万葉の植物園路
石山 穂乃香
奈良県
智辯学園奈良カレッジ中学部
中学校1年生
全体説明
私は幼ない頃によく、この甘樫丘に祖父と一緒に行っていました。私は昆虫などの生き物が大好きだったので、いつも探し回っていました。見つけた昆虫は家に持って帰って図鑑で調べたりしていました。虫を見つけるたびに寄り道ばかりしていたので、前に進むこともできないほどでした。
この甘樫丘には、眼下に飛鳥古京の集落や藤原京跡をはじめ、展望広場もあります。展望広場からは大和三山などの美しい風景を望むことができます。万葉の植物園路は万葉集、古事記、日本書紀にうたわれた四十種類の万葉植物を観察しながら楽しむことができます。昔の人たちもこの道を歩きこのような風景を見ていたと思うと、とても不思議な気持ちになります。
観察ポイントごとの説明
ポイント①
ナンバンギセルは秋頃に咲く葉緑素をもたない珍しい花。ススキなどに寄生して成長する。ススキの下でうなだれたように、花を下向きにつける様子が物思いをしているように見えたことから、古くは思い草と呼ばれていた。
ポイント②
コガネムシやオオムラサキは、小さい頃好きだった虫にも含まれています。とてもきれいな色をしているからです。アラカシはどんぐりの木で私にとってとても親しみのある木です。
ポイント③
ヤブカンゾウは夏頃に咲くユリ科の花。日本の田園風景には欠かせない花の一つ。若葉と花は食用になり、乾燥させて保存食とされていた。タマムシは色とりどりでとてもきれいな虫なので好きです。なんと、タマムシの前ばねは工芸品に利用されるそうです。
ポイント④
甘樫丘の展望広場からは大和三山、藤原京、飛鳥京などの大和国原の美しい風景を望むことができます。また園路の一部は、万葉の植物園路として万葉集、古事記、日本書紀にうたわれた四十種類の万葉植物を観察しながら楽しめます。
ポイント⑤
ナナホシテントウは、とても可愛らしい私のお気に入りの虫です。最も身近にみられるテントウムシの一つで、七つの黒い紋が特徴的です。
ポイント⑥
ここは甘樫丘の原生林があるところです。主に常緑樹などが見られます。祖父と一緒にかくれんぼをした思い出の場所です。
ポイント⑦
シイはブナ科の常緑樹です。原生林や鎮守の森などに見られる木だが、飛鳥では橘寺の裏の山にだけ見られる。
ポイント⑧
ここの休憩所では、持ってきた水筒などを飲んでゆっくりしていました。ときには、アイスなども食べたりしていました。本当に美しかったです。シオカラトンボは二色で、灰白色の粉におおわれていて、その粉を塩に見立てたのが由来である。
ポイント⑨
ミンミンゼミのオスは午前中によく鳴き、大きな声でミーン・ミンミンという鳴き声をくり返します。テレビ番組などでも夏の日中の効果音としてこの鳴き声が用いられます。
ポイント⑩
川原展望台では、自然石に埋め込んだ銅版には、「大和国原望景」が刻まれており、四方に展望できる山の名称や旧称が一目で分かるように工夫されています。