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受賞作品一覧
佳作
第26回 高校生の部

感動!! 船場川 千姫の小径~姫路城~男山

高橋昭充

兵庫県
兵庫県立大学付属高等学校
高校1年生

全体説明

船場川流域は北は広嶺山・増位山、東は市川、西は夢前川が流れ、南は播磨灘に面しています。川は世界遺産姫路城の近くを流れ、気候も温かく船場川の流れる姫路平野は古くから穀倉地帯として発達し多くの産業が栄え、軍事や交通のかなめとなり発達してきた。弥生時代には米づくり、江戸時代は城の守り、物資の輸送として大切な川であり、人々の生活とも深い関わりを持つ川である。

このあたりは古くから城下町として栄え、姫路駅にも近いので今ではビルや店が立ち並び、車も多く都会である。しかし船場川は治水工事がされていたとはいえまだまだ自然が残っていておもしろい。まず白鷺橋をスタートして北へ、春には桜の木々が見事に並んでいる。次にカメの大群、小さな魚が群れをつくって泳いでいるカニやカエル、コイなどがすぐに見つかる。景福寺あたりではセミがうるさく鳴いている次に歴史ある材木町までくるとサギをみつけた。以前そこでたくさんのナマズをみつけたことがある。次に秋には紅葉がきれいな好古園の前を通り姫路城へ向かい、姫山公園を回わってまた船場川へもどってきて男山に向かった。

観察ポイントごとの説明

(1)「桜の小径」

通称桜の小径と呼ばれ「さくら銀行」が苗の寄付によってできたものである。

ボタンザクラはオオシマザクラの八重咲きの美しい品種である。

姫山公園や竜野公園のソメイヨシノの花が咲き終わってから7-10日後に開花する。

見物人は少なく、僕たち付近の人間だけが楽しめる穴場的桜並木である。

ボタンザクラの母種は桜もちの葉にするだけに落葉した数日後に醗酵するので、芳香物質クマリンで香水の径となる。

 

(2)「ときどき顔をだすカメ」

姫路城お掘や石垣を利用しイシガメ、クサガメ、アカミミガメ、スッポンが生息している。

イシガメ…背甲の中央に不明瞭な一本の隆起があり後緑は鋸状にギザギザしており、腹甲は黒色

雑食性、藻類や水草昆虫・魚・小型甲殻類を食べる

クサガメ…背甲に3本の隆起が有り顔に有る模様が草の様に見える。

身を守るために臭腺から非常にくさい臭い(緑コケの青臭さを何倍にも凝縮したような臭い)を出す。

 

(3) 巨大マメ“クズ”

秋の七草の1つとして歌や詩、俳句の題材として崇められた。

茎は1日に1.3mも成長するマメ科の植物でたんぱく質を多く含み牛馬のエサとして最高であるが近年は最悪のきらわれ物になっている。

美しい樹木をからしていく。

京ではペニシリンに代わってしまった葉は夜と昼、天候などによって大きく開閉する。

日中は葉のうらを空に向けて水分を放出し体内の養分を濃厚にする夜になると下垂れして水分の蒸散作用を調節する。

 

(4)「なんじゃもんじゃはこんなもんじゃ!!」

愛知県、岐阜県では天然記念物になっている珍木である。幹も枝も平滑で薄化粧したように白くて美しい葉も小型ですんなり伸び、若々しい木である。花が咲くと雪が積もったようにみえるらしい。

「なんじゃもんじゃ」とは、何と思って見ると木は「こんなもんじゃ」と言っているような笑う言葉遊びのようでおもしろい。

 

(5) 消えていくナマズ

なまずの特徴は、なんと言ってもヒゲ。上あごの立派な2本。下あごに○がちに2本あり

頭が大きく、口をあけると小学生の口ほどになる。夜に行けば夕方から捕食を行う。

口の中はヤスリ状で小魚、えび、蛙、虫、鳥、コウモリなどをえさとする。

産卵期は5~7月 水草が多い浅瀬で行われる。

 

(6) 迷惑な鳥“ムクドリ”

城のメインストリートにムクドリのふんがちらかっており観光のイメージダウンになっている。 とどめに鳴き声がやかましい。

ムクドリは体長25cm黒色夜のねぐらに大群をつくってさわぐ習性がある。

昼は山ろくにエサを求めてとび夕方には光を求めてやってくる夜にさわぐとふくろうのエジきとなるようだ。

 

(7) 巨木セコイア

セコイアは日本の樹木にない樹皮が柔らかでフワフワである。

先長がはやく大木になる。

本樹は世界第一の高齢者で2000~3000年も生育する。

セコイアは何年も育って巨木になるということは本質が固く風雨に耐えることで本質を固くする樹脂でいっそう強固にした証拠である。

書写山のケーブル待ちの道の右側にたくさんある。

 

(8)「不思議な植物」

タラヨウ

葉の長さが20cm水ぼった大葉である。

葉に鉄筆かボールペンで強くかくと字がかける。

傷ついた文字のあとの樹がにじみ出て酸化され黒い寺がうかんでくる。私製のハガキでつかえる。

ツバキ

大きく重量感があり落花時には罪人の首と同じように花首からドサッと重くるしく落ち不吉な花とされる。

姫山原生林は自生は31本最大のものは直径25cm

 

(9)「四方八方にのびるケヤキ・サラサラな枝をもつシダレヤナギ」

ケヤキ

ときに傘状か、四方八方に平等に放射状に大きく伸びた大木。春に出芽するとき幹からいくつかの枝が出る枝ごとに春に葉をのばすことでいっせいに出芽することがない。

長命の樹で材質も固く林材として保護育成されている。

シダレヤナギ

雄と雌が別になっていて枝が長く下垂するのが雄である。

道の上へ下垂した枝は人々の通いやすいようにはるかに水面のものより短い。

 

(10) つる性だけど食べれるアケビ

つる性の植物で紫色の実を付けじゅくすとパカッと口をあけたようにわれる。果実の中の白い部分が半透明になってくると食べごろ。最近は実で蒸し物あげ物いためものなどにした料理法がある。

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