赤とんぼの街たつの ぼくの散歩道
井上 翔太
兵庫県
淳心学院中学校
中学校2年生
全体説明
たつの市は、たつの市出身の三木露風が「赤とんぼ」という歌を書いたように、赤とんぼで有名なまちで、山に囲まれ、田んぼや畑も多く自然に満ちあふれた場所です。
僕の母校である小宅小学校では、山根川沿いの畑でサツマイモなどの野菜を作ったり、山根川沿いの田んぼで紫黒米を作ったりと普段できないことをしたりします。
また山根川に昔いたホタルを呼び戻そうと山根川の清掃をして最近、山根川でホタルが見られたりするようになりました。
また、田んぼの間のあぜ道を歩くとバッタやモンシロチョウ、トンボ、コオロギ…とたくさんの昆虫に出会えて川もメダカ、ドジョウ、フナ、ザリガニといった魚類や甲殻類に出会えることもあります。
また、よく見ると、タンポポ、ススキ、などの植物を見ることもできます。
このように、たつの市は自然の宝庫なので、そういう自然を守っていきたいのです。
観察ポイントごとの説明
①ツバメは夏鳥、渡り鳥です。毎年、4月~6月の間に2回ほど、僕の祖父母の家に、産卵のために来ます。同じ家族かは、わかりませんが、1回に4~5羽のヒナが産まれます。しかし、体の弱いヒナや海に渡れそうにないヒナは、親鳥が巣から落とされることもあり、強いからだのヒナが育ち、巣立っていきます。親鳥や巣立った鳥は、田んぼの上を飛び、昆虫を食べます。そして、ある一定の時期になると、群を作って海を渡っていきます。
②ダンゴムシは、背の低い木の影や、植木鉢の下に住んでいます。湿気の多いところを好んでいます。ダンゴムシの成虫は、一般的な黒色でアリよりも大きいですが、ダンゴムシの赤ちゃんは、生まれたばかりのときは、アリよりも小さく白色をしています。僕の1番大好きな昆虫です。
③フナは比較的いろいろな川や用水路に住んでいます。いつも群を作って泳いでいて、その時には、メダカやそのような小さな魚も含まれています。しかし、泳ぐ速さは、それらの小さな魚とは比べものにならないくらい速く、捕まえるのも容易ではありません。
④ホタルは水質や川の周りがきれいでないと生息できません。そのホタルを生息させようと、小学校などで清掃作業を行ったおかげで、ホタルが見られるようになりました。夏の早い時期にホタルが山根川で見られました。
⑤赤とんぼは、たつの市のシンボルです。夏の終わりから秋にかけて田んぼの上をたくさんのトンボが行ったり来たりと、ぶつかりそうになりながら飛んでいます。その中に赤とんぼもいました。
⑥シマドジョウは田んぼや用水路、川の端でじっと動かずに住んでいます。川の上から見ると川底の色と似ていて、あまりわかりませんが、よく見ると10mくらいおきに1匹くらいはいます。しかし、捕まえようとしても、動きが素早く体を器用に動かして逃げていきます。
⑦ナマズは、近所の人が川に沈めて置いていた桶の中に偶然入っていたり田んぼに住んでいます。大きさでは、最大で50cm程でした。
普段は、あまり姿を見かけませんが、ときどき水草に茂っているところからでてきたりします。
⑧カメは、川に生えている「藻」う上を泳いでいました。
大きさはそれほど大きくなく、15cmあるかないかぐらいでした。
しかし、泳ぎは上手で川を下っていきました。
⑨ザリガニやドジョウを捕まえようと、藻の中に網を入れると、必ず大きいものから小さいものまで何匹かのヤゴがとれます。ヤゴは、メダカなどの小さな魚を食べます。よくメダカが生きていけるなと思うほどたくさん生息しています。
⑩タンポポはいろいろなところに咲いていて、特にセイヨウタンポポという春から秋にかけて咲く花は、とても生命力が強く道端など、多くの場所に生息している。根も、太い主根と、その周りの側根が土の中にしっかり生えていて、簡単には抜けません。
⑪シロツメグサも、とても生命力が高く、使われていない空き地でも伸び伸びと成長します。根は、それほど太くはありませんが、土としっかり絡み合っていて、タンポポよりしっかりしているかもしれません。
⑫バッタは、あぜ道や空き地の草むらにたくさん生息しています。一歩草むらに入るとバッタがたくさんとびます。しかし、バッタは周りの色に体の色を合わせるため、外から見ると、あまり分かりません。また、バッタの赤ちゃんは成虫のバッタよりも、すごく小さく、とてもかわいらしいです。
⑬ヒマワリは背が高くヒマワリを育てている畑の人も多いです。ヒマワリはたくさんの小さな花が集まって大きな花に見えます。毎年、夏、黄色くて、きれいな花が咲いています。⑭アブラゼミは、成虫になってからは、あまり長生きしませんが、桜の木や電柱にとまって鳴いています。アブラゼミは1匹が鳴きだすと、他にもたくさん鳴きだし、ふと上を見上げると、たいてい姿を見ることができます。
⑮コオロギもバッタと同じく草むらに生息しています。秋になると、コロコロリーと鳴き、他のスズムシなどの昆虫と共に音を奏でます。
⑯メダカは40~50匹程の大きな群を作ったり、10匹程の群を作って全てが同じ動きをしています。メダカは山根川にはたくさんいますが、希少種なので特に大切にしなければなりません。
⑰モンシロチョウの幼虫はアオムシと呼ばれます。そのアオムシはよく祖父の畑で野菜の葉を食べたり、葉を裏がえすと、くっついていることがあります。そして、成長して、モンシロチョウになると、花のみつを吸いに、家の庭によくとんできます。
⑱アリは家の庭に植えてあるクローバーに巣を作ったりします。巣には砂を盛っているところがたくさんあって、クローバーの背丈の半分を砂がおおってしまうこともあります。また、いろいろな昆虫の死がいに集まってアリの行列を作ることもあります。
⑲カエルは田んぼに水が入る頃から少しずつ鳴きだし、オタマジャクシが大人になった頃から、とても大きな大合唱のようになって、夜鳴き続けます。ほとんどがアマガエルの鳴き声ですが、他にもいろいろな鳴き声が聞こえます。
⑳イネは、カエルの鳴き始める頃、広い田んぼに植えられます。約半年くらいかけて、大きくなっていき、秋に収穫されます。周りの田んぼでは、一般的な白米の他に紫黒米なども植えられ、遠くから見ると、田んぼが紫色に見えます。
㉑カタバミは道路の端に生えていたり、庭に生えていたりします。カタバミの種は、オクラを小さくしたようなものの中にあり、それを押すと「プチプチ」と種がはじけて出てきます。
㉒ススキはあきの象徴ともいうべき植物です。川の近くのあぜ道を歩いていると、大きなススキも見られます。これから、だんだん増えてくるでしょう。