幼い頃に遊んだ道
柴原由季
兵庫県
兵庫県立大学附属高等学校
高校1年生
全体説明
ここは兵庫県宍粟市一宮町という山にかこまれた所にありカーナビでもなかなかキレイに表示されない道です。幼稚園ぐらいのころ私は家の周りの自然の遊び場で友だちと毎日のように遊んでいました。葉っぱや花は私にとっての遊具で花の冠をたくさんつくりました。植物の他にもたくさんの動物が生きていて、地図にはかききれませんでした。夜裏の山で鳴く鹿は、この地域や町内中であみにひっかかっています。猿はよくとうもろこしを食べに山からおりてきます。イノシシはとたんをたおし田のイネもたおしてしまいます。そんな困った動物達がたくさんいる田舎です。ぱっと見れば何もないただの田舎ですがたくさんの生き物が生きています。そして季節ごとに姿をかえていったり、山からよくおりてくるものいます。そんな生き物たちはわるさをしながらも楽しく暮らしています。
観察ポイントごとの説明
(1)イノシシポイント
坂をのぼり山への入口の手前まで行くとイノシシの飼育をしている場所があります。その場所はけっこう広く、地面は砂にしてあり柵でかこってイノシシが逃げないようにしてあります。イノシシの毛は硬くけっこう剛毛です。
(2)クロアゲハポイント
私の家の庭にはキンモクセイや柿の木などの木々、マリーゴールドなどの花が植えてあり蜂や蝶などの虫がよくやってきます。春にはたくさんの花が咲いて困るほど虫がいます。そんな中優雅にクロアゲハがひらひらとやってきて花のみつをすっています。
(3)カタバミポイント
となりの家の畑の土手のような所や石垣に雑草が元気よく生えています。小さなすき間にはアリがいたりトカゲがいたり。そん中クローバに似たカタバミが生えています。よく似ていますがクローバとは違い、黄色い花を咲かせます。
(4)カブトムシポイント
小学校にはとても明るいライトがあり夜にその明かりにつられて夜の虫がやってきます。夏休の朝ラジオ体操のついでにカブト虫やクワガタを採りに行きました。運がよければヒラタクワガタをつかまえることができます。
(5)ショウリョウバッタポイント
幼稚園の外の階段の両側は芝生になっています。その芝生には時々キノコが生えていたり別の草花が生えていたりします。その中にショウリョウバッタがひそんでいます。ショウリョウバッタはとてもつかまえやすく幼稚園児だった私でも簡単につかまえることができました。
(6)オオイヌノフグリポイント
この地域には田がたくさんあり、その田のあぜにはたくさんの雑草が生え、小さな虫たちもたくさんみられます。あぜやすみのほうには小さなオオイヌノフグリがたくさん咲きます。小さいけど広い範囲に咲いて、春はとってもきれいです。
(7)赤トンボポイント
たくさんの田のイネが黄金色になりかける夏の終わり頃。たくさんの赤トンボが、やってきます。ほとんどのイネが黄金色になるころには赤トンボは数えきれないほどにふえ、秋を知らせてくれます。
(8)メダカポイント
この地域の谷になっているいちばん大きな川、染河内川では毎年、夏になるとみんなが川あそびをしにやってきます。川の中には幼虫やカニ、魚がすんでいてとてもキレイな川です。メダカは、よく泳いでいて少なくなっていく中で、元気に生きています。
(9)サワガニポイント
川の上流にはサンショウウオ、下流にはホタルと、自然豊かなこの川にはカニがたくさんいます。サワガニは運がよければ10匹以上も見つかります。石を集めて、川の中において、次の日石をどけてみるとカニがよくかくれています。
(10)アブラゼミポイント
この森には大きな木や竹があり、台風がくると道がふさがってしまいます。森に入るとセミしぐれが聞こえてきて、耳がいたくなります。その中でもアブラゼミは、一番元気に鳴き、よく、この森の木にとまっています。