けろたんマップ~夏のずかん~
岡田真由子
兵庫県
兵庫県立大学附属高等学校
高校1年生
全体説明
私の住んでいる所は、山に囲まれ一面に田んぼが広がっています。きれいな川が流れ、初夏にはホタルが飛び交います。自然に恵まれ、様々な鳴き声を聞くことができます。
しか、鳥、せみ、かえる、虫…どれも1匹鳴き出すと、みんな一斉に鳴き出し、その数の多さ、種類の多さに驚かされます。草花でも、いろんな種類があり、改めて大自然を感じることができます。
家のすぐ裏の山を登っていくと、ため池があります。そこからけろタンマップは始まります。
池までの森の中はとても涼しくて、まるで自然のクーラーのようです。動物も植物もとても住みやすい環境です。
野原から降りると、ちょう、とんぼ、かまきり、ばったなどがおり、最近は全く気にとめていなかったけれど、子どもの頃を思い出しました。
田んぼでは稲がすくすく育ち、のぞくと、かえるが飛び出します。谷川に入ると、川の水はとても冷たくて、石をのけると、あわててさわがにが逃げ出します。
草むらでは、もう、すずむしが鳴き出し、秋の気配を感じました。
田んぼにもさぎが、飛んできますが、千種川でもさぎを見かけます。
川の中には鮎が泳ぎ、底にはかめもいました。
めだかもたくさんいました。
一面自然にかこまれているので、これらの動植物は、ポイントとは限らず、至るところで観察できました。
観察ポイントごとの説明
(1)山の中の池
山の道を進んでいくと、ため池があります。この池には、何も生き物はいないと思っていたけど、この間探検した時、池の中をのぞいてみると、立派なにしきごいが泳いでいました。
父の話によると、2mくらいあるこいもいるそうです。それから、あめんぼがたくさん泳いでいました。
空を見上げると、タカ、とんびが気持ちよさそうに飛んでいました。
(2)森の植物
森の中は、木の葉の屋根がいっぱいかぶさって、暑い日差しを遮ってくれる。森の中は最高です。竹やぶがあり、くり、山ぶき、しだ、のりうつぎ、ふたりしずか…など、たくさんの草木で、緑の海のようです。その中に背の高い白いうばゆりの花が、5,6本咲いていました。花屋さんで見るゆりと違って、花の形も野性的で、葉も大きいです。
昔は、一面にこのうばゆりが咲いていたそうです。
(3)わくわくの森
探検した日には会えなかったけど、森にはたくさんの動物が住んでいます。しか、いのしし、たぬき、いたち…など。私が1番わくわくしたのが、りすとふくろうです。ある日のことです。リスが家の近くまで降りてきていました。今まで見たことがありませんでした。ふくろうも、公園の木にとまっている所を1度だけ見ました。しかやいのししなどは、よく畑を荒らされていたので、たまに見かけることはありました。
なので、りすとふくろうはとても珍しくて、とてもかわいかったです。
(4)谷川のせせらぎ
山から流れてくる水は、とても冷たくて気持ちいいです。ちょろちょろと流れてくる水の音が、とても涼しく感じます。工場も民家もない山から流れるので、汚れてないきれいな水です。子どもの頃、よくさわがにをとりに来たけど、その時は今よりたくさんいたような気がします。台風や豪雨のためかもしれません。さわがにも、水辺の土の中に穴を掘って冬眠することを知り、意外だなと思いました。この川では、初夏にはほたるも飛びますが、子どもの頃は星かほたるかわからないくらい飛んでいましたが、今ではだいぶ減ったので、とても残念です。
(5)野に咲く草花
山から降りてくる途中の野原でも、緑でいっぱいです。
ひめじょおん、からむし、ねこじゃらし、つゆくさ…など生い茂っています。
中でも、野あざみとへびいちごがまだ生えていたのが驚きました。
これは春に咲く植物だと思っていたけれど、調べてみると、高原では夏にも咲くらしいです。わたしの住んでいる所は、高原に似た気候なのかな!?と思いました。まだまだ知らない植物があったので、また、どうゆう植物か、もっと詳しく調べたいと思いました。
(6)野原のゆうえんち
梅雨があけ、夏の野原は急にのびた草木で生い茂っています。
他の草木に巻き付いてのびたり、地面をはって広がっています。
その中をばったやかまきり、かなぶん、かみきり虫などが遊んでいます。
とんぼやちょうが、ゆれる草の上で楽しそうにしています。
木にはせみが休みなく鳴いています。
(7)けろたんのおうち
ここはとのさまがえるの住み家です。たくさんの仲間が住んでいます。
昼間は見かけないけれど、夜になるとたくさん道へ飛び出してきます。自転車で通ると、ぶつかりそうになるくらい飛んできます。
一面田んぼが広がっているので、至るところでとのさまがえるが飛びはねています。
(8)えさを求めて
パタパタパター。こさぎが田んぼに降りてきます。千種川にもよく降りてきます。えさになる、かえるや魚、ザリガニを求めてやって来ます。
足でつつくようなしぐさをしてとります。魚をえさにするのは知っていたけど、かえるをえさにするのは調べてわかったことなので、田んぼによくいるわけがわかりました。
(9)あゆのさけび
ここは、上郡で1番大きな川、千種川です。あゆ釣りの名所です。あゆの成魚は川で生活し、親あゆは川の下流に降り、浅瀬で産卵します。稚魚は海で生活し、春に川を上ってきます。川をのぼるところを見てみたいです。昔は網をさし込むと、30匹から40匹くらい1度に取れたそうです。でも今は、かなり少なくなりました。台風や豪雨の影響や、川の工事が原因だと思われます。
しかし、その以前にすでに減り始めていたそうです。それは、下水が完備してからだと聞きました。あゆは、こけをえさとするそうですが、きれいになりすぎてこけが少なくなったのかなあ…。
きれいすぎてもあゆにとっては住みにくいのかな、と思いました。
(10)秋の大合唱
リーンリーン、ガチャガチャ、コロコロリー、チチチチチー、チンチロリーン…
家の裏の草むらでは、早くも秋の虫たちが鳴きはじめています。
すずむし、こおろぎ、くつわむし、まつむし…。毎日暑い中、秋の虫たちの登場で、気持ちが涼しくなります。早く秋がくればいいのになあ…。