応募期間

今年の募集は2025年6月1日 (日)から開始します。

受賞作品一覧
入選
第42回 高校生の部

みんなに教えたい 自然と共存観察路 ~中部第一周辺編~

石田琳久

愛知県
中部大学第一高等学校
高校2年生

全体説明

僕が通う中部大学第一高等学校(一高)は、愛知県日進市にある、田んぼと豊かな自然に囲まれた高校です。近くに流れる天白川沿いには、春になると、ソメイヨシノの花が咲きほこり、秋になると、香りと共に稲穂たちが一面に広がりとても美しいです。
そして、僕が所属している科学部では、川に返すために、絶滅危惧種のウシモツゴを飼育しています。
僕は絶滅しそうな生物たちも、大切な命だと考えます。だから、これからも人間と自然が楽しく暮らせる世界が僕の夢です。
ではこれから、一高からその周辺の、歩くたびに、毎回新しい発見ができる、「みんなに教えたい自然と共存観察路(中部第一周辺編)」を紹介します。

観察ポイントごとの説明

<1ツバメ ~ツバメマンション1号館~>

一高の人なら誰でも知っているツバメの巣は、1号館の庇(ひさし)に5つあり、まるでマンションのようです。親ツバメは毎日、食べ物を探しに森に出かけます。
ヒナが成長し巣立っていくことを、一高生はみんな、心待ちにしています。ツバメ親子たちも、一高で生活する大切な仲間たちです。

<2ソメイヨシノ ~桜はいつ咲く?~>

一高の校門を抜けると、3本のソメイヨシノがあります。春が来たことを知らせてくれるソメイヨシノは、一高のシンボルツリーです。
しかし、近年の地球温暖化により、開花の時期が早くなってきたように感じます。春休み中に散ってしまった年もあるそうです。

<3アブラゼミ ~セミはいつ鳴く?~>

高校野球の予選が始まる頃、アブラゼミが鳴き始めます。窓を開けると時々、元気過ぎるアブラゼミが、教室に入ってきてしまうこともあります。
しかし、日中に散策すると、鳴き声が聞こえない時もあります。40度近い猛暑が続き、さすがのアブラゼミも夏バテしているのかな? と思いました。

<4ガマ ~ウインナーみたい!~>

おいそうなウインナーに見えるのが印象的なガマ。実はその部分は花だと知って驚きました。
そしてもう一つ驚いたのは生息地です。普通の雑草は道端に生えているのですが、ガマは、河川など湿った場所にいます。
雨が降ることを心待ちにしているガマたちです。

<5シウオカラトンボ ~シオカラトンボの見分け方~>

シオカラトンボは、日本でも良く知られていますが、オスとメスの違いは知っていますか?
実は色で見分けることができます。青色の体はオス、黄色の体がメスだそうです。
近年一部地域では、河川改修により産卵する場所が減少しています。

<6ヒメジョオン ~そっくりさんの見分け方~>

見た目がそっくりなヒメジョオンとハルジオン。花は似ていても、いろんな視点で見ると違いがあることが図鑑で分かりました。
例えば、茎を折ってみると、茎の中が空洞なのがハルジオンだそうです。また開花時期が、ヒメジョオンは秋、ハルジオンは春で違います。

<7アカツメグサ ~アカツメとシロツメ~>

クローバーでお馴染みの、白い花を咲かせるシロツメグ。しかし、赤い花を咲かせるアカツメグサは知っていますか?
アカツメグサは、シロツメグサに似ていることから、英語では「レッドクローバー」と呼ばれています。このように、似ていてもそれぞれの個性や良い場所があって、植物や生き物を知ることはおもしろいなと思いました。

<8メマツヨイグサ ~食べたのは誰だ~>

メマツヨイグサは、薬用として肌の健康維持に役立つと知られています。しかし、メマツヨイグサの葉っぱの一部が、何者(何虫)かによって食べられていました!
実際には見ていませんが、恐らくマツヨイグサアブラムシ?だと考えます。
次に観察する時は今度こそ、食べている所を目撃したいです。

<9メドハギ ~世界中の人気者~>

メドハギは、多くの国で様々な用途で使用されています。
例えばお茶として、特に韓国では人気があり、日本でも注目されて始めています。また中国では、茎を使って占いをしたという説もあります。
ひっそりといる雑踏でも、いろいろな使い道があるんだなと思いました。

<10エノコログサ ~本名を知ってる?~>

本名はエノコログサ。でも家族や祖母にその草の名前を聞いていみたら、「ねこじゃらし」「こちょこちょグサ」など、草の名前は誰も分かりませんでした。
ほとんどの人が見たことがあり知っているのに、「エノコログサ」という本名を知らなくて申し訳ないと思いました。

<11マガモ・シラサギ ~マガモとサラサギそして僕たち~>

田んぼで、マガモとシラサギを見かけたことはありますか? 実は、マガモやシラサギが田んぼにいることで、良い生態系ができるそうです。
理由としては、田んぼにいる害虫や雑草をマガモやシラサギが食べて糞をすることで、糞が稲の栄養分になり、とても良い稲ができるそうです。
それだけでなく、害虫や雑草を食べたことにより、雑草の繁殖を抑えられその結果、良い食物連鎖ができるそうです。そして多くの利点を活かした合鴨農法という農業もあり、平安時代から現在まで続いているそうです。
このように、田んぼにえさを求めてやってくるマガモやシラサギは、僕たちの生活を豊かにすることが分かりました。だからこれからも、人と生き物が共存できる世界が続いたら良いなと思いました。

 

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