私のせせらぎ散歩道
古賀詠麻
東京都
清瀬市立芝山小学校
小学校6年生
全体説明
私には時間があれば散策に行ってしまうほどのお気に入りの観察路があります。全長約1.9キロメートル、1~2時間などあっという間に過ぎていきます。自宅を出て、雑木林の中の小道や川沿いの遊歩道、せせらぎ公園、畑を通るルートです。清瀬は東京郊外にある街ですが、祖父母が住んでいる長野の面影を感じられるほど自然豊かです。雑木林や川、せせらぎにはそれぞれの動物たちが自生していて、散策するたびに四季折々の姿を見せてくれます。私は、「清瀬の自然を守る会」というボランティアに参加しています。そこでの活動は主に雑木林の管理等です。他にも、川の保全活動をしている団体もあるそうです。清瀬の素晴らしい自然はそんな方々によって守られているのを実感でき、私も自然を守る役割を引き継いでいくのだと思えるのでやりがいを感じられます。では、これから私の自然観察路のポイントを案内していきましょう。
観察ポイントごとの説明
<1 自宅の庭>
私の家の庭はモミジやオリーブ、レモン、ヒメシャラなどの木々が植えてあります。また、ビオトープもあり、川でとった魚やメダカがいます。春はキジバトなどが日向ぼっこをしていたり、初夏には庭木を目当てにアゲハやカナブンなどの虫が来たり、秋にはモミジが紅葉したりと季節の移ろいを感じられます。
<2 中学校沿いの道>
ここでは、季節ごとにそれぞれ色々な花が咲きます。初春にはコブシやサクラ、夏にはひまわり、秋にはヒガンバナが咲きます。もともと桜が道まではみ出して枝を伸ばしていて、春はサクラの天井になっていましたが、今年になって枝が切られてしまい、それがもう見られなくなってしまったの少し残念です。
<3 川沿いの雑木林>
この雑木林は、イヌシデを中心に背の高い木々が生い茂り、下草にはカタクリも自生していて、小道にはドングリがたくさん落ちています。初夏になるとカラスが巣を作り、攻撃的になるので注意が必要です。また、春にはウグイスが鳴いたり、メジロが木の実をついばんだりしているので、ゆっくり歩いたり立ち止まったりしてバードウォッチングをするのもおすすめです。
<4 空掘川>
ここではオミナエシが河岸にいっぱいに咲きます。また、たまにカワセミがやってきて、美しい声で鳴いていることもあります。夏にはよくカワセミを撮るためにカメラを構えて待っている人がいます。護岸工事をする前は、大きなアオサギがたくさんいましたが、工事後は姿を見せなくなっていしまい、寂しい感じがします。
<5 せせらぎ公園>
ここには小川が流れていて、コガマやオランダガラシ、アメリカザリガニなどの水生生物や、水辺の植物が自生しています。また、道沿いにはムラサキシキブやヒガンバナが植えてあります。夏になると弟とよく一緒にザリガニを捕りに来ます。ザリガニは外来種で、ホタルの幼虫などせせらぎ公園にいる在来種を食べてしまいます。
<6 ホタルのいるせせらぎ>
ここはせせらぎ公園から続く緑地の中の川です。ここでは六月上旬頃にホタルが見られます。見られるタイミングが難しいので六月ぐらいになったら毎晩20時頃に見に行きます。家族と一緒に行って、どこにホタルがいるのかみんなで探してみると楽しいのでやってみてください。
<7 カタクリが見られる雑木林>
ここでは春にカタクリが見られます。スプリング・エフェメラルのカタクリは、冬になると地上の葉や花は全て枯れ、根っこだけが残ります。その後、また春が来ると葉を生やし、花をつけるのです。その季節になると、清瀬の自然を守る会の方々がいたりするので、気になったことを聞いてみるのもおすすめです。東京都でカタクリが見られるのはめずらしいのでぜひ訪れてみてほしいです。
<8 カブトムシとクワガタがいる雑木林>
夏になるとここではカブトムシとクワガタムシがたくさん採れます。今年は、うちの庭に飛んできたカブトムシと一緒にここで採ったカブトムシとクワガタを飼育しました。ここの雑木林は、萌芽更新という手法で古い木が伐採され、その切り株から出てきた芽を育てています。そうすることで、この明るい雑木林が保たれているのです。