雄岡山(西神戸) 夏のカントリーロード
前海真志
兵庫県
兵庫県立大学付属高等学校
高校1年生
全体説明
神戸市西区押部谷町にあるこの観察路は、僕が小さい頃に遊んだ、明石川やその周辺の道です。近くには、雄岡山(約240メートル)があり、川の周りには田んぼが広がっています。川は南西に流れていて、流れは比較的速く川幅は10メートルくらいあります。川の深さは、ほとんど膝より上ですが、深いところもあります。
観察路はまず幹線道路の歩道から始まります。そこから少し南に進むと明石川が見えてきます。そこでまず見つけたのがヌカエビです。次に農道に入ると田んぼの畔や水路にアマガエルを見つけました。そのまま川沿いに道を進むと、支流の西盛川がありそこでコシアキトンボを見つけました。また本流に目を向けると大型の鳥類の青鷺、小型の鳥類のキセキレイなどもいました。
神社の周りにも生き物がたくさんいました。木にはクマゼミが川には魚のオイカワや昆虫のハグロトンボ、クロゲンゴロウ等がいました。特にクロゲンゴロウは初めて見たので、驚きました。
観察ポイントごとの説明
明石川上流ポイント
~ヌカエビ~
半透明の体に黒いスジが入ったエビです。体長は2センチ程度。発見場所は、河原に近く比較的流れのない浅瀬でした。危険を察知すると素早く岩の下に潜り込んで隠れてしまいます。
感じたこと:小さくてかわいいエビだと思いました。これほど小さいので天敵がたくさんいるんだと思いますが、それでも生きることができるんだなと感心しました。
西盛川ポイント
~アマガエル~
体長は2センチなかったので、子供だったようです。色は周りの物体に合わせて茶色に変化していました。水のあるところだけでなく、水のない草原にもいました。
感じたこと:久しぶりにアマガエルを見たので少し嬉しかった気がします。実際に見たのは茶色で、黄緑色のアマガエルは見ることができませんでした。草むらに足を踏み入れると、慌てて飛び出してくるので面白かったです。
合流ポイント
~コシアキトンボ~
本流では見られなかったトンボです。体長は5、6センチで体と羽は真黒ですが、背中に白い部分が1か所あります。観察地点では、1匹が辺りを旋回していて、他のトンボを追い払っていました。
感じたこと:体の大きさはアカトンボくらいなのに、黒いので一回り大きく感じました。このトンボを見ると、トンボも縄張りがあるのかもしれないと思いました。
明石川中流ポイント
~青鷺~
体長は約1メートル。全体的にグレーでしたが、背中が特に青みがかっていました。この川ではよく見かける鳥で、大型の鳥類です。羽を広げた時の翼長は、体長よりも大きかったです。川で餌を探しているようでした。
感じたこと:僕の身の回りで見られる鳥類のなかでは最大級のとりです。羽を広げると迫力があって、きれいな鳥だと思いました。
キセキレイの縄張ポイント
~キセキレイ~
体は10センチくらいで、尾が長く尾も入れると20センチくらいの大きさの鳥です。1番の特徴は腹が黄色いことです。また、背中は灰色で尾を上下に振りながら歩きます。観察地点は縄張りだったらしく、他の鳥が来ると追い払っていました。
感じたこと:黄色いのですぐ発見でき観察しやすかったです。この観察地点では、一番鮮やかだったので、気にいってこの鳥にしました。
住吉神社ポイント
~クマゼミ~
神社の傍の木にたくさんいました。体長は5センチくらいで羽は透明、体は真黒で光沢があります。日本では最大のセミで、僕の身の回りでは、一番よく見るセミです。
感じたこと:今となっては、いちばん身近なセミですが、そうなったのはつい最近だったように感じます。それまでは、アブラゼミをよく見ていたのですが、環境が変わったのかもしれません。
住吉橋ポイント
~オイカワ~
この川で一番よく見る川魚です。浅瀬には稚魚(2センチ~5センチ程度)、少し深いところに行けば15センチ程度のものもいます。背中は黒っぽくそれ以外は銀色で、見る角度によって薄い青や赤色に見えます。よく水面からはねる様子が見られます。
感じたこと:小さい頃よく捕まえた魚で、とてもなじみがあります。川のどこを探しても見つかるので、住みやすい環境なんだと思いました。
住吉神社前ポイント
~ハグロトンボ~
川面を蝶のようにひらひら飛んでいました。腹部はとても細く、体は全身黒色ですが光の反射によれば少し青っぽく見えます。体長は5センチぐらいで、飛ぶスピードはとてもゆっくりです。
感じたこと:観察したときは、何匹か川面を飛んでいたので、何か目的があったと思います。ひらひら飛ぶトンボもいることを知って、よいものを発見したと思います。