思い出のサイクリングロード
鹿浦 梨奈
兵庫県
賢明女子学院高等学校
高校1年生
全体説明
私の住む姫路市は、兵庫県の南西部にあります。姫路市には、国宝であり世界遺産の姫路城があります。平成の大修理を終え、毎日多くの観光客が国内外から訪れています。私の学校からは姫路城が見え、とても綺麗です。
今年の二月には姫路城の平成の大修理が完成するのを記念して世界遺産姫路城マラソンが行われました。このマラソンコースにもなった道が、今回私が歩いた散歩道です。
この散歩道は、サイクリングロードで、私が初めて自転車に乗れるようになって、祖母と一緒に桜を見に行った思い出があります。このサイクリングロードは、夢前川の両側にあり、春になると、とても綺麗な桜並木になります。私が幼いとき、よくここに連れてきてもらっていました。河原にはたくさんの生物が住んでいて、昔はバッタやカエルを捕まえたりしてあそんでいました。そのことを思い出し、久しぶりにこの道を歩いてみました。
観察ポイントごとの説明
①ムラサキツメクサ
まず、新幹線付近から出発して、河原を歩いてみることにしました。河原に行ってみると、小さい紫色の花がたくさん咲いていました。この花はムラサキツメクサという花でとてもかわいい花でした。この花の特徴は、20~80cmの大きさで、花は球状になっており、葉は三つ葉になっています。牧草として栽培され、ハーブとしても多用されているそうです。
②オンブバッタ
河原の草むらを少し歩いてみました。昔、たくさんバッタがいたことを思い出し、探してみることにしました。でも、なかなか昔みたいに見つけることができませんでした。しばらく探すと、ようやく一匹見つけることができました。そのバッタはオンブバッタという種類で、メスの背中にオスが乗る姿がよく観察されることからこの名前がついたそうです。
③アブラゼミ
桜の木付近に行くと、セミの鳴き声がすごくて耳をふさぎたくなるほどでした。桜の木を見上げるとたくさんのセミが木に止まっていました。近づいて見てみると、ぬけ殻もたくさんありました。セミが飛ぶ姿を初めて見ました。鳴き声から判断すると、アブラゼミとミンミンゼミがいたように思います。鳴き声で種類が分かることは面白いなと思いました。
④カモ
向こう岸にカモが5羽いました。陸でしばらく休んだ後、5羽一緒にひとかたまりになって飛んで行きました。カモの種類を調べてみると、多くの種類があることが分かりました。同じ種類でも、オスとメスで見た目が異なります。マガモの場合、オスは緑の頭、黄色のくちばしが特徴で、体も大きめですが、メスは、茶色の体に黄色のくちばしで、体も小さめだそうです。
⑤シラサギ
カモと並んでシラサギがいました。シラサギは姫路市の市鳥で、姫路城は別名白鷺城とも呼ばれています。その由来は、空に向かって建ち並ぶ天守群と白く美しい白壁の広がり、天を舞う白鷺のように見えるからだそうです。空を見上げると、飛んでいるシラサギを見ることができました。羽を広げて飛ぶ姿は、とても美しかったです。
⑥ススキ
河原を歩くと、ススキがたくさん生えていました。少し前に大雨が降って川が増水していたせいか、多くのススキが、なぎ倒されていました。昔、この辺りにヌートリアという巨大ネズミが生息していたそうです。私は見たことがありませんが、母と祖母が昔、大きなヌートリアを見たそうです。この日は見ることができなくて残念でした。
⑦アゲハチョウ
サイクリングロードを歩くと、アゲハチョウが飛んできました。アゲハチョウは、色が鮮やかで、とても美しいチョウです。よく家の庭でも見かけます。成虫は、大きな翅をはばたかせて飛び、吸水・吸蜜や産卵もはばたきながら行うそうです。幼虫は、日本産のアゲハチョウ類だとミカンやサンショウなどのミカン科植物を食べるものが多いそうです。
⑧シオカラトンボ
川の近くにシオカラトンボがいました。その近くにイトトンボもいました。どちらのトンボも見るのは初めてでした。シオカラトンボの体長は50~55mmで、成虫・幼虫とも肉食で小型の昆虫を食べるそうです。オスは老熟するにつれて体全体が黒色となり、胸部から腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになり、この粉を塩に見立てたのが名前の由来だそうです。
⑨コイ
川を見ると、何かが動いていました。濁っていたので目を凝らして見てみると、体長50cmぐらいの黒いコイが泳いでいました。こんなに大きな魚がいるとは思っていなかったので驚きました。食性は雑食性で、水草、貝類、ミミズ、昆虫類、甲殻類、カエル、他の魚の卵や小魚など、口に入るものならたいてい何でも食べるそうです。また、コイには胃がないそうで、驚きました。
⑩ツバメ
しばらく歩くと、ツバメが飛んでいました。今年、ツバメが私の家に巣を2ヶ所作っていました。卵を産んでから巣立つまで観察しましたが、三羽が途中で転落したりして死んでしまったのは悲しかったです。最終的には、六羽のツバメが巣立ったので良かったです。ツバメは台湾、フィリピン、マレー半島などで冬を過ごして、また日本に戻ってくるそうなので、また日本に戻ってくるそうなので、また家に帰ってきてほしいです。