伊豆大島 ~野営場への道~
池谷 芹菜
東京都
東京都立大島高等学校
高校1年生
全体説明
私は、ボーイスカウトで小学校二年生から活動しています。今回テーマに選んだ野営場周辺はその活動場所で、月に二回くらい行っています。いろいろな植物を見ることができるので、季節ごとの植物を見るのをいつも楽しみにしています。春は、オオシマザクラとソメイヨシノのお花見を楽しむことができます。夏は、ガクアジサイやキョウチクトウの花が咲きます。秋冬は、ヤブツバキの実を拾ったり、花を愛でることができます。ほかにも、スギやササアシタバなど、多くの緑にふれあうことができて、心が癒されます。この道は、私の慣れ親しんだ道ですが、いつも新たな発見があるのでお気に入りの道です。
観察ポイントごとの説明
1、ヤブツバキ
ツバキ科ツバキ属。伊豆大島は約300万本のヤブツバキが自生しているといされ、ツバキの島とも言われています。春先には椿まつりが開催され多くの観光客でにぎわいます。実を絞ってできる椿油は、有名な特産品です。
2、オオシマザクラ
バラ科サクラ属。大島では、ほぼ全域に分布しています。開花時期は春頃です。白い花を咲かせ若葉が緑の桜です。カスミザクラが母型と言われていますが正確な由来は不明です。実は熟すと黒紫色で子供達はよく食べます。
3、アシタバ
セリ科シシウド属。日本原産で、房総半島から紀伊半島と伊豆諸島の太平洋岸に自生しています。大島では特産品のひとつです。大島の準固有種です。三原山に自生しているアシタバの新芽はとてもおいしいです。
4、ビワ
バラ科ビワ属。花期は11月か~2月白い地味な花を付けます。初夏に卵形をした黄橙色の実を付けます。大島では、家の上や家庭裁判所の近くなどいろいろな所に植えられています。自分でとって食べるのが楽しみでした。
5、ソメイヨシノ
バラ科サクラ属。開花時期は九州・四国地方で3月下旬頃です。花色は蕾ではガク等も含めて濃い赤に見えますが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づきます。ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンから作出された桜です。
6、スギ
ヒノキ科スギ属。日本の固有種で、常緑の針葉樹です。春になると毎年風に乗ってたくさんの花粉を飛ばします。大島にもたくさんのスギ林があるので花粉症の人は毎年大変です。
7、オオバヤシャブ
カバノキ科ハンノキ属。伊豆半島の準固有種で、落葉高木です。早春の3月頃に、葉が出る前に花を開きます。高さは10~15メートルぐらいになります。島ではハンノキとよび、夏にはクワガタが集まります。
8、アズマネザサ
イネ科メダケ属。むかし、大島では木を伐採した後にアズマネザサを敷き詰めて燃やし畑として利用していたそうです。2~3月サツマイモなどを栽培した後、再び木を植えました。これを切り替え畑といいます。
9、ガクアジサイ
ユキノシタ科アジサイ属。大島の準固有種で、落葉低木です。開花時期は6月~7月で、花は白でたまに淡青色や淡紅色があります。大島の山の方にあじさいロードがあり毎年きれいな花を咲かせます。アジサイの原種です。
10、キョウチクトウ
キョウチクトウ科キョウチクトウ属。常緑低木もしくは常緑小高木で開花時期は、およそ6月~9月ぐらいまでです。花の色はピンク・白・黄などです。大島ではダムの近くや町の方などさまざまな場所でみられます。