み近なクモマップ
北林俊思
千葉県
千葉市立美浜打瀬小学校
小学校3年生
全体説明
ぼくはクモが大すきです。クモを見ると、「気持ちわるい」「こわい」といってにげる人もいますが、ほとんどのクモはドクをもっていなくて、おそってきたりもしません。そのことをみんなに知ってほしくてみ近にどんなクモがいるか、あるいてかんさつすることにしました。
ぼくのすむまちは、やく20年以上前に海をうめたてて作られました。公園やがいろじゅはもちろん、日本てい園や海もあります。年とともに、木も大きくなりしぜんもゆたかになりました。
今回のかんさつのぼくのひつじゅ品はマクロレンズです。近づいても、はっきりとれるので、もようやあしなど、細かいところまでかんさつすることができます。見つけたクモは全部で32しゅるい。今回はじめて出会ったクモもたくさんいて、み近にはまだまだいろいろなクモがいることに気づき、もっと伝えたくなりました。
観察ポイントごとの説明
<1>
ぼくの家はマンションで、ほとんど人工物ですが、よく見るとけっこうな数のクモに出会うことができます。お気に入りはイエオニグモです。見た目は強そうなのに小さいところがかわいいです。かんさつする楽しみは昼は休んでいるところ、夜はいっしょうけんめいに巣をはっているところをながめることです。クモはしょう明があるところや天じょうやかべのすき間、ベランダなどにいること多いのでみんなにさがしてほしいです。
<2>
マンションの多いまちですが、がいろじゅがたくさんあって、少しあるけば、高木と低木の間に巣をはるジョロウグモが見つかります。円もうの真ん中でえものを待つジョロウグモは、みんなも見たことがあるクモだと思います。夏はよう体が多く小さくて色も目立ちませんが、秋には、大きくて黄色と黒のけいこく色のようなせい体のメスを見ることができ、「やっと出会えたねー」とうれしくなりました。来年も会えることをねがいます。
<3>
ぼくの学校には、中庭に田んぼや畑があります。いねかりがおわったころ、「田んぼのところにセアカゴケグモみたいのがいる!」と友だちに言われて行ってみると、うっすら赤い線が見えて、「これはぜったいセアカゴケグモだ!」と思いました。「他にもいるかなあ」とかんさつしてみると、なんと9ひきもいました。くじょされてしまうのかなとしんぱいになりました。セアカゴケグモはどくを持っているから、だれかがかまれたら大へんだけど、野菜や稲をだめにしてしまう虫を食べてくれることもあります。だから、とてもふくざつな気持ちになりました。
一番おどろいたのは、教室にヤガタアリグモがいたことです。ヤガタアリグモは、もともとはしぜんがゆたかなところにいるクモだからです。畑や田んぼがあるので、「クモの食べるものがほうふなのかな?それで教室にもまよいこんできのかな」と思いました。アリとまちがえそうなくらいにていました。
<4>
日本てい園には池やぞうきばやし、しばふ、松があるのがとくちょうです。池にはアシナガグモ、ぞうきばやしにはビジョオニグモ、松の葉のところには、らんのうをまもるササグモなど、たくさんのしゅるいのクモがいました。みずべがすきなクモ、草がすきなクモ、クモがせいそくする場所はそれぞれちがいます。いろいろなしぜんがあってこそ、いろいろなクモがあつまります。こんな場所をふやすことが大事だなと思いました。
<5>
公園のカイヅカイブキに、ゴミのようなものが一れつにならんだ巣があり、その一つをさわってみると、うごきだしました。それがマルゴミグモです。ゴミはえ物の食べかすやだっぴがらなどでできています。時間がたつときんがついて、はっこうして虫がよってくるそうです。ぼくはゴミに見せかけているだけだと思っていましたが、そんな工夫があったなんてとおどろきました。まさにすごうでのハンターです。
<6>
うみべの道はあまり手をくわえていない場所もあり、イネ科の植物がたくさん生えていました。そこでなんとコガネグモを見つけました。コガネグモは都市部ではすがたをけしているクモと言われているので、びっくりしました。うめたてられたまちでせいびされているけれども、こういう自然のままの場所がのこっているからいるのかなあとうれしくなりました。これからどんどんはんしょくしてたくさん見られるようになってほしいです。