小学校までのみちくさ道 ~猛暑に勝るみどりの元気~
秋山 凜
東京都
明治大学付属中野八王子中学校
中学校2年生
全体説明
道路の脇には小さな可愛い花と雑草。それから川には水が見えなくなる程の木々。奥地へ入れば濃い緑のおいしげる大木。と、どこへ行っても緑が道を作っていた。
葉は見るたびに違う色をしていて、日に焼けているものもあれば、弱そうな黄緑色の葉、五十センチメートルもある里いもの葉。生き生きとそこに根強く育っている様子に元気をもらえた。
花や実は普段見ることができず、桃の実やすもも、ぶどう等、木への付き方を知ることができた。花はとても小さくても広い範囲に広がっていてきれいだった。
最初花につくハチ等の虫におどろいていたが、最後になると気にしなくなっていた。すずめ、ねこ、ハチ・・・緑がある分、生き物も多くいた。
これらの道は小学生が通っていた道だという。暑さを忘れた子供たちは笑い声をこだまさせていたのだろう。
観察ポイントごとの説明
(観察ポイント①)
祖父の話しによれば、キンモクセイは八十年以上たっているという。根本から3本に枝分かれし、樹高は六メートルを超えていた。
芙蓉の木は夏の花の代表であちこちにあった。虫がついていてかれたような葉が目立っていた。
(観察ポイント②)
川の水が見えない程緑が森のように育っていた。これでも春先に木を切ったばかりらしい。葉は違う色をしていて、時々ある花が目立っていた。
(観察ポイント③)
かえでの木はやわらかい葉が多くついていた。真っ青できれいな花が片方にだけついておもしろかった。昼になればしぼんでしまうはかなさから名付けられたらしい。ヒマワリは花が小さかったが夏を感じられるような生き生きとした黄色をしていた。あさがおはつるが長くのびていて、花は咲いているのが少なかった。
(観察ポイント④)
すずめはかわいい鳴き声をしてさわがしく飛びまわっていた。3匹で飛んでいて止まることがなかった。赤じそは山のような形に大量の葉があり、色の配分が様々だった。上にいく程太陽にあたっているのか赤紫のような色をしていた。かぼちゃは緑の葉や実の中にうもれてしまいそうな黄色の花がかわいかった。
(観察ポイント⑤)
びわの葉はとても丈夫そうだった。かきはみあげる程大きく迫力を感じた、はなももはしっかりもものような形をしていて、ももよりは四分の一程小さかった。ピンクの実や黄色の実がたくさんついていた。
(観察ポイント⑥)
白い木が特徴的でボッテリした花が下に枝をたれ下げていた。あじさいは季節は過ぎているがきれいに紫色をしていた。コスモスの花は先がギザギザしていて他の花とは違った。田んぼはどこまでもあるようでとても広かったが、今年は少なくなったらしい。緑はおいしげっていた。
(観察ポイント⑦)
バラは一輪だけみごとに咲いていた。ピンクと白の融合がきれいだった。電線の上までつたが登っていた様子に生命力を感じた。川の中にたくさんの花崗岩がゴロゴロ転がっていた。
(観察ポイント⑧)
小学校のシンボルである乳いちょうは百年以上たっているらしい。脈がよく見え、木はとても大きかった。
(観察ポイント⑨)
石材所の石は黒と白の粒々が混ざり合っていた。石を切る歯車の形をした機会が3機あった。切る時の様子が気になった。えのころぐさの先はあまりやわらかくなかった。モサモサした上の部分は長かった。
(観察ポイント⑩)
神部神社は1571年に五本の檜を植えたらしい。石段の両横に立っていた。ためしに祖父と手をまわしてみたが五十センチ程足りないくらい太かった。百日草はたくさんの花の重なり方がきれいだった。
(観察ポイント⑪)
空中かぼちゃといわれるかぼちゃがフェンスにぶら下がっていた。里いもの葉は五十センチ以上もの大きさがあった。朝つゆが生き物のようにコロコロと転がっていた。
(観察ポイント⑫)
くるみの木は駐在所がなくなった二年前自生したらしい。実は中の方にまとまってついていた。