哲学道公園の散歩道
田中花奈
東京都
東京都立大泉高等学校附属中学校
中学校1年生
全体説明
私が絵地図にまとめたのは、中野区哲学堂公園です。まず始めに、少し風変わりな公園、哲学堂公園についてご紹介したいと思います。
哲学堂公園は、世界でも例を見ない「哲学」をモチーフとした公園です。“精神修養の場”として哲学を視覚的に表現しようと造られました。公園には、哲学を具現化した“77場”があり、歴史のある建造物も多くあります。また、哲学堂公園は桜の名所としても有名で、桜のシーズンになるとお花見する人達でにぎわいます。
この哲学堂公園には、多くの生き物、植物が生息しています。桜林、梅林、つつじ園、滝、池などがあり、さらに妙正寺川に沿っているので、動植物が生息するにはうってつけの場所です。また、野球場とテニスコートもあり、自然と活気にあふれているとても素敵な場所です。
それでは、そんな哲学堂公園で私がよく散歩するコースにいる生き物、植物についてご紹介していきたいと思います。
観察ポイントごとの説明
<1サルスベリ>
入口から公園内に入ると、左手に駐車場、右手に野球場があります。その野球場に沿ってサルスベリの木が植えてあります。私が見たサルスベリの花は鮮やかで可憐なピンク色でしたが、調べてみると白色の花もあるそうです。フリルのような形状の可愛らしい花には、『愛嬌』などの花言葉があるそうです。また、木の皮がすべすべしていることから、『サルスベリ』という名前がついてそうです。猿も木からすべり落ちる、ですね。
<2アナベル>
テニスコートの方に進んでいくと、アナベルが植えてあります。アナベルは、見た目の通り紫陽花の仲間です。ですが、相違点もたくさんあります。私が一番好きな相違点は、紫陽花は土のpHによって花の色が変化しますが、アナベルは土のpHに影響されず花を咲かせる、という点です。土に影響されるのも土地ごとの特徴が出て面白いですが、私は影響を受けずに花を咲かせるアナベルに力強さを感じて、とても惹かれました。
<3アオダイショウ(白蛇)>
茂みの中をそっと覗き込んでみると、なんと白いアオダイショウ(白蛇)がいました。白蛇は初めて発見したので、とっても嬉しかったです。美しい白色と、体を覆っている細かく綺麗なウロコには、自然界の神秘を感じざるを得ません。神の使いとされてきたのにも納得です。また。調べてみて驚いたのですが、白蛇は自然下では非常に珍しい存在だそうです。会うことができるなんて、本当に貴重な経験だったのだと実感しました。出会えて本当に良かったです。また、山口県岩国市周辺に生息する白蛇は、国の天然記念物に指定されているそうです。絶対に、大切に保護していかないといけないと感じました。この先の未来でも、白蛇がどこかの誰かにこのような感動を与えてほしいと強く思いました。
<4キセキレイ>
桜林をぬけた先に見える妙正寺川の付近に、キセキレイがいました。おなかの黄色がキセキレイの特徴です。調べてみると、警戒心が強いため人前に姿を現しにくいことから、その姿を見ることができた人は幸運であると考えられているということを知りました。アオダイショウに続いて、珍しい生きものに二回も会えたことが本当にうれしいです。おなかの明るい黄色も相まって、幸運の象徴らしくてとても良いなと思いました。
<5ヒマラヤスギ>
妙正寺川に沿って歩いていくと、ヒマラヤスギが植えてあります。ヒマラヤスギの特徴は、何と言っても上を向いている松ぼっくりです。ヒマラヤスギの松ぼっくりは、種子を遠くに飛ばすために上向きについています。進化の過程でそのような工夫を施していくことに、自然の壮大さを感じました。また、成熟して鱗片が剥がれ落ちるとバラのような先端部分、シーダーローズが残るそうです。植物の儚さを表しているようだと思いました。
<6アキアキアネ>
しばらく進むと、アキアカネがいます。アキアカネは、秋になると赤くなるとんぼで、秋の象徴として有名です。赤とんぼという愛称でも知られています。また、気温が30度を超えている環境では活動が難しいため、夏は山の方にいて、秋になると低地に下りてくるそうです。これ以上アキアカネなどの生き物が活動できる場所を狭めないように、地球温暖化を防止していかなければならないと思いました。
<7フヨウ>
また歩いていくと、綺麗な白色のフヨウが見えます。フヨウは、夏から秋にかけて大きなピンクの花や白の花を咲かせる落葉低木です。しかし、私が観察に行った8月中旬の時点では、まだ花が開きかけでした。開花しきった姿も見に行きたいと思います。また、朝に咲いた花が夕方にしぼむ、「一日花」であることも特徴の一つです。同じ一日花には、アサガオ、ハイビスカス、オシロイバナなどが挙げられます。
<8コイ>
池の中には、コイがたくさん泳いでいます。茶色のコイ、金色のコイ、まだら模様のコイなど、様々な種類のコイがいます。そこで、私はなぜ個体によって色や柄の差が生まれるのか調べてみました。すると、遺伝的要因の他に、後天的な要因も関連しているということが分かりました。具体的には、水質、日光、餌が要因だそうです。先天的な要因と後天的な要因が関わりあってできた色、模様には唯一無二の美しさがあると思います。
<9カクトラノオ>
駐車場の方に進んでいくと、カクトラノオが見えてきます。カクトラノオは、ピンク色の花がくきに沿って並んでいるのが特徴の、多年草です。また、「カクトラノオ」という一風変わった名前の由来は、花の形が「虎の尾」に似ていること、茎が四角いことからだそうです。また、カクトラノオには、10番の、クマバチがとまっていました。ピンクと黄色と緑と黒のコントラストがとても綺麗でした。
<10クマバチ>
橋を渡った先にも、クマバチがいました。クマバチの特徴は、何といっても胸部のふわふわした黄色い毛です。光沢のある黒い全身とふわふわの黄色い胸部とのバランスがとても好きです。クマバチは羽音が大きく低音で、体も大きいので警戒しがちですが、実はおとなしく、人間はあまり襲わないそうです。また、クマバチは植物の受粉を助ける役割を持っています。生態系を保つためにも、大切にしていかなければならないと感じました。