わたしの芥川ランニングコース
宮尾香穂
大阪府
大阪女学院中学校
中学校3年生
全体説明
ここに描かれているのは私のランニングコースである芥川です。ここは自然がいっぱいなこともあり、たくさんの人がランニングやウォーキングをしています。
まず、私は夢鯉ロードを走ります。近くにある芥川は浅く、子供でも楽しめる最高の遊び場です。私も小学四年生の頃、授業の一環で川の生物を見に行き、たくさんの魚がいたのを覚えています。その後、私はゆめ桜通りを走って帰ります。ここは、春にはサクラの花びらが、地面を覆いつくして、上を見ても、下を見ても、真っピンクです。近くの芥川桜堤公園では、こいのぼりフェスが開催され、千匹のこいのぼりが泳ぐことで有名です。
私のランニングコースにはセミやバッタなどの昆虫だけでなく、カルガモやカエルなどのあらゆる生物がここで暮らしています。今回はそんな自然豊かな私のランニングコースを紹介します。
観察ポイントごとの説明
<1カルガモ>
一番初めに出会うのがカルガモです。私がカルガモを見かけたのは今年の五月頃。それ以来ずっと見かけていません。見つけた時は流れが穏やかな水草付近にいました。カルガモの茶色い体のおかげですぐに見つけることができました。その時はひなを三匹連れて泳いでいました。五月頃は、引っ越しシーズンなので、おそらく引越し最中だったのだと思います。無事に引越しできていればいいです。
<2ハグロトンボ>
ハグロトンボは、黒い羽と腹部がエメラルドのように光沢感がある綺麗なトンボです。小さい頃、芥川で遊んでいた時にたくさん見かけました。チョウのようにひらひらと、水面ギリギリを飛んでいたのを覚えています。調べると、ハグロトンボは東京では絶滅危惧Ⅰ類に入っていることが分かりました。自然の環境を取り戻し、たくさん繁殖して、まだまだ生き続けてほしいです。
<3カワムツ>
芥川にはたくさんの魚がいますが、特に多いのが、このカワムツ。岩陰にいることが多く、岩をどけたら泳いで逃げていきます。逃げるスピードも速く、手づかみは至難の技です。オイカワとカワムツはよく似ていますが、オイカワは体の側面に7~10本の縦縞があり、カワムツは体の側面に黒い一本の横縞があるのが特徴です。
<4ミンミンゼミ>
夏休み、私の目覚まし時計は、このミンミンゼミです。家から少し距離はあるものの、セミの鳴き声は町中に響き渡ります。ランニング中も、うるさいほどですが、疲れてくる体を元気な鳴き声で、私を奮い立たせてくれます。この道には桜の木が多く、セミの数もとても多いです。ミンミンゼミは緑がかった体が特徴で、セミの中でも鮮やかな色をしていて綺麗です。
<5カジカガエル>
カジカガエルの体は茶褐色で、まだらな模様が特徴です。この色や模様は、石や岩と同化し、見わけがつかないほどです。強い吸盤を生かし、どんな急斜面でも張り付きます。調べると、カジカガエルは準絶滅危惧種でした。意外にもこの芥川に絶滅の危機がある生物がたくさんいることに驚き、川の水質も生き物のことを考えて過ごしていかなければならないと感じました。
<6カワセミ>
汚れなき自然を象徴する鳥として知られているカワセミ。そのカワセミが芥川にいることに嬉しく思うと同時に、これからも自然環境をよくしていく必要があるという責任感を感じました。オレンジ色をしたお腹と、エメラルドに輝いた羽は『飛ぶ宝石』と呼ばれるほどとても美しいです。鳴き声はとても高く「ピー」と鳴き、すぐにカワセミだと分かります。
<7アサギマダラ>
アサギマダラは、赤色と少し紫がかったダークな色がとても綺麗で魅了されるチョウです。千キロメートルを超える長旅をし、二週間で、長崎から台湾までいきます。私にもアサギマダラのような疲れない体と持久力を欲しいくらいです。鮮やかな羽の色は、キャラクターのモデルになるほど美しい色をしています。
<8ショウリョウバッタ>
草むらにいるのでおなじみのショウリョウバッタ。草むらに足が触れれば、すぐに反応してものすごいスピードで逃げて行きます。他のバッタに比べて、後ろ足が長いので、飛距離もとても長いです。二種類の色があり、一つは緑色、もう一つは茶色です。体の色を生かして、草むらや地面に上手く隠れています。ですから、私は毎回のように、ショウリョウバッタに驚かされるのです。
<9サクラ>
私のランニングコースには、どこを眺めてもサクラがあるほどたくさんあります。そのため、春にはサクラの花びらが舞い、道がサクラのじゅうたんになります。ここを通るたび、春が来たのだと感じさせてくれます。私の家族では、毎年ここでお花見をします。サクラを眺めて、川のせせらぎの音をききながらするお花見は最高です。このサクラの木がずっと育ち続け、人々の癒しの場所のままでいてほしいと願うばかりです。
<10ダイサギ>
真っ白な体がとても綺麗で、一目で見つけることができます。夏のくちばしは黒く、冬のくちばしは黄色いことが最大の特徴でとても面白いです。基本じっと立っていることが多く、残念ながら、私自身ダイサギが魚を捕まえている瞬間は見たことがありません。ですが、ここを通るたび、毎回のように立っている姿を見かけます。夏に見ると涼しく感じ、冬に見ると、より白が際立って雪のように白く見え、神秘的に感じます。川の端っこにいることが多く、魚をじっと待っているのが見てとれます。首をS字に曲げながら立っている姿は、非常に優雅で見惚れるほどです。芥川にこんな美しい鳥がいることに改めて自然の大切さを感じました。