わたしの散歩道

観察ポイントごとの説明

(1)

出石川と谷山川には春になると鯉が現れます。錦鯉のような色鮮やかなものではなく、すべて黒い鯉です。出石川では何度か釣ろうとしたことがありますが、針と分かっているのかエサに興味を示したことすらありません。ここにいる鯉は寒くなるとどこかに姿を消し、また暖かくなると現れます。谷山川の鯉は水草の中によく隠れています。

(2)

谷山川に比べて水が少しきれいな出石川には鮎が住んでいます。夏になるとたくさんの鮎が泳いでいます。鮎たちは岩やコンクリートに生えたコケなどを食べているようです。鮎がスーパーなどに並ぶ時期になると出石川にも鮎を仕掛けた網でとったり、竿で釣ったりする人がたくさん川に来ます。

(3)

夏の暑い時期に谷山川に行くと青色でとてもきれいなミズアオイという花を見ることができます。しかし、今見ることができるミズアオイのほとんどは人間の手によって植えられたもので、自然の力で育ったものはかなり少なくなっています。私も中学生の時に理科の授業で植えました。なぜ野生のミズアオイが少ないかというと、数年前にヌートリアという外来種のネズミに食い荒らされてしまったからです。

(4)

谷山川には数年前からカモが住みついています。野生なのか誰かが放したのかはわかりませんがいつも3羽で仲良く泳いでいます。カモは季節によって羽の色が変るようです。緑の羽根の時期と黒い羽の時期、同じカモでも全く違って見えます。食パンなどを持って近くを歩くとエサをもらえると思ってついてきます。えさは手渡しであげることもできて可愛いです。

(5)

小魚が多い谷山川には色鮮やかでとてもきれいな羽を持ったカワセミがいます。カワセミはオレンジと青がよく目立つスズメほどの大きさの小さな鳥で飛ぶのがとても速いです。くちばしが長く、頭が大きく、その他の体は小さいのが特徴です。カワセミはものすごい速さで水中にもぐって小魚をくちばしで捕まえ木や石に叩きつけてから食べます。

(6)

たくさんの種類の生き物がいる出石川と谷山川の周辺ではサギが見られます。特に出石川に比べてたくさんの種類の生き物がいる谷山川でよく見られます。サギは珍しい鳥ではなく毎日のように見ることができます。サギは小魚やザリガニを捕まえて食べているようです。谷山川の周辺にはザリガニの爪がたくさん落ちています。大きなサギの横で小さなサギがエサをとる練習をしている姿がよく見られます。

(7)

今ではとても少なくなってしまいましたが、谷山川にはメダカが住んでいます。メダカは出石川では見ることができません。私が小学生のころにはたくさんのメダカが泳いでいましたが今ではよく探さないとなかなか見つけることができません。ミズアオイやメダカのように谷山川には貴重な動植物があります。たくさん繁殖させていきたいです。

(8)

少し汚れた谷山川にはたくさんのザリガニがいます。水が澄んだ出石川では見ることができません。泥に穴を掘って住処を作るザリガニもいれば岩の隙間をそのまま住処として使うザリガニもいます。小さいころはよく糸ににぼしやスルメなどをくくりつけてザリガニもを釣っていました。釣ったザリガニを家で飼っているとたくさんのザリガニの赤ちゃんが生まれていたこともありました。

(9)

出石城跡に行くと桜の木がたくさん植えてあります。春、暖かくなってくるとうすいピンクの花びらのソメイヨシノが咲きます。お花見のシーズンはソメイヨシノがきれいです。ソメイヨシノがすべて散る頃になると今度は花びらの数が多く濃いピンクの八重桜が花を咲かせます。桜の木がきれいなのは春だけではありません。秋になると緑だった葉は赤に変ります。紅葉を見るのもいいでしょう。

(10)

出石城跡を登っていくとだんだんと木が増え森に入っていきます。地元でお城山と呼ばれているこの場所にはたくさんの昆虫がいます。樹液の出ている木にはカブトムシがいます。私が小さい頃にはよく父と早朝に家を出てカブトムシを捕まえていました。しかし、今では樹液の出ていた木はほとんど切られてしまい昆虫自体が少なくなってきました。木をたくさん植えて、また昆虫がたくさんの森に戻って欲しいです。