水辺と森のコラボ道
杉浦 百香
東京都
明治大学付属中野八王子中学校
中学校2年生
全体説明
私が住んでいる府中市は自然に恵まれ、緑がいっぱいの街です。そして、家の近くには、都立府中の森公園や東京農工大学があります。
毎日朝早く通学し、帰りは部活が遅く、日の長い夏でも帰ってくるのが日の沈んだあとです。なので、今回改めてこんな“緑の豊かさ”や水の“青さ”が夏の日差しに照らされ、こんなにもきれいだということに驚きました。そして、その周りで生き生きとしている虫たちや動物たちの数の多さやその動き、また、図鑑でしか見たことがなかった色、形とは違った本当の“自然”を目の当たりにすることができました。
今回の観察路を通ることで、自分の知らなかったことが多かったです。より、この府中市が好きになりました。
観察ポイントごとの説明
① 府中の森公園(花の広場)
ここには季節によって姿を変えるたくさんの昆虫などが生息しています。今の時期はせみが多く、種類によって鳴き方が異なるため、合唱を聴いているみたいでとても面白いです。
他の季節には見ることのできない夏の虫や、普段あまり目にすることのないカブトムシなどが注意して周りを見ることによって、簡単に見つけられることに気付きました。
② 府中の森公園(池)
公園の端にあるこの池は、少し濁っていました。でも、そんな中で必死にえさを求めるコイの姿が一番印象に残りました。また、コイと同じ池で少し離れた所にザリガニがいたことに初めて気付きました。
③ ブルーベリー農園
たくさんのブルーベリーがおいしそうに実っていました。そこにはよく町でも見られるカワラバトやスズメ、カなどが多く生息しています。普段から見ているからかあまり気に止めない生き物でもよく観察していると、同じ生き物でも鳴き方に少し違いがあることを知りました。
④ 府中の森公園(水辺の広場(池))
公園のまん中にある池で②に比べ、水の色や周りの環境、生息している生き物が全然違いました。特にカメは一度もこの公園で見たことがなかったのでとても驚いています。
②と④の様に環境が違うと、生息する生き物にも違いがあるということを知ることができました。
⑤ 東京農工大学(牛舎)
ここにはたくさんの牛がいます。乳牛や将来、肉牛になる子牛もいて、どの牛もとても元気そうでした。そのため、糞が多くハエもたくさん生息しています。ハエはショウバエという目の赤いハエが多く飛んでいました。
牛の糞はこの後、⑥のための肥料になります。そんな自然のリサイクルも素敵だと思いました。
⑥ 東京農工大学(畑)
この畑には季節に合った野菜が育てられています。今はナスやキュウリなどの夏野菜がとても多く見られます。
そして、下にはミミズ、少し離れた沼にはウシガエルがいました。この地域でウシガエルを見たことを見たことはなかったけれど、足元まで観察することで実際に見ることが難しい生き物が生息していることに生付きました。
⑦ 東京農工大学(池)
この池にはハスの葉、花が多く、あまり水中まで見ることができませんでした。しかし、その中でもメダカやアメンボがスイスイと泳いでいるのが見えました。その泳ぎ方は他の池では見られないような、軽々とした泳ぎで見ている私までが気持ち良くなる程でした。
⑧ 東京農工大学(馬屋、ヤギ小屋)
ここでは、大学で大事に育てられている馬やヤギがたくさんいました。子馬、子ヤギもいて、とても可愛らしい様子で懐いてきました。また、大人の馬、ヤギは子どもに比べてとても大きく成長していて、特に馬は子馬だと見下していたけど成長した馬は見上げなくてはいけない位でとても大きかったです。
⑨ 公園
この公園は周りに木がいくつか立っていて、その近くにはエンマコオロギやトノサマバッタという虫が生息していました。エンマコオロギは大きいもので3cm位、トノサマバッタは60mm位で、とても大きく成長していることを知りました。
ムクドリも多く生息していて20cm位あり、とても大きかったです。鳴き方がそれぞれ違い、「ジャージャー」「キュルキュル」と色々な鳴き方をしていました。
⑩ 府中公園
ここにはよく見られる虫や、あまり見ることのできない虫、鳥まで見られました。この地域に多いカッコウ、オナガは木の上でしか見ることができず、近くにはオナガの巣もありました。
ハヤシウマオイは初めて近くで見られました。小こん虫をとらえて食べたり、「ズイーチョン、ズイーチョン」と鳴くことを知りました。