自然を守ろう 金ヶ崎公園 観察路
川越 翼
兵庫県
淳心学院中学校
中学校2年生
全体説明
金ヶ崎公園は、住宅地の中にあります。きっと昔は、自然の広がる地区であったと思われますが、どんどん開発が進められ、住宅に囲まれたのだと思います。地域の憩いの場として自然を守りながら、整備された公園です。木々に囲まれ自然の地形を生かし起伏に富んだ遊歩道になっています。ピクニック広場・アスレチック広場・グラウンド・グランドゴルフ・バレーコート・展望台等があり、休日は年齢を問わず沢山の人でにぎわっています。僕が観察に行ったのは夏休みの暑い時期でしたが、雨上がりということもあり、木陰は真夏とは思えない程涼しかったです。
観察ポイントごとの説明
①池には蓮の花が咲いていました。蓮の葉は、ものすごく水滴をはじき、まったく濡れない工夫がしてあります。単純に表面がツルツルだから水をはじくわけでなく、数十分の一ミリぐらいの凹凸はあり、触るとフサフサして短い毛のようなものが生えているため水をはじきます。葉が、水や汚れを勝手にはじき落とせる機能を獲得すれば、光合成効率が上がる為だとも言われています。
②この公園には、たくさんのコナラが生えていて、秋には、どんぐり駒を作って遊びました。どんぐり駒は、どんぐりにキリで穴を開け、爪楊枝を刺したものです。
どんぐりは小さいので、穴を開けるのは、難しかったですが、数個作って弟とどちらが長く回りつづけるか競って遊びました。
③散策路沿いの木々の間からアブラゼミの鳴き声が、聞こえるのに一匹も見つける事は出来ませんでした。ウグイスのさえずりも聞こえましたが、姿は見えませんでした。ウグイスは春のイメージでしたが、調べてみると八月中旬までさえずりは聞くことが出来るそうです。
④トビが上昇気流を利用して輪を描くように優雅に、空を舞っていました。トビは視力が非常によく、上空を飛翔しながら餌を探し、カエル、トカゲ、ヘビ、魚などの小動物を見つけるとその場所に急降下して捕らえます。僕は地上に立っているのに、それらの小動物を見つけることが出来ません。小動物も擬態し命を守ることに必死ですわ。
⑤公園の高台に展望台があり、公園が一望出来ます。展望台の屋根のてっぺんに、ヒヨドリがとまって“ヒーヒョヒヨヒー ヒーヒョヒヨヒー”と鳴いていました。きれいな景色に素敵な音色、最高のリラクゼーション効果がありました。
⑥6月には、蛍を見る事ができます。
僕が初めて蛍を見たのがこの公園で沢山とは言えませんが数匹見掛けました。虫探しは難しいですが、夕暮れの蛍探しは光りを頼りに探せるので見つけやすいです。オスのみが光っていると思われがちですが、メスも光を出しています。オスは飛びながら光り、メスはほとんど飛ばすに少しだけ光ります。
⑦春には、桜並木がとてもきれいです。幼いころ、ピクニック広場でお弁当を広げ、アスレチックで遊んだ楽しい記憶があります。幼い僕は桜を見るより、タイヤトンネルやうんていに夢中になって遊んでいました。
⑧川を覗き込むと、たくさんのアメンボがいました。アメンボが浮けるのにはいくつかの理由があります。足にたくさん生えている毛が油で覆われていることで水をはじくことが大切な理由の一つです。なので、川が汚れてしまうと、アメンボは浮く事はできません。生態系を崩さない為にも、僕たちが川を汚さない事は必須です。
⑨この公園で、カワセミを見かけた方もいるようですが、僕はまだ見たことがありません。早朝に見つけやすいようですので、機会があれば早起きをして実物のカワセミを見たいと思っています。
⑩木製デッキから、ザリガニ釣りをしたこともあります。スルメを餌に、大きなザリガニを釣りました。ザリガニを釣る事が楽しいだけなので、持って帰る事はせず、リリースしました。