夏休み勝原の川沿いお散歩コース
榮藤 楓夏
兵庫県
賢明女子学院中学校
中学校1年生
全体説明
私が住む勝原地区は兵庫県南西部を流れる二級水系の本流である大津茂川が流れ、北西部の林田町大堤に源流があり、家族で見に行った事がありますが、山奥のとても静かな場所で川の小ささや水量の少なさに、「本当にこの川と大津川と同じ川なの。」を不思議に思った事が印象に残っています。
小学生の頃は川沿いの土手でよく友達と草花を採ってきたり、花の密などを吸ったりして遊んでいたものですが、最近では行く事もなくなっていましたが、この機会に久しぶりにゆっくりと歩いてみると、今まで何となく見過ごしていた植物にも興味がわいてきて楽しかったです。昆虫類も苦手ですが、熱いアスファルトの上をモゾモゾと動いている姿をみて、生命力の強さを感じました。
このような自然をいつまでも観察できるように、大切にしていかなければならないなと思いました。
観察ポイントごとの説明
①川沿いの土手
この場所は、毎年夏と秋には、地域で大がかりな草刈りが実施されるほど、背たけほども雑草がのびて、一歩足をふみ入れると、危険な動物がいそうな場所です。一本の雑草が木の枝ほどもありそうな太く固い茎の中にヒメジョオンの白い花はとてもかわいらしく、小さな花のわりには背も高い草花なので目によくつきます。
②トンボ
8月に入るとチラホラ、下旬にはこの川沿いを歩いていると見ない日はなく、とてもすばしっこく、速度もはやく飛んでいました。腹部の赤色がとてもあざやかで頭部と胸部はあまり赤くなかったです。
赤トンボと呼ばれていて、夏の間は高い山で避暑し秋が近づくと里に降りてきます。アキアカネを見ると、「もう秋が来たなぁ」と少しさみしい気持ちになります。
③川沿い
シロツメクサは春には白い丸い花をたくさんつけ、小学生の頃には花かんむりを作りよく遊びました。今の季節は花は咲いておらず葉だけです。
ヤモリは、やっぱり苦手な姿かたちをしていて、歩いていて前をサッと横切られた時は思わず、「ギャッ」と悲鳴をあげそうになります。足の裏は毛がありそれで窓などにひっついて昆虫を食べます。
④稲
梅雨前に田んぼに水がはられ、かわいい苗もあっという間に背たけほどに青々とのびて、夏を感じる植物のひとつです。同じイネ科の植物でカモガヤという背の高さが七十センチ程の先端に丸い穂をつける植物があり、私はそれのアレルギーに悩まされ、今の季節、鼻がムズムズします。
ウシガエルは本当に牛のように辺りが暗くなると毎晩ないています。
⑤大津茂川
この川では、休日になると釣りをする人がよくいます。あまりきれいな川とはいえないので釣った魚はどうするのだろうと見ていると、また川に戻していました。暑い夏でも生きたエサもいらないし、比較的手軽に楽しめるようです。ねこじゃらしのようなエノコログサがしっかりとした茎ではえていました。この辺りには秋になるとセイタカアワダチソウが黄色い花をたくさん咲かせています。
⑥勝原小学校
私の母校には樹齢百年をこえる大きなくすの木があります。その木も今年十一月には、校庭を広げる工事のため、伐採されてしまうのですが、毎年夏になると、たくさんのセミが木にとまり、ものすごい音量で鳴いています。近々、新しい小さなくすの木を別の場所に植えるそうですが、その木にもクマゼミやツクツクホウシなどにぎやかにとまって鳴けるようはやく大きくなればいいと思います。
⑦オシロイバナ
かわいらしい花ですが、繁殖力も強く、あまり手入れしなくてもよく育ちます。夏から秋の夕方から朝方にかけて花をさかせます。江戸時代に、はい乳が「おしろい」として使われたことから、オシロイバナと名づけられました。住宅もあり直射日光の当たる場所でもやわらかな花びらは力強く元気に咲いていました。
⑧ケイトウ
派手でかわった形の花でとても印象深かったです。なぜケイトウという名前なのか漢字で書くと「鶏頭」と書くらしく、鶏のとさかに見立ててついたそうです。なるほどなと思いました。先日花屋でうすいグリーン色をしたものを見ました。どぎつい感じがなく、これはきれいだなぁと思いました。アスカという品種でした。
⑨昆虫
トノサマバッタはなかなか見る事ができないらしく、ショウリョウバッタやクルマバッタと間違えやすく、見分け方は大きさや飛ぶ距離にも注目するとよいみたいです。
この辺りでは、コオロギもよく見かけるので、キリギリスなど色んな昆虫が生息していると思われます。
⑩竹やぶ
山に面した所などに竹が多くあり、この辺の地域では秋祭りの時のシデ棒や、年始のとんどの時にも、竹を取ってきて使います。炎天下の昼間でも背の高い竹の林の中はうす暗く、涼しそうでした。中には入れませんでしたが、きっとシダ植物のような湿気や暗い所に生息する植物があるのではないかと思います。