ツール・ド水無瀬ぼくとわたしのウォーキングコース
れおん&めるさ(若山怜穏)
大阪府
島本町立第二小学校
小学校5年生
全体説明
ぼくたちの住む島本町は大阪府の北東部にあり、京都府との府境に位置しています。近くには「天下分け目の天王山」で有名な天王山があり、町の中心には万葉集以来多くの歌に詠まれた水無瀬川が流れている自然に囲まれた町です。
コロナで学校や幼稚園が休校、休園になった時に、家の中で過ごしてばかりで運動不足になったらいけないと、ぼくたちは毎日この散歩ルートを散歩していました。すると、「こんなところにかわいい花が咲いている。」「あの鳥は何て名前だろう?」など、今まで気付かなかった新しい発見をたくさんすることができました。そして、改めてこの町が大好きになりました。
今日はどんな発見があるかな?と散歩する度にワクワクします。
この自然がいっぱいで魅力的な散歩道を地図で紹介したいと思います。
観察ポイントごとの説明
1)サワガ二
水無瀬川にもたくさんいて、川遊びの時に岩をどかすと下にかくれています。この小川のサワガ二はふだんはどこにいるか分からないけれど、雨がふると小川から上がってきて、道路をウロウロしています。車にひかれそうであぶないので、見つけたらそっと小川へ帰してあげています。前に雨がふった後、サワガ二がぼくの家の駐車場で迷子になっていたこともありました。
2)ホタル
とても小さな川ですが、まいとし5月のおわりごろになるとホタルをみることができます。ひるまはどこにいるかみつけられませんが、よるになるときれいなホタルのひかりをたくさんみることができます。
ホタルのきせつになると、おふろあがりにかぞくでよるのおさんぽにいきます。ホタルがとんできて、わたしのうでにとまったときはくすぐったかったけれど、ちかくでみれてうれしかったです。
3)ハグロトンボ
ほそくてハリガネみたいなみどりいろのからだにまっくろいはねのトンボです。ほかのトンボとちがって、ハグロトンボはハネをヒラヒラさせてゆっくりとび、とまるときははねをとじていました。まるでチョウチョみたいだなとおもいました。
4)ソテツ
小川ぞいのくさむらの中に大きなソテツの木があります。はじめてみたときは、はがとじていてきいろかったので大きなトウモロコシみたいでした。つぼみだとおもっていたのでどんなに大きなはながさくのだろうと、ここをとおるたびにワクワクたのしみにしていたら大きなはがひらきました。
あとでしらべてみたらソテツだとわかりました。
5)ヤマモモの木
6月ごろになるとヤマモモのあかいみがたくさんなります。このみをたべにメジロやヒヨドリがきていました。メジロはみをつついてすこしずつたべていましたが、ヒヨドリは口にくわえてまるのみしていました。のどにつめたりしないのかしんぱいしていたら、あとからタネだけ口からはきだすそうです。まるで人げんみたいできようだなとおもいました。
6)水無瀬の滝
天王山トンネルの入口のすぐ横にある水無瀬の滝は、天王山に源を発する滝谷川が天王山断層によって落ちこんでできた高さ約二十メートルの滝です。
滝から流れ落ちる水は夏でもとてもひんやりしていて、滝のそばはマイナスイオンがいっぱいで気持ちいいです。
7)カワムツ
滝つぼに小さな魚がいたのでペットボトルで仕掛けを作り、散歩の途中で入れておき帰りに見てみたら、二十匹も魚が入っていてビックリしました。写真をとって魚は逃がしてあげました。家で調べてみるとカワムツという魚でした。
滝の上がどうなっているのか見たことがありませんが、滝つぼより下は段差もあり、とても浅い小川なのでこのカワムツはどこから来たのだろうと不思議に思いました。
8)アザミ
はっぱがギザギザとがっていてトゲがありさわるといたいです。このトゲはどうぶつにたべられないようにはったつしたそうです。
はるごろからピンクいろのかわいいはなをさかせます。そして、はながおわるとフワフワのわたげができます。このわたげが本よんだことあるケサランパサンの正たいかもしれないとしり、ワクワクしました。こんどみつけたらつかまえてみたいです。
9)水無瀬川
この散歩道の水無瀬川には上流に尺代ダムや山吹渓谷(水無瀬渓谷)があり、アマゴやニジマスの釣り場もある水のきれいな川です。ここでは魚やスジエビ、サワガ二やヤゴ、タニシやオタマジャクシなど色々な水辺の生き物を見つけることができます。また、そんな水辺の生き物や草を食べるためにやってきたシラサギやカルガモ、運が良ければカワセミも見ることができます。
水無瀬川にもホタルがいるので毎年、夜になると多くの人がホタルを見に来ています。
暖かい季節になると、いつも家から水着を着てアミやバケツ、箱メガネを持って川遊びに行きます。以前、ここで見つけたオタマジャクシを連れて帰り、足が生えてカエルになるまで育てたことがあります。
水無瀬川は生き物の宝庫でぼくたち兄妹の大好きな場所です。
10)カワヨシノボリ
川の岩場の所などにいる魚です。体はこげ茶色でとてもヌルヌルしています。水の中をスイスイ泳ぐというよりも、川の底でジッとしていることが多いので、他の魚よりもつかまえやすいです。ぼくはいつも魚の前にそっとあみをかまえ、足で追いやってつかまえます。
海でいそ遊びでよく見かけるアゴハゼによく似ていると思いました。
11)イタチとサル
イタチは基本夜行性だけれど、散歩中に何度か見かけたことがあります。道を横切って川の草むらへ一目散に走って逃げていきとてもすばしっこかったです。
また、橋の上に犬が歩いていると思ったら、大きなサルだったのでビックリしました。近くのビワの木に登り、ビワをとって食べていたこともありました。
12)センニンソウ
なつごろになるとしろいはなをたくさんさかせて、とてもきれいです。でも、くきやはっぱを切ったときにでるシルやぬれたかふんをさわるとかぶれるそうなので、さわらないようにきをつけています。
センニンソウにはどくはあり、ウシもウマもたべないので、べつのなまえをウマクワズやウシノハコボレというそうです。
13)桜並木
春になると、この道沿いに桜が満開になり、とてもきれいです。ぼくも妹もこの桜並木でランドセルを背負って小学校入学の記念写真を撮りました。桜並木を歩いていると、まだ散る前の花弁のついたままの花がそのまま落ちていることがあります。これはスズメが花ごと食いちぎって、花の付け根にあるミツを吸っているそうです。チィチィ鳴き声が聞こえてきたらかわいいメジロがミツを吸いに来ていることもあります。
14)アゲハチョウ
はるからあきごろまでとんでいるのをよくみかけます。アゲハチョウとキアゲハはとてもよくにていますが、よう虫のときのすがたやたべるえさがちがうそうです。わたしのみたよう虫はレモンの木にいて、みどりいろをしていたのでアゲハチョウのよう虫でした。
あきにうまれたよう虫はサナギのすがたでとうみんして、はるがきたらアゲハチョウになるそうです。
15)ハクセキレイ
「ツピツピツピ」と鳴きながら長い尾を上下に動かして、とても素早く歩いている姿をよく見かけます。長い尾を上下に振るしぐさから別名「イシタタキ」「ニワタタキ」「イワタタキ」とも言うそうで、おもしろいなと思いました。