応募期間

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受賞作品一覧
佳作
第30回 中学生の部

三左衛門堀周辺マップ

木村茉白

兵庫県
賢明女学院中学校
中学校1年生

全体説明

この三左衛門堀周辺は、早朝や夕方にはランニングをしたり、歩いたり、犬の散歩をしたりしている人でいっぱいになります。少しお年を召されたご夫婦が、運動がてら仲良く散歩されているのを見ました。なんだか私ものんびりとした気分になりました。

このお堀は、一六〇〇年に池田三左衛門輝政が関ヶ原の合戦で功績をあげ、姫路城にお国入りされたあと姫路城の改修を行うと共に、瀬戸内海の船を引き込もうと運河の工事を進めたものです。しかし、高低差などの問題で工事は途中で中止されました。今では水と緑が豊かな運河公園として、親しまれています。

小さい頃、お母さんに連れられてよく散歩に来ていました。シロツメクサや、クローバーを摘んで遊んだり、セミやトンボをかごいっぱいに採ったりしました。だから、今も変わらず自然がいっぱいの思い出のあるこの場所のマップを作る事にしました。

観察ポイントごとの説明

ポイント1

緑のトンネルになっている歩道を抜けると、運河公園があります。この公園には幼児が遊べる遊具があります。どんぐりの木があって、木を見上げると、どんぐりの実がたくさんなっていました。名前のとおり油分が多いので、薪炭として使われたり、果実や枝から油をとって灯油として利用されたそうです。それにしても面白い名前だなと思いました。

 

ポイント2

ここには小さい頃友達と名前をつけた木があります。この木の名前は「マンモスの木」です。由来はある枝がマンモスの鼻のように見えたからです。別にゾウでも良かったのに、マンモスにしたのは、絶滅してしまって、もうこの世にいないから見てみたかったなという小さなあこがれがあったんだと思います。でも、今は切られてなくなってしまっていて、少しさみしい気持ちになりました。

 

ポイント3

神社の近くにくると突然「ジィージィジィー」というクマゼミの鳴き声が大きくなりました。声が聞こえなくなるくらい、大きな音でした。そして下を見ると本当にたくさんの穴がありました。調べてみると、クマゼミが土の中から出てきた穴だということがわかりました。約2週間、力一杯生きてるんだなぁと、しみじみと思いました。

 

ポイント4

神社です。よく掃除されていてあまり植物は見当たりませんでしたが、「カタバミ」を見つけました。道端などに普通に見られる多年草です。名前の由来は閉じた葉が欠けているように見えるからだそうです。花言葉は「輝く心」。なぜその花言葉なのかはわかりませんが、とてもステキな花言葉だなぁと思いました。他の花の花言葉もたくさん知りたいと思いました。

 

ポイント5

ここにはどんぐりの木がいっぱいです。コナラ、クヌギと木の種類が違うので、どんぐりの種類も色々あります。小さい頃はどんぐりをポケットやボウシにいっぱいつめて、家に持って帰って色をつけたり、絵を書いたり、顔を書いたりしていました。どんぐりが落ちてくるその季節だけの遊びなので、毎年楽しかったのを覚えています。どれだけ多くとれるか友達とよく勝負していました。

 

ポイント6

立派な「松の木」があります。休憩所にはえていて、涼しい時間には座ってのんびりとした時間がすごせます。松は様々な動物に利用されます。昆虫にはえさや隠れ家になり、シ、ゾウリムシ、キクイムシ、キバチなどのえさに利用されます。姫路城の松には11月に「こも」というものを巻いて、松が虫に食べられないようにしているそうです。

 

ポイント7

ここは高い木がなくて、小さい植物がよく見られます。クマバチがワルナスビのみつを一生懸命集めて飛び回っていました。かわいかったです。ワルナスビはアメリカ原産で、一度生えると駆除しにくいという性質により名付けられました。ここで見られた、ユウゲショウ、ヒメジョオン、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、シロツメクサ、全て外来種です。かわいいのに少し残念です。

 

ポイント8

あげは橋の近くでなんと、アゲハチョウを発見しました! きれかったですけど別に関係はないみたいです。アゲハチョウの成虫はほぼ全ての種類が花に飛来するが、地面の水たまりや海岸などで、水分を吸う習性がある種類も多いそうです。大きな翅をはばたかせて飛び、吸水や吸蜜、産卵もはばたきながらおこないます。間近かで見たことがありますが、とってもきれいな翅でした。

 

ポイント9

橋の上では釣りができます。私はしたことがないのですが、川の中にはカメ、フナ、コイの他にブラックバスもいるそうです。カメやブラックバスは人が飼いきれずにここに逃がしたりしたのでいるそうです。自然の生態系がこわれてしまうので、逃がしたりするのは本当にやめてほしいです。

 

ポイント10

このヤナギの木は幽霊がでるという印象が強かったので、「オバケの木」と呼んでいました。この辺りで見る事が出来た「イトトンボ」は日本に多く分布しています。南に行くほど種類は多くなるけど、本州の山地や北海道に分布する北方系の種類もいます。しかし、ガンバイイトトンボやコフキヒメイトトンボは環境汚染などで生息地を減らしているそうです。さみしいです。

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