かしの木山自然公園のさんぽみち
山浦龍
東京都
明治大学付属中野八王子中学校
中学校2年生
全体説明
町田市成瀬の北西の端、西に恩田川を見下す丘の上に「かしの木山自然公園」という公園があります。公園の西側は北では南大谷、南では高ヶ坂の街区に接しています。
1988年に開園したもので、4.8haほどの面積があります。そして、そのうち園内のほぼ全域を林が占めています。尾根筋には鎌倉古道も残っていて、古い時代の多摩丘陵の姿を保った自由溢れる公園です。
観察ポイントごとの説明
ポイント1
暑い夏の日、妹と車の往来が激しい道を上って行くとそこには緑が広がるかしの木山自然公園があります。聞をすますと車の音と同時にトリの鳴き声、虫の鳴く声が聞こえてきます。そして今までとは少し違った快い風もふいてきます。
ポイント2
公園のメインエントランスとなる北口をくぐり、坂道となったアプローチの道を上がってゆくと「森の家」という施設があります。「かしの木山自然公園愛護会」の活動拠点となっている施設で管理事務所も兼ねています。なので何か用事があるときはよくここを訪ねます。そしてここは観察会や講習会、工作教室などのさまざまな活用も行っています。かしの木山自然公園のマップも用意されているので便利です。
ポイント3
歩きはじめると初めにみえるのが「シラカシの森」です。
かしの木山自然公園を構成する丘陵の林は以前からシラカシが多く繁茂するところで、地元では「ドングリ山」とも呼ばれて親しまれていたそうです。「かしの木山自然公園」という公園名の由来にもシラカシが多く生えていたから…ということでつけられたらしいです。
ポイント4
シラカシの林の中の道を歩いていくと妹が1匹のトカゲを見つけました。夢中になって補まえようとしていると草むらが動きました。びっくりして立ち止まっていると目線の先にタヌキがいました。
ポイント5
「シラカシの森」の横を抜ける小径は、北側を抜ける道路の車の騒音が大きく響き、少々興味をそがれるところがあるのが残念です。
小径を東へ辿って行くと横に「馬頭観音」があります。これは明治期に火事で死んだ馬を供養するためのものです。
ポイント6
竹林を下ってゆくと谷戸の地形となった湿地へ出ます。木々に包まれているので密やかな空気を湛えています。
そして湿地には木道があり池や沢を間近に見れます。池には「トンボ池」の名がつけられています。
ポイント7
さらに進むと鎌倉古道の跡がある。この古道を辿ると住宅街に入ってしまう。「鎌倉古道」についての解説が記してある案内板を読むと「鞍掛の松公園」という小公園があるらしく、新田義偵が分倍河原の合戦で兵を休ませた際に馬の鞍を掛けたらしい。
ポイント8
散歩路を歩いていると間近にチョウがとんでいる。しかし、カやブヨが多く飛んでいるので注意しておいた方が安全です。鳥の姿も見られます。
ポイント9
散歩路をひとまわりすると六角亭が見えてくる。ここで一休みをしベンチに座っているととてものんびりとしたひとときの中で丘の上の爽快感を存分に楽しめます。静けさの中に季節によってはウグイスやカッコウなどの声も聴くことができます。
ポイント10
道のりに進むと樹木見本園が見えてきます。ここではたくさんの花が色あざやかに咲いています。メジロなどの鳥も観察できるいこいの場です。