オハグロトンボと共に行く魚捕りロード大探索!!
清水勇輝
兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生
全体説明
ぼくが小学生だった頃に、友達といっしょにした魚捕り。とにかく大きな魚、めずらしい生き物を捕るために時を忘れて夢中になって探した。たった一匹の大物を見つけて、2時間近く上流を進み続けた事もあった。
そんなぼくも、いつの間にか中学生になっていた。今までは、この自然がたくさん残っている用水路を内側という視点から見ていた。今度は外側から見てみよう。
今まで僕の魚捕りをする姿を見ていたオハグロトンボ。さあ、オハグロトンボと共に魚取りロードを探索しよう!
観察ポイントごとの説明
ポイント1
僕が住んでいる下流の方は用水路の底まで舗装されているが、この鉄橋より上流からは、ほとんど舗装されていない。だから、底の石の下にはたくさんの魚や時にはカニが潜んでいる。また、この鉄橋の下は、特に水草が多く生えており、エビやザリガニなどがたくさん捕れる。また、流れがゆるいのでトンボの産卵場所にもなっている。
ポイント2
線路を越えた先の大木にはアブラゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシ、時にはヒグラシまでもが来る。まさに、セミのオンパレードといってもおかしくない木だ。しかし、セミ捕りにはもってこいの木なのだが、近くに巣があるせいか、よくスズメバチが飛んでいるので要注意だ。
ポイント3
ここは、カーブしている所でドロがたまっている。そのドロの中には必ずと言ってもいいほどドジョウやザリガニがひそんでいる。それもドジョウは15cmくらいのものも捕れるので、ここを知っているか知らないかで、魚捕りに大きく影響してくる。
ポイント4
川岸にたくさんの大きな石が積んであり、その下にフナやタモロコ、オイカワ、クサガメ、モクズガニ、また超ごくまれに40cmくらいある巨大ナマズが潜んでいたりする。フナやタモロコ、クサガメは簡単に捕る事が出来るのだが、オイカワやカニ、特に巨大ナマズは捕る事がなかなか難しい。オイカワは素早く逃げるので捕まらないし、カニも泥けむりを出していつの間にか逃げているし、巨大ナマズはとにかく暴れ、速いのだ。
ポイント5
ここは水辺の近くなのでシオカラトンボやアカタテハのようなチョウが飛んでいる。しかし、ここはなぜかバッタの仲間が全然おらず、さらにだれも手入れしていないのでたくさんの雑草が生えている。いかにもヘビがいそうな場所だ。
ポイント6
ここは、隠れる場所が多く、少し流れがゆるいので、少し小さめのクサガメやオイカワが潜んでいる。また、ここはいかにもカニがいそうな場所なのだが、ここでのカニの捕獲は今だかつて無い。
ポイント7
ここは結構広い場所で頭上にはアカトンボがたくさん飛んでいる。また、足下にはトノサマバッタ、コオロギ、マツムシなど、いろいろ鳴く虫が見られる。ここだけの話だが、まれにスズムシが鳴いているのが聞こえる。
ポイント8
ここは、目立ってめずらしい生物はいないが、フナやタモロコの大きな奴が時々いて、一番注目したいのはカワニナの数の多さだ。
いたる所にカワニナがいて、用水路の中を進む時は、カワニナを踏まないように注意が必要だ。もし、踏み潰してしまったら、足にネチャネチャ感が残るので、はやいめに水で洗う事をオススメする。
ポイント9
この神社には、竹やぶがあり、カが多く潜んでいるので、虫よけスプレーが必需品となる。しかし、やはり神社とあって不思議な雰囲気があり、クマゼミ、ヒグラシがよく鳴いている。
ポイント10
ポイント10には畑があり、頭上にアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハと美しい蝶が飛んでいる。そして、足下には3cmくらいあるコオロギがいた。
ポイント11
この田んぼにはカブトエビや足が生えかけているオタマジャクシが多く見られた。また、田んぼの中によくダイサギが入って、オタマジャクシを食べていた。そして、今年は去年たくさんいたホウネンエビが見られなかった。
ポイント12
ここは用水路の中で唯一の段差があり、そこではねる魚を狙ってか、よく段差の下にダイサギがいる。また、ここ周辺にはやや大きめのタモロコが多くいる。
ポイント13
ここ周辺には、たくさんの木が植えられており、アブラゼミやクマゼミ、ツクツクボウシ、またここ周辺ではめずらしいヒグラシが飛んで来ている。
ポイント14
この木はカキの木で、けったら必ず落ちてくるというほど、たくさんのコガネムシがいる。どうやら、このカキの木の下で育っているようで、時々自分の家の庭を掘っているとコガネムシの幼虫が出てくる。