自然いっぱい和歌山城の散歩道
野口果琳
和歌山県
和歌山大学教育学部附属小学校
小学校3年生
全体説明
和歌山市の中心に和歌山城があります。まわりには市役所やホテル、中央郵便局など大きなビルが立ちならんでいますが、和歌山城公園の中は、町の中にいるのを忘れてしまう位、たくさん自然がのこっています。
私の家は和歌山城から歩いて10分ほどの所にあるので、小さいころからよくさん歩に出かけていました。公園の中はまるで森の中にいるようで、私が数えただけで、エノキやクスノキなど33種類の木がありました。春には梅の花が咲き、うぐいすの声が聞こえます。その後は桜、桜がちるとつつじが満開になります。ふじの花も咲きます。今はせみがジージーと大合しょうしている中、真白のゆりやピンクのさるすべるの花が咲いています。秋にはモミジやイチョウの葉がきれいに色づきます。私はこんなさん歩道が大好きで、みなさんにもぜひしょうかいしたいと思います。
観察ポイントごとの説明
(1)
私の通っている和歌山大学教育学部附属小学校です。附属小学校には277本の木があります。だから森のようなかんじがします。
校門を入り、右がわへ行った所に、日本で3本しかないめずらしい「ハゴロモの木」があります。オレンジ色の花でとてもきれいです。そしてお城からはアオバズクがとんで来ます。アオバズクと言うのはフクロウの一種です。とてもめずらしい木があり、鳥がとんで来る森のような学校が私は大好きです。
(2)
駐車場の木の上の方にサギのすがあります。昔は、お城の公園にサギはあまりいなかったようですが、今はサギが集団ですを作るので、下の車にふんが落ちたり、道がよごれたりして困っています。だんだんすを作ったり、えさをとったりする場所がなくなってきているのでしょうか。少し心配です。
(3)
和歌山県の県木、ウバメガシです。木が大変かたくて、和歌山の特産品、紀州びん長炭の原木に使われます。秋にはバベ(どんぐり)の実が出来ます。バベやムクノキの実を食べに来るりすに出会うこともあります。私もりすに負けないように一生けん命バベの実をひろいます。
(4)
新聞に、和歌山城の裏坂の上り口に「おさる」がいると書いてありました。私もさん歩のと中、その「おさる」をさがしてみました。見つけた時、思わず「おさるだ!!」とさけんでしまいました。近くに行くと、それはエノキの根っこでした。根っこが石のかいだんのすき間に入りこんで、まるでおさるがかいだんを上っているような形をしていたのでした。おさん歩って色んな発見があっておもしろい!!
(5)
一の橋大門近くのクスノキは、県の天然記念物で、高さが25メートル、四方に枝をのばし、その長さは約35メートルです。和歌山城公園内で一番大きな木で、約500才になるそうです。戦火でもえたりしましたが、ふっ活しました。今はかみなりが落ちたりして、また色んな所が弱っているそうで、木のお医者さん、樹木医がちようしているそうです。今までがんばって生きてきた木なので、早く元気になってほしいです。