いなかで見つけた四季の生き物と作物
横尾総一朗
兵庫県
神戸市立なぎさ小学校
小学校6年生
全体説明
五・六年前に近くの田のイネに、農薬がかけられているのを見ました。それからオタマジャクシを見かけなくなりました。そこでおじいちゃんが、農薬のことについて話してくれました。その話の中で人間にとっても危険なものだと聞いたので虫や鳥などにとってはもっと危険なものだと思いました。他の生き物もどんどん減っているのではないかとさびしくなりました。今、どれくらいの生き物がいるのか気になったので調べました。地元とくらべると生き物は多い方だと最初は思っていました。でも昔話を聞いて今とくらべるとおじいちゃんの家の周りでも生き物は減っていると気づきました。全滅する前に、生き物が減っていることに早く気づくことが大切。それだけではなく生き物の住み家や食べ物となる植物を農薬を使わずに育てることも大切だと思いました。そのうえで生きているもの全部がくらせる世界になってほしいです。
観察ポイントごとの説明
(1)
きれいな花が咲いていて、おいしそうな実がなっていてるので明るい気持ちになりますが、すぐにぞくっとしてしまいました。それはモズのはやにえを見たからです。ここには、ゆずの木があり枝の先のとげに、カエル・ねずみ・虫をさしてえさを保存しています。木の特長をいかしているモズは頭がいいと思いますが、たまに保存した場所をわすれえさをほっとくので死害がありいやです。
(2)
関止めして、水が勢いよく入らないようにした、静かなため池みたいな所です。流れがゆるやかなので小さな生き物が住みやすい場所です。アメンボ・オタマジャクシ・ち魚・サワガニなどがいます。ぼくはここでたまたまドンコを見つけました。
(3)
パット見ただけでは、いないように思いますが、忍者みたいにかくれるのが上手な生き物がいます。日かげに生えている水草の下には、シマドジョウがいます。流れの速い所に行きなみで体をぼやかそうとするドジョウもいます。竹が立てかけてある所にサワガニがかくれんぼをしています。
(4)
ここには、簡単に食物連鎖を見ることが出来ます。夏は、ハエとトンボとツバメがものすごいスピードバトルをくりひろげています。命をかけたバトルなので見ている方も息をのむくらいのすさまじさです。自然と生き物のえさとてんてきの関系も分かって来ます。季節ごとにちがうので最低四種類は見れます。
(5)
キンモクセイやモチノキやカリンなどからいいにおいがします。それにつられて、多くの鳥や虫などが来ます。そのせいで、作物もねらわれて非害が出ますが、庭はにぎやかになっています。バードウォッチングをやってみると楽しめるかと思います。