光の都の自然観察路
谷内 太陽
兵庫県
兵庫県立大学附属中学校
中学校1年生
全体説明
観察路の全長は約2kmで、標高約260kmのところにあります。森林が多くて自然を観察するのにはぴったりの観察路です。春は若葉や桜がとても綺麗です。とても春の訪れを感じさせてくれます。夏は、朝早く起きて出かけると、セミの幼虫が木を登っている姿やカブトムシ、クワガタムシがいて、夏休みにしかできない体験ができます。秋は、まず、コオロギが鳴き始めます。そして、もみじや楓が紅葉し、山吹がとてもいい色になります。こうした様子を見ると秋になったということを感じます。冬になると、雪が少し積もって、雪遊びをすることもできます。ほかにも、夏はヒルがいて入れない山道も冬になるとヒルがいないので、歩けるようになります。また、年間を通してシカをよく見かけます。時には群れで走ってきてびっくりすることもあります。この自然観察路は、四季が変化するごとに変わっていく自然を自分の目で見ることができると思います。
観察ポイントごとの説明
1、ここは、芝生広場という大きな広場で、大きな木が生えています。そこにはニイニイゼミやアブラゼミがいますが、ニイニイゼミは低い所にとまっていて、反応が鈍いため、手でも簡単に捕まえることができます。ニイニイゼミは7月ごろ鳴き出す小型のセミです。
2、ここは散策道です。夏の特に雨の降った後のじめじめした日は、ヒルが大量にいます。この散策道は冬になると、ヒルがいなくなって歩きやすくなります。整備された歩道や公園と違って、ちょっとした冒険気分が味わえます。
3、ここは池です。この池には、シオカラトンボ、マムシ、モリアオガエル、イモリ、タニシ、アメリカザリガニ、メダカなどたくさんの生き物がいます。特にアメリカザリガニは数が多く、ザリガニ釣りをしている子供も見かけます。
4、ここもヒルがいる散策路と同じところです。きのこは、散策路のあちこちに生えています。このきのこは一か所にかたまって生えていました。
5、ここは小学校の裏で屋根の下が砂地になっている所です。砂のところにアリジゴクがいました。アリジゴクの巣には、ダンゴムシやアリが入って出られなくなって死んでいました。
6、ここは小学校のクヌギの木です。この木からは樹液が出ていて、カナブンやクワガタやキイロスズメバチがよくいます。この木の下の方には、ニイニイゼミの抜け殻がありました。小学校の敷地にはコヤスニキという珍しい木も植えてあります。国内では兵庫県西部から岡山県東部でしか見られない木だそうです。
7、ここは栗木谷公園です。ここには長いローラー式滑り台があります。近くは木がたくさん生えているので、アブラゼミの声がよく聞こえます。
8、ここは栗木谷公園のすぐ近くです。栗の木が生えていて、秋になるとクリのいががたくさん落ちてきています。
9、ここは三期(住宅地)の前です。ここにはもみじや楓が植えてあります。秋になると紅葉して綺麗です。
10、ここは三期(住宅地)の近くの山です。ここら辺にはアキアカネがよく飛んでいます。夏休みの後半になってから数が増えたと思います。
11、ここ一期(住宅地)の近くの歩道です。ここにササユリが咲いていました。この辺りでは秋になるとちらほら見かけます。
12、ここはスタートの近くです。木に蔓が巻き付いていてところどころにまだ青いアケビがなっていました。秋になると色が鼠色になります。