夏休みの自然観察路
吉川 将成
兵庫県
淳心学院中学校
中学校2年生
全体説明
私の住む町並みを観察しました。夏から秋にかけて、田んぼには沢山の生き物や植物が生息しています。公園もあり、蝉や蜻蛉、虫の幼虫やアリなどがいて、さらにそれ以外にも沢山の生き物がいて、幼稚園や保育園の時、よく来て虫とりをしました。
沢山、新しい家も建って、アジサイが綺麗だったり、オシロイバナや、ネジレソウなどの種がとび、車道の隅に咲いていて、よく花を持って帰ったことを覚えています。
もうすぐ、彼岸花でいっぱいになる線路沿いは、ずっと緑のままの細長い葉が並んでいました。
私の住む町は、赤とんぼが有名ですが、アキアカネを見る機会がなかなかないので、残念でしたが、赤とんぼが目の前を飛ぶ度にアキアカネかな?と追い駆けてみたりしていたことを懐かしく思いました。
観察ポイントごとの説明
①スタートの公園には沢山の蝉のなく声がします。翅の透明なクマゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシのなき声で公園はいっぱいでした。公園には桜の木が沢山あり、今は蝉のとまり木になっています。蝉は天敵に対抗する為の技がないために人や天敵が近づくと逃げるしかなく、飛ぶ度に命を削るそうです。
その為に、寿命がきて、地面に落ちた蝉に沢山のアリが群がっていました。
②スタートから少し歩くと田んぼが広がっています。ここにもエノコログサやブタクサ、セイタカアワダチソウが沢山生えていて、畑にはオクラやミニトマトも植えてありました。赤とんぼが沢山飛んでいて、そこにキチョウやモンシロチョウも混じっていました。
赤とんぼは、見た目は赤色でも、少しずつ色が違っていて、全部で13種類以上はありました。
③又、少し歩くと、駅まで一直線にのびた広い道があり、その道の両側は、田んぼや畑が広がっていました。田んぼには、稲がのびて、その稲の根元にはまだ水が張られていて、そこには大きなオタマジャクシがいました。
近くの田んぼには青サギがエサを探して、立っていて、目で追っていると何かエサをとって食べている様子が見られました。
カエルのなき声も沢山していて、茶色のツチガエルも沢山いました。
④次に竹やぶにあり、草もうっそうとしていました。
そこには、カラスやハトがとまっていました。
薄暗い中にハグロトンボが黒翅をゆっくり広げたり、閉じたりして、体の水色が綺麗でした。
地面には、笹の葉が沢山落ちていて、その葉をどけると、ハサミムシがいました。
ヤブ蚊もいて、刺されそうになりました。
⑤次に大きな溝があり、フナやメダカが勢いよく泳いでいきました。ザリガニやドジョウもいました。
溝の両わきには、ススキが沢山のびてきていて、そのススキにが沢山のクモの巣が張られていました。
さらに、溝の上を飛ぶ小さな虫が、クモの巣に沢山ひっかかっていました。
⑥新しい家が増えてきて、その家の庭の種が飛んだのか、アスファルトの割れ目からオシロイバナが生えていました。白と桃色の花が閉じ、もう種がでてきていました。
ミントの葉も、コンクリートのわれ目から出ていて、力強くのびていました。
公園と同じく、パンジーについているのかツマグロヒョウモンの黒くて、赤いとげとげした幼虫が沢山いました。
⑦また少し歩くと、大きな川に出ました。
ヒメジョオンが沢山生えていて、セイタカアワダチソウやヨウシュヤマゴボウも見られました。ヨウシュヤマゴボウは、実がまだ緑色だったので、紫色になるのが、楽しみです。
ツユクサの花はもう枯れてしまっていたのですが、他の花が咲き乱れていたので、綺麗でした。
⑧その土手から見える川の反対岸にはコムクドリの群れが、形を変えながら、飛んでいました。さらに、群れが2つも3つにもなり、すごく沢山の数でした。
その下の木には沢山のハトやカラスがとまっていました。
ここのセイタカアワダチソウは、他の場所のよりも背が高く、うっそうとしていました。
⑨ゴールに近付くと、また蝉の声が聞こえてきました。オニヤンマのようなトンボや、水色のシオカラトンボなどが交互に飛んでいました。
それでも、赤いトンボが一番多く飛んでいて、手が届きそうでした。
畑もあり、ヘチマの花がもう枯れていました。キュウリ、トマトやオクラも大きくなっていました。
⑩再びゴールの公園に戻ると、公園の周りにもスズメやカラスがいて、さらには植木に混じって、エノコログサやセイタカアワダチソウが生えていました。
モンシロチョウやヤマトシジミも何匹か飛んでいて、ツチイナゴ、ヒナバッタが私が歩く度に逃げて飛んで行きました。
とても暑かったですが、日が暮れてきて、コウモリも飛び始めて、本当ににぎやかな公園でした。