名犬ひびきとぼくのなかよし道
横田雄生
愛知県
あま市立篠田小学校
小学校2年生
全体説明
ぼくのいえには、ビーグル犬のひびきがいます。朝と夕方にひびきとおじいちゃんの三人組でさんぽに出かけます。
朝のさんぽでていぼうを歩くと、草についたつゆで足がぬれることがあります。ぼくは足がぬれるのがいやですが、このていぼうから見る朝日がとてもきれいなのでうれしくなります。ていぼうには春になると、タンポポやつくし、シロツメクサなどせのひくいしょくぶつが生えてきます。そして夏になると、クズがていぼうをおおいつくすように生えてジャングルみたいです。秋になるとセイタカアワダチソウが黄色い花をさかせます。セイタカアワダチソウはねからどくを出してほかのしょくぶつをそだたなくさせるといわれていますが、ここではほかのしょくぶつもいっしょにそだっています。そして、冬になる前に草かりの車がきて草をぜんぶかりとっていきます。
夕方さんぽに行くと、夕やけにうすい雲がかかっていて絵に書いたようにきれいです。夕方のさんぽではひびきの人間の友だちがたくさんいて、その人たちが魚やエビのあつまるばしょを教えてくれます。おじいちゃんといっしょに教えてもらった水門に行くと、川エビが足をうごかして一生けんめいおよいでいるすがたが見えます。そこにアミを入れてみると、タナゴやモツゴ、川エビ、フナの子どもなどが入っていました。夏のはじめごろはたくさん魚が入ってきましたが、夏のおわりになるとほとんど入らなくなりました。おじいちゃんとぼくが魚とりをしている間、ひびきは水門の上でまっていてくれます。ひびきとのさんぽは、いろいろなはっけんができてとてもたのしいです。
観察ポイントごとの説明
1. かに江川のよこの小さなよう水ろでは、ミシシッピアカミミガメやアメンボがたくさんいます。そのよう水ろはとてもきたなく、そこが見えないくらいにごっています。こんなに水がきたないのに、生きているなんてすごいなと思いました。
よう水ろのフェンスには、アメリカアサガオがさいています。いえのアサガオとくらべてはっぱの切れこみが大きく、花の大きさが小さいです。アメリカアサガオのとなりにさいているカントウヨメナは、上のほうだけ花やはっぱがついていて、下のほうはかれていました。
さんぽ道をすすんでいくと、アスファルトのすき間やコンクリートのわれ目からコニシキソウが生えていました。じめんにへばりつくように生えていて、どんどんえだわかれして大きくなっているようでした。
2. よう水ろぞいをあるいていると、後から何かとんできました。クマバチだと思ってびっくりしましたが、よく見てみるとイナゴでした。ちゃ色でぼくの手より少し小さいくらいでした。十メートルくらいとんだのですごいなと思いました。おいかけていくと、草むらにとびこんでいきました。その草むらからは、コロロンコロロンやギーギーやリリリリリなどの虫のこえがきこえました。しかし、どんなにさがしても、虫のすがたは見えませんでした。虫たちは、かくれじょうずだなと思いました。
となりの空き地を見ると、オヒシバがしげっていました。一本とってさわってみるたねがとれました。よく見てみると、イネのほのように上にむいてたねがついています。だから、上から下へゆびでなぞるとじょうずにとれます。
3. 車がたくさん通るはしの上から川をのぞくと、大きなコイがいました。しばらく見ていると、つぎからつぎへとよこにならぶようにあつまってきました。すると、あつまってきたコイたちがバタバタと水しぶきをあげながらあばれはじめました。そして、白っぽいもやもやとしたものがながれていきました。ぼくは、さんらんではないかと思いました。かえってからしらべてみると、さんらんのじきは春から夏のはじめと書いてありました。だから、さんらんではなかったのかなと思いました。
はしから見て右のていぼうは、人が通れないくらいざっ草がしげっていました。そのほとんどがクズです。つるをのばしすぎて川の水につかっていたり、せの高いざっ草にまきついて、どんどんのびていきます。
4. ここには、水門があります。この水門にモツゴ、タナゴ、川エビなどがあつまってきます。水門は、ながれがゆるやでえさがたくさんあって大きな魚がいないので小さな魚のかくれがになっていると思いました。
水門のよこで魚をつっているお兄さんに会いました。お兄さんが、
「ここでもブラックバスがつれるよ。びわこまで行かなくてもブラックバスつりをたのしめるよ。」
といってブラックバスのしゃしんを見せてくれました。口がとても大きくひらいていました。ブラックバスといえば、もとからいた魚をたべつくしてしまうと聞いたことがあります。そんな魚がこの川にいるということは、この先モツゴやタナゴがいなくなってしまうのではないかということで、とてもしんぱいになりました。
5. ぼくが魚とりに行くと中、魚つりをしているお兄さんがいました。ちょうどその時、お兄さんのつりざおに魚がかかりました。そして、ぼくを見つけてもってきてくれて、
「これは、ボラの子どもだよ。」
と言って、わたしてくれました。二十センちくらいで、せなかはほぼおたいらで、ぎん色でした。かんさつ後、川にはなしてあげました。きょ年、海につりに行った時、海の上をはねているボラを見ました。海でも川でも生きられる魚なのかなと思いました。
冬になると、かに江川の水が少なくなり、はしっこに川ぞこが見えてきます。そこには鳥があつまってきて、くちばしでじめんをつついて何かをたべています。大きな鳥になると、川の中まで入っていってえさをとっています。