都市でがんばる生き物マップ
永瀬可純
神奈川県
神奈川県横浜市立北綱島小学校
小学校4年生
全体説明
私が住んでいるまちは、横浜市で最も人口が多い。ここでは、野生動物があまり目立たない。だが、人間が気づかないところで動物たちはがんばっている。私はいつも、早渕川や綱島市民の森で生き物たちをさがし歩いている。この川や森は、住宅地に囲まれているのが特ちょうだ。早渕川は、いつ見ても鳥がいる。綱島市民の森には鳥獣保護区がある。
私が動物を観察する時のポイントは、いくつかある。カラスやスズメは巣を見つけると。コウモリやオナガは、時間や天気を変えて観察すること。タヌキやクマネズミ、ドブネズミは、フィールドサインから想像すること。このように、生き物によって観察の仕方はちがう。こうして観察すると、生き物が都市でどう生きているのかがわかる。
都市の生き物は、人間の都合で害獣や害鳥になってしまう。生き物たちとうまく共存していくためには、まずは、身近な生き物のことを知ることからだと、私は思う。
観察ポイントごとの説明
<1スズメ保育園>
私の家の前の道の電柱には、毎年スズメの家族が住み着く。春から夏にかけて、毎日ピイピイと鳴き声が聞こえてくる。去年は電柱の下に卵が落ちていた。今年の5月、今度はスズメのヒナが落ちて死んでいた。私はその子を見るたび、胸がいたくなった。
6月、ベランダでヒナがあみ戸にあしでつかまって、飛ぶ練習をしていた。親スズメがすぐそばの電柱で見守っていた。それから少したつと、ヒナは飛び立った。ある日の朝、車庫の中にまた、ヒナがいた。このままでは車を車庫から出せないし、弱ってしまうので追いやって車庫から出そうとしたが、でてくれなかった。その時、鳴き声がして、ダーッと1羽のスズメがおりてきた。しばらくして見に行くと、ヒナはいなくなっていた。
夏休みの終わり頃、鳴き声は聞こえなくなっていた。スズメのヒナは巣立っていった。死んでしまった子のぶんも、生きぬいてほしい。
<2早渕川野鳥パラダイス>
オナガはくもりの日の朝に飛び、晴れの日にはあまりいない。カワウは一日中見ることができる。カラスに似ているが、首が長く羽の形が台形のようになっている。オオバンは冬に見られる。顔のもようとくちばしが白いのが特徴だ。ヒヨドリはハトににているけれど、警戒心が強い。そのため、高い所にとまっている。カルガモは、黄色く丸いくちばしがかわいい。毎日、川にぷかぷかと浮いている。
<3旬の時間無制限食べ放題>
動物たちの足あと、フン、食べあと、巣などの生活のあとをフィールドサインという。私は、早渕川のまわりに生えている植物を見ながら、植物の葉や実をかじったあとがないか、探している。ムクの実やサワグルミ、クワの実やオニグルミと、いろいろな食べものがある。あまくておいしい実は、野生動物にとってのごちそう。カラスやハクビシン、タヌキが食べているかもしれない。
<4かじったのはだれ? パート1>
早渕川の近くのマンションの前に、半分にわれたサワグルミが落ちていた。動物園のリスの飼育員さんに聞くと、クルミの開け方を学習したタイワンリスかネズミだろうと言っていた。ネズミなら、クマネズミかドブネズミだろう。私は綱島公園でやぶにクマネズミが入っていったのを見たことがある。ネズミはかわいいが、細菌やウイルスを運ぶので、人間と住み分けることが大切だと思った。
<5夕暮れコウモリレストラン>
早渕川には草むら多く、虫がたくさんいるため、日が暮れるとコウモリがエサをとるために出てくる。コウモリは飛びながらエサをとるので、鳥とちがってよく方向を変え、空に迷路をかくように飛んでいる。コウモリたちは、日暮れから30分ほどで、早渕川からいなくなってしまう。私はいつか、コウモリの後を追って、どこに行くのか調べてみたい。
<6カラスの人気マンション>
早渕川の近くのトラックの上に3羽のカラスが乗っていた。そのうちの1羽は、自分かほかのカラスのぬけた羽を足やくちばしを使って遊んでいた。カラスは色々なもので楽しめるのだなあ、と思った。カラスの巣は、枝やハンガーでできている。5月くらいに電柱の上にできていたが、停電の原因になるので撤去される張り紙がはってあった。人間に勝手に撤去されるのはかわいそうだと思った。
<7ムクドリ軍団>
ムクドリは住宅街や公園、川のまわりなどどこにでもいる。我が家でムクドリは「ムックー」と呼ばれている。他の生き物にもひるまず集団で押し寄せて、少しずうずうしい。やんちゃな中高生みたいだと思う。昔は森林に住んでいて田畑の害虫を食べてくれる益鳥だった。今は住む所がなくなり、町に出てきてフン害やそう音などが問題になり害鳥と呼ばれている。人間は勝手だなあと思った。
<8かじったのはだれ? パート2>
タヌキは昔話ではまぬけあつかいされているが、意外と素早く、都市でも上手に生きている。私はタヌキが大好きで、綱島市民の森にタヌキ探しに出かける。森の近くでは、タヌキの目げき情報がたくさん出ている。クワガタやカブトムシをかじったあとを見つけたり、雨の降った次の日の早朝には足あとを探しに行ったりした。タヌキたちともっとうまく共存できるまちにしていきたいと思う。