応募期間

今年の募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。

受賞作品一覧
佳作
第29回 中学生の部

ふるさと村の散歩道

奥村莉帆

東京都
共立女子第二中学校
中学校1年生

全体説明

「山のふるさと村」は、秩父多摩甲斐国立公園内にある東京都の自然公園施設です。

 私は、夏休みを利用して家族でそこへキャンプにでかけました。

 そこには、東京都にあるにもかかわらず、見わたす限り山で、奥多摩の自然がそのまま残されている場所です。

 そしてそこには、ネイチャートレイルという奥多摩の自然がそのまま感じとれる場所があり、私は父と母と一緒に歩いてみることにしました。歩いているとその豊かな自然のおかげなのか猛暑なのに、とても涼しく感じられました。風を感じながら歩いている途中には、色々な昆虫、動物、鳥に出会いました。「森は生きている。」そんな言葉がぴったりの場所です。その奥多摩の森を皆さんに紹介します。そしてもう一つ、街灯がほとんどない奥多摩の夜空は、今にも星がつかめそうです。

観察ポイントごとの説明

1. 橋の下には何人かの釣人がいました。橋に近づくと、かなり大きく川の流れる音が聞こえてきました。多摩川の上流であるこの川は豊な木々に囲まれ、きれいな水が流れているためヤマメやニジマスが多く、本格的な渓流釣りを楽しめるスポットです。

 釣りができる人と一緒なら、さわやかな川原で天然クーラーの中で、格別な味を味わえる場所です。

 

2. 奥多摩の森林に生えるオニグルミは、主にリスおえさになっているようです。8月ということもあり、実が少し落ちているけれど、また木から落ちている数は少なかったです。クルミの木の週辺には木の実を食べた後がありました。キャンプ場の人に聞くと、実が2つにきれいに割れているのがリスで、穴を少し開けた後があるのは、ねずみだということでした。オニグルミは他のに比べてかなり固いみたいです。リスの歯ってどんななの?

 

3. 森の中をどんどん進んでいくと、もうかすかな車の音さえ聞こえなくなります。耳をすますと森の音がどんどん聞こえてきます。耳をすますと森の音がどんどん聞こえてきます。蝉の鳴き声、鳥の飛び立つ音、風の音。数えきれない位の生き物の声や音が入り混じって、森の音となっています。さらに進んでいくとツキノワグマ出没のため立入禁止の看板がありました。後になって、キャンプ場の人に能すずを渡された意味がわかりました。

 

4. 地図にリスの広場と書かれている場所まできました。ここには、リスの大好物のオニグルミの木がたくさんありました。地面には、クルミの実が落ちていて、リスが食べただろうと思われる2つにきれいに割れた、クルミの殻が落ちていました。「運が良ければリスに会えるかも」と思い辺りを見るとクロアゲハ発見!! 黒くてとてもきれいなアゲハでした。

 

5. 夜になるとホタルやムササビに出会える場所があると聞き、キャンプ場の人達と一緒に夜出かけてみました。街灯一つない山道をゆっくり歩くと、だんだん目が慣れてきて、森の様子が見えてきました。この場所は江所時代、馬に水を飲ませた場所らしいです。ここにいるホタルはヒメホタルといってゲンジボタルい比べ体も光も小さい。草の下をじっと見ていると見えます。そしてガサガサと木の上で動いているのは、どうやらムササビです。

 

6. 「おっと危ない!」木の枝かと思い踏みそうになってしまった。これは、ナナフシという昆虫です。自分の身を守るために枝になりきっていたのです。この中「七節」と書くそうですが、別に7つの節があるわけでもないらしい。驚くことにナナフシの卵は植物の様子にそっくりだそうです。こんな虫もいると思えば、木の葉には黄色あざやかなキチョウを発見。生物の世界の色は、何とも不思議です。

 

7. ここには古い神社があり「旧加茂神社」です。国の重要文化財に指定されたため、今は神社の中はカラッポです。ただ人があまりこなくなった神社境内には、8月中旬にもかかわらず、落葉と木の実がたくさん落ちています。ここの落葉は、他の場所にはなかった特微があります。なんと多くの葉が顔の形をつくっているのです。白い画用紙の上に葉を置いて自分なりの絵を描いてはどうでしょうか。

 

8. 橋を渡ると、滝の流れる音が聞こえてきました。下をのぞくと豊かな木々の緑の中に急に流れている小滝がいくつか重なり合い太陽の光を浴びて輝いていました。ここ奥多摩は、このような清流が多く、流れが早いため、木がきれいなのでヤマメやイワナが多く生息しているそうです。そして、この冷たくきれいな水を利用してワサビ作り出荷しているそうです。それにしても、美しい渓谷です。

 

9. 道の横に小さな赤い花をつけた植物がありました。下から見ると白くも見えます。

 この花は「ミズヒキ」という草花で、日本全国の林の周りややぶで見られるそうです。名前は、祝の時に使う紅白の水引に由来するそうです。図鑑には、全国どこでも、見られると書いてあったので、家の近くでも探してみました。家の近くの路地に咲いていました。案外、家の近くにもきれいな草花があるのを見落しているかもしれません。

 

10. 「スイッチョだ!!」何だかバッタに似てるけど、少しバッタよりもふとっているみたいです。我家ではこの虫の名前は、「スイッチョ」と呼んでいたので、私もずっとそう思っていました。インターネットで「スイッチョ」と検索してみるとちゃんと正式名が出てきました。「ハタケノウマオイ」子馬が馬と追う声のように聞こえるからだとか…。

 分類はバッタ科でした。やっぱりバッタの仲間だったんです。

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