私のふる里エンジョイコース
原 希来璃
東京都
明治大学付属中野八王子中学校
中学校2年生
全体説明
私のふる里は、とても美しい自然に囲まれた所で、散歩コースにはピッタリの町です。
私の町は、八王子市の西部にあり、あの有名な童話「ゆうやけこやけ」の歌の作られた場所で有名です。周囲を高尾山、陣馬山、飯縄山と山に囲まれ、中央を浅川が流れる自然豊かな土地です。
レジャーも充実していて、森や川の中で自然を満喫できる施設もたくさんあります。
このコースをたどると、様々な植物や昆虫や動物、天然記念物のモリアオガエルや美しいゲンジボタルにも出会えるかもしれない、空気や水のきれいな町です。
さあ、東京の中にいるとは思えないほどの大自然の中でエンジョイしに行きましょう。
観察ポイントごとの説明
① スタートは私の家の近くにある桜とハナミズキの並木道からです。ここは春には花のトンネルの中を歩く事ができ、竹林には竹の子もとれ、畑にはたまにイノシシが現れて野菜を食べてしまうこともあります。夕方から朝にかけてはホトトギス、昼間にはウグイスの声が聞こえてくる場所です。
② 次に②にくると、ワクワクビレッジというレジャー施設が森の中から表れます。バーベキューやアスレチックのできる所で、森にはたくさんの虫がいます。カブト虫やクワガタ、トンボが何種類もいて、誰でもすぐ見つけることができます。
③ ここには池があり、その周りにたくさんのぼたん桜が植わっていて、春はとてもきれいです。アゲハチョウやモンシロチョウ、黒アゲハなどがよく見られます。大きなかみきり虫も見つけることができました。
イチョウは八王子の木で、毎年いちょう祭りが開かれています。高尾山に近く、山バトがよく鳴いています。
④ この公園は私が小さかった頃、毎日のように通っていた公園で、夏には大量のセミが発生します。1本の木に何百個ものセミの抜け殻がくっついていて一見、花が咲いている様に見えるほどで、女性の悲鳴がたまに聞こえてくることもしばしば。子供達は抜け殻を神の毛や服にくっつけて遊んだりしています。
⑤ 今は何も残っていませんが、八王子城跡があります。今は公園や管理事務所があります。国の施設の森林科学研究所もあり、そこにはとてもめずらしい黄色い桜「うこん」をはじめ250種のめずらしい桜を育成しています。一般の人も見ることはでき、春は人でにぎわいます。木や木の実の勉強もできる所で、子供からご老人まで幅広く親しまれています。
⑥ 陣馬山方面へ向かうと、「夕やけこやけ」で歌われたお寺のモデルの1つ、興慶寺があり自然体験などができる夕やけこやけふれあいの里があります。ミシバツツジが植えてあり馬に乗ったり、うさぎとふれ合うこともでき、温室ではイルミネーションもかざりつけられて、四季を通して楽しめます。
⑦ 浅川ぞいを歩いて行くと様々な水辺の生き物に会えます。天然記念物のモリアオガエルも生息しており、川遊びをしながら発見した時はとても驚きでした。浅川は水がとても美しく、6月には毎年ゲンジボタルが川の上流のあちこちで見る事ができ、市外からの見物客もいます。
⑧ もう少し川を下ると私の通っていた小学校の近くのます釣り場があります。つったますをその場で焼いて食べる事ができます。よく子供達がニジマスのつかみどり大会をやっています。小学校ではいずな山へよく登りました。校庭によくヘビが出るので、そのたびに校長先生がすばやくつかまえて、生徒達に自慢しながら見せてくれました。
⑨ この辺りではブリーベリー狩りができます。学校の通学路なのですが、たまにクマが出没し、集団下校する事もあります。春に出る事が多く、母熊が出産後に子供を連れて山から下りてくるらしく、とても危険です。大声を出しながら先生達と帰る事もありました。
⑩ この辺りは繊維工業の工場が昔から多く、養蚕業がさかんでした。必ず小学校では毎年蚕を自分達の手で育てる授業をしています。餌となる天然の桑の葉を与えて蚕を大きく育てて行きます。やがて繭玉を吐き出します。一個の繭玉から1200mほどの糸になります。一年に3回繭を作ります。日本シルクは品質が良く、今も高級ブランドとして世界で流通しています。