応募期間

今年の募集は2025年6月1日 (日)から開始します。

受賞作品一覧
優秀賞
第42回 高校生の部

長浜魅力発見! わくわく 自然観察マップ

尾本響月

愛媛県
愛媛県立長浜高等学校
高校3年生

全体説明

水族館とゆかりのある長浜町は、海・山・川に囲まれた豊かな自然に恵まれ、様々な種類の生き物を観察できる魅力的な場所です。歩くたびに異なる生き物と出会えるのがこの観察路の大きな特徴で、わくわくしながら進めるコースになっています。
今回の調査では、関東出身の私にとって初めて見る生き物に出会い、新しい発見がたくさんありました。地域の方々との触れ合いを通じて、動物や自然への理解も深まりました。山ではキツネやイノシシなどが生息していることを知り、とても驚きました。
また、駅からスタートしやすいコース設計になっているため、観光客の方も気軽に楽しめるよう工夫しています。イラストには、建物や生き物の色合いや模様など細部にもこだわって描いたので、ぜひ注目してご覧いただきたいです。

観察ポイントごとの説明

<1駅裏の山>

駅裏の山は緩やかな傾斜で登りやすく、道中では様々な植物やカラスアゲハなどの昆虫を観察することができます。夏の木陰は涼しく、ウグイスやホトトギスのさえずりが心を癒してくれます。足音を忍ばせて歩けば、より多くの生き物との出会いが期待できます。山頂には瀬戸内海を一望できるカフェがあり、美しい景色を眺めながら、ゆったりとひと息つけるのも大きな魅力です。

<2住吉神社>

境内ではトンボがよく飛んでおり、日陰になっている社殿の壁にはヤモリの姿が見られます。夏になると、石段ではニホントカゲやカナヘビが日光浴をしていて、のびのびとした様子がかわいらしいです。植物も季節によって表情を変え、春には桜が境内を彩り、秋には美しい紅葉が楽しめます。特に、海を背景に立つ鳥居の姿は神秘的で、まるで絵画のような美しさです。訪れる人の心に深く残る魅力があります。

<3カメの首展望台>

長浜の町を一望できるスポットです。初夏に登ると、おいしそうなビワの実や、真っ赤で美しいツバキに目を奪われ、思わず足を止めてしまいます。運が良ければ、すぐに逃げてしまうタヌキの姿を見ることもあります。春には桜が咲き、お花見に最適です。展望台に登ると、トンビがすぐ近くを飛び回る姿が見られ、迫力満点です。ただし、食べ物を持っていると、トンビがものすごいスピードで奪い去ることがあるので要注意です。

<4旧末永家住宅>

旧末永家住宅は、国の有形文化財に指定されている、趣のある昔ながらの建物です。庭には様々な種類の木や草花が植えられており、チョウやハチが花に集まる様子が見られます。トンボやセミなどの昆虫も多く、四季の移ろいを感じながら観察を楽しむことができます。歴史を感じさせる建物の佇まいと、豊かな自然が織りなす空間は、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。

<5江湖の港>

江戸時代に大洲藩の藩港として利用されていた、歴史ある場所です。港へと続く石段には大小様々なカニが姿を見せ、海へ向かう道中にも楽しい発見があります。海面にはアメンボが浮かび、汽水域にも生息していることに驚かされます。水は透明度が高く、チチブやクサフグ、やや大きめの魚なども観察でき、海辺ではクロダイやアナハゼの幼魚にも出会えます。身近な場所で多様な生き物と触れ合える、貴重な自然観察スポットです。

 

<6長浜大橋(赤橋)>

長浜大橋(赤橋)は、現役で稼働する日本最古の道路可動橋で、国の重要文化財にも指定されている人気の観光スポットです。この橋の下を流れる肱川では、冬から春にかけて「肱川あらし」とよばれる珍しい自然現象が見られ、勢いよく海へと霧が流れ出すさまは圧巻です。河口にはメジナやボラ、アカエイ、トラフグなど多くの魚が生息しており、なかでもボラが水面から飛び跳ねる姿はユニークで、見ていると楽しい気分になります。

<7江湖の港>

平安時代に造られた国の重要文化財「十一面観音大土」が安置されている、由緒あるお寺です。昔の趣を感じながら自然と触れ合える癒しの空間で、春には桜が咲き誇り、お花見を楽しむ人々でにぎわいます。季節ごとに風景が変わり、夏には桜の木々からこぼれる木漏れ日がキラキラと美しく、セミの鳴き声が境内に響き渡ります。アジサイやスイセンなどの花々の周りでは、モンキアゲハがふわりふわりと飛んでいます。

<8沖浦海岸>

少し海に入るだけで、本当に多くの海の生き物に出会える場所です。長浜高校の授業「マリンアクアリウム」では、磯採集の場としても利用されています。黄色い体色が特徴のナベカという魚は、生徒たちから「長浜のアイドル」と呼ばれる人気者です。岩をひっくり返したり、海藻の浮かぶ場所に網を入れたりすると、様々な生き物が見つかり、立派なサイズのマダコを発見したときには、みんなで大盛り上がりになります。

<9長高水族館(長浜高校)>

私が通っている長浜高校は、全国で唯一水族館がある高校です。高校の近くにある肱川や長浜海域の生き物はもちろん、沖縄や瀬戸内海、海外の様々な生き物、約150種2000点を展示・公開しています。構内の中庭には池があり、メダカやヤゴが生息しています。私は幼い頃から生き物を探して探検するのが好きだったので、ヤゴの数が年々減っていることに心を痛めていました。しかし、長浜高校の池では多くのヤゴが育ち、羽化して飛び立つ姿が見られます。夏になると、元気に飛び回るトンボたちの姿に感動を覚えます。水族館は海水・淡水・クラゲのコーナーに分かれていて、自分の好きな生き物をじっくり観察したり、初めて見る生き物に出会ったりと、何度訪れても飽きることがありません。また、水族館部には生き物好きの仲間が集まっていて、疑問に思ったことがあれば部員が丁寧に解説してくれます。

<10長浜海水浴場>

長浜海水浴場の左側の海は、釣りスポットとして人気があり、カツオやブリ、ダツなどの大型魚が釣れます。私はここで初めて海釣りを体験し、スズキを釣ることができたのは、今でも忘れられない思い出です。また、岩礁には高級食材として知られる牡蠣が生息しており、海水浴場へ向かう階段付近では、ミドリイソギンチャクや様々な貝類を多く見かけました。運が良ければ、ここからイルカの群れを目にすることもできます。

<11緑地公園と港>

長浜で最も広い場所であるこの緑地公園には、シンボルのように存在感のある大きなシュロの木が立っています。草むらの周辺では、ショウリョウバッタやトノサマバッタが跳ね回り、ハトやクマバチも餌を求めて訪れます。公園に隣接する港では、猛毒を持つアカクラゲが見られることもあり、アオリイカやササノハベラなど、長浜の海に生息する様々な海の生き物が泳いでいます。

<12長浜漁港>

この漁港に浮かぶ船の上に、アオサギが立っている姿をよく見かけます。船の下の蔭には小さな魚の群れが泳いでおり、特にクサフグが多く見られました。じっくり観察してみると、大きなコブダイやメバル、ミズクラゲ、カブトクラゲなど、様々な生き物の姿を確認することができます。夏になると、水族館部がクラゲの採取に訪れる場所でもあります。いろいろな種類の生き物に出会える「隠れスポット」です。

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