まるやまあるき
まるやま組小中学生一同
石川県
輪島市三井小学校・中学校
中学校3年生
全体説明
まるやまはのと半とうの石川県わじま市にある里山です。
まるやまはコナラの木がはえた小さな山で、まわりを田んぼがかこんでいます。まるやまのまわりをぐるっとひとまわりするとみえるいきものを地図にしました。きれいな花や、おもしろい虫がいっぱいいるし、おいしいものもたくさんみつかります。
学校からときどきスクールバスでまるやまに来てじゅ業をします。田んぼにいるばあちゃんに昔のことをきいたり、虫のけんきゅうをしている人に教えてもらったりして楽しいです。夏はにぎやかなまるやまだけれど、冬は雪がたくさんつもって人は入れなくなります。春になってフキノトウを見つけるとうれしいです。
この地図はまるまやのある市ノ坂の子供たちで夏休みに作りました。子どもは小学生と中学生をあわせても16人しかいないので皆でいっしょにつくりました。絵をかきながらいろいろなものを発見して楽しかったです。三井町の和紙にふでペンと色えんぴつでかきました。
観察ポイントごとの説明
1. タウエバナ 橋本樹里(中学2年)
タウエバナの本当の名前は、タニウツギという。
タウエバナがさいた時に、田んぼの水があったかくなって、田植えが出きるから、タウエバナとなった。
花は白とピンクです。木を折るとまん中に穴があいていて、フワフワのものがつまっています。ほそい棒でおし出すとポンッと音をたててぬけるのがおもしろいです。
2. ホウバ 橋本樹里(中学2年)
田植えをする時期に、あさがた仕事をする時に、大きいおにぎりをつくって、このホウバに何重にも包んでもっていっておなかがすいた時に食べる。大きな葉っぱでいいかおりがする。むかしは風車をつくっていたそうです。山にとおくからでもホウバの白い花が咲いているのは見えます。
3. オタマジャクシ 裏悠希(中学2年)
毎年春になると田んぼに水が入って、たくさんのオタマジャクシが泳いでいます。
まるやまのは、アカガエル、アマガエル、モリアオガエル、シュレーゲルガエルなどがいます。アカガエルの卵はゼリーのようなかたまりで、他にもムースみたいな泡のボールみたいなのも、あぜの草についています。カエルになると夜はなき声がすごいです。
4. ワラビ 山下光輝(中学1年)
ワラビは、春にはえてきてそれを採り家で薪ストーブの灰であくぬきをしてから塩づけをします。
かんこんそうさいの時に使います。ワラビをもどす時に銅片を入れると鮮やかな緑色になります。青い野菜のない時でも煮しめにきれいです。
5. モリアオガエル 赤木音(中学2年)
六月頃に木に卵を産みます。木は森から田んぼの上に向かってはえた木ではないといけません。卵は一匹のメスが産み、数匹のオスが囲うようにしてあわを出して卵を守ります。卵がふ化しオタマジャクシが木の上でかえり重さで葉っぱごと下の田んぼに落ちます。オタマジャクシがカエルになり夏になると森の中で過ごします。なので森と田んぼが隣り合わせのところでしか生活できません。三井ではネムの木にフジのつるがからんでいるところに卵を産みます。
6. ダイズ 赤木音(中学2年)
あぜに植えてあります。あぜが多くあるのでそのあぜを無駄にしないようにダイズを植えました。あぜにダイズを植えると畑と違い虫がつきません。なのでおいしい豆が採れ、みそやしょう油に使いました。また、ダイズを植えると根をはれるので地面を固めてくれ、土がくずれません。しかもダイズの根には根粒菌がついていて、この菌が栄養をたくわえてくれます。なので田んぼのお米にも栄養をくれ、お米もおいしく立派なお米が収穫できるのです。
7. ミソハギ 山下真歩(中学3年)
ミソハギは湿ったところに咲きハギの花に似ているのでこういう名前をつけました。田んぼのはじっこにあるミソハギを三井の人は刈り残していることがあります。なぜかというと、盆の時のお供えに使うためです。だからボンバナと呼ばれています。ことしは雨が少なくてミソハギが盆の時少なかったそうです。
8. オモダカ 山下真歩(中学3年)
オモダカは葉の形が顔みたいに見えたからこういう名前をつけました。漢字で書くと、面高と書きます。田んぼは農薬を使っていなかったのでたくさんオモダカが見れました。オモダカは最近めずらしくなってきました。なぜなら農薬を使っている田んぼが増えてきたからです。ゲンゴロウなどの産卵場所となっています。
9. コノミタケ 橋本脩都(中学3年)
学名は、ラマリア・ノト・エンシスといい能登のほうきタケという意味です。このキノコは、能登限定のキノコであり、他の地域では高級品になっています。また、とれる季節は秋から冬の間です。
秋になると三井の人は競って早起きしてコノミタケをさがしにいきます。親子でもどこにあるかは内緒にしています。香が独特でスキヤキに入れたりします。
10. 田のかみさままつり 萩野つき(小学校3年)
お米を作っている家では、田んぼがかみさまを12月にむかえに行きます。かみさまは、目がみえないので、せなに、おんぶしていきます。家ではかみさまをおふろに入れたり、ごちそうを作って、ゆっくり休んでもらいます。春になったら、かみさまを田んぼにつれていきます。丸山のまわりでお米を作っている近所の人はみんなこの、おまつりをしています。
11. コナラ 裏悠希(中学2年)
木を切ると、横からひこばえがでるので、薪や炭として利用されています。
夏は葉が緑だけど、冬になると枯れて幹だけになります。
集落の呼び名は、たきもんといいます。薪して積んでいます。
葉の裏側は、デコボコしています。
僕も薪ストーブをやってみたいと思いました。まるやまはだいたいコナラで、市ノ坂では昔はみんなで待っていたそうです。
12. トキ 裏悠希(中学校2年)
まるやまには昔トキが沢山住んでいたそうです。昭和46年に本州でさいごの能里というトキが近所でつかまえられて佐渡につれていかれたそうです。そのあと日本のトキは絶めつしてしまいました。市ノ坂では昔は夕方トキが巣にかえる時、空がトキ色になったといいます。まるやまにはいろいろな生きものがいるので、又トキが住んでくれるといいです。