にいます。口ばしのつけ根に黒いコブがあり口ばしはオレンジ色。明石公園ではパンくずをあたえる人が多いけれどそれは良いのか疑問です。戦後明石市が観光のために皇居からもらい受けた白鳥です。エサは堀に2~3ヶ所エサバコがありレタスやキャベツの刻んだ物が入っています。白鳥は一生つがいで過ごすので公園の白鳥はいつも二羽で行動しています。子育ての時はどちらかの白鳥が巣にいます。
(2)
藤見池を初め公園のほとんどの池、堀にいます。天気の良い日は甲干しをしている。雑食なのでするめなどをつかい亀釣りをしました。子亀もたくさんいて魚捕りあみでつかまえましたがすぐ戻しました。時々、大亀は球場近くや、正面玄関を散歩?していることもあり運び池へ帰してやったこともありました。相当な重さにはびっくりしました。なぜ亀がそのような所を歩いているのかは疑問です。イシガメは池を優雅に泳いでいます。
(3)
藤見池は公園の他の池には全くない水草や湿地が多くガマやスイレン、初夏にはショウブなどがさいてとてもきれいです。水質管理上他の池のふちはコンクリートで舗装され水草はとり除かれてしまっています。このスイレンは紅色で小さい花ですがきれいに開花していました。今年は池の水が少なかったためか、スイレンの葉がもともとの水面より5センチほど浮いてあり裏の色はこい紫色でした。
(4)
ガマは、いなばの白うさぎが傷口につけたというあの傷薬は本当のことです。昔の人はガマが傷薬ということを発見したことに対し、尊敬します。あの色や形からは想像できません。池の手前にはショウブの株が群生してありそのむこう側に生えています。工作の発泡スチロールで作ったみたいに均一で整い垂直にのび美しい形です。調べてみると一本の枝にめ花(茶色の部分)その先の部分がお花であることを初めて知り驚きました。
(5)
春頃カエルのゼリー状の卵や夏前におたまじゃくしは見た事はあり今回はカエルの姿は発見できませんでしたが、あのおなじみの「ゴーゴー」といううなる様な声から多数のウシガエルがいることが想像できます。ウシガエルは食用ガエルとも呼ばれ、昔は食べられていたらしいです。田舎育ちの母は小さい頃食べたことがあるらしいです。気持ち悪くて想像できません。一回ウシガエルを見たことがあり15センチくらいあったかと思います。
(6)
乙女池は明石の子供には有名はザリガニ釣りのスポットです。僕も小学生のころよく友達や親と行きました。
エサはスルメが一番良く食いつきます。夏休み中旬になるとみんな取りにくるので大きなザリガニが、減ってしまい、小物しかいなくなります。小物は逃してやるのが乙女池の暗黙の了解です。ザリガニは池のふちなどによくいます。エサに食いつくときは口からいくのではなくハサミでつかみ安全を確認してから食べます。
(7)
このラクウショウは県内最大で高さは石垣をこえる程あり、15メートル以上あると思われます。スギ科の植物で一番低い枝は地面から50センチ位でよけないと道を通れません。直径2センチ位の梅干しの様は黄緑の実が相当数ついています。秋になると、茶色になり全て道に落ちるのでまともに歩けません。おすの木、めすの木に分かれているのでこの木はめすの木だと思われます。ちなみに正面玄関にあるラクウショウはおすの木と思われます。
(8)
明石図書館へ行く道にあり名札から名前は知っていました。名前のごとくヒマラヤ原産の常緑高木です。20m近くある大木です。まつぼっくりが驚く程あり垂直に上に向かっていました。普通のまつぼっくりは下に向かっているが10㎝以上の卵状のうす緑の実が枝にのっかっているのは少しこっけいな感じがします。秋になると実が落ちるが、こんなにたくさん落ちているのに気付かなかったのはとても不思議です。秋に一度見に行きたいです。
(9)
この辺りでは公園の園芸センターの庭があり、さまざまな夏の花を咲かせる植物が植えてあります。真赤な大きな花のみつを吸うアゲハは羽の大きさは10㎝くらい有り羽をバタバタをはばたかせていて花の赤と羽の黒のコントラストがとても美しかったです。この辺りではアオスジアゲハやキアゲハが目にとまります。大型のちょうはゆっくり飛ぶ様に思えました。みつを吸っている時に静かに近づくとチョウはすぐ逃げるので警戒心は強いです。
(10)
剛ノ池のコンクリートで固められた水辺に時々じっとしていて、微動だにせず一点を見つめ、立っています。近づいてじっくり見ようと2m以内にいても全く恐れる様子もなく動かないのは、たびたび公園に渡ってきて人に慣れているのかもしれません。ただ全て整備されていて水ぎわもコンクリートで固め水草や湿地も全て取り除かれてるので余り居心地の良い所ではなさそうです。サギは説明した生態にはよらず飛ぶスピードは速いです。