たからものいっぱい ぼくの長等山
清水 航
滋賀県
大津市立長等小学校
小学校4年生
全体説明
長等山は大津市の町のはしにあります。古い町のよこにあり、大津市の中でも一番最初に公園が作られた場所でもあります。
昔から交通の要所だったため、大津京があり、この近くで「じんしんのらん」の最後の戦いが行われたそうです。
また、歌人、平忠度は「さざ波や 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」と自分にたとえて読んでいます。「昔ながら」の中の「ながら」という言葉は、長等山の桜のことをかけて読んでいるのです。
ぼくは、小さいころから、春はお花見、夏はクワガタやカブト虫を取りに、秋はドングリやつばきの実を拾って工作、冬は公園で体を動かして遊んだり、長等山を歩いたりしています。
長等山には、すてきな植物や生き物がいっぱいなので、ぜひしょうかいしたいと思い、このたんけん地図を作りました。
観察ポイントごとの説明
ポイント①
春には、道ぞいに植えてある桜が花をさかせ、なみ木のトンネルができます。ぼくは、毎年お花見に来ます。夜には、桜がライトアップされます。
見わたすと、つばきが多く見られます。ぼくは、小さいころから、実でままごとをしたり、実を拾ってこまを作ったりしてきました。
ポイント②
下の池には夏の時期にモリアオガエルのおたまじゃくしが見られます。つかまえてかってみると。黄緑色のカエルになりました。シオカラトンボやアメンボも見かけます。ときにはカラスアゲハも見かけることがあります。
秋になると、池の周りのもみじが美しく色づきます。また、初夏も若葉が生きいきしていてすずしげです。
ポイント③
山からわき出た水が小さな池になっています。この池は、他の池とくらべてモリアオガエルのたまごがとくに多く、つゆの時期に見られます。たいていはシダレザクラに10cmくらいのあわのようなたまごがついています。
池の周りにはハランが植えられています。夏の時期には、アブラゼミが元気よく鳴いています。
ポイント④
曲がりくねった山道にはアラカシやシラカシの木が多く見られます。2種類とも秋にはドングリがなります。ほいく園の時、みんなでドングリ拾いに来て、そのドングリで工作をしました。下の公園は、桜などの人が植えた植物が多く見られますが、この辺の山道には、アラカシなど、自然に生えた植物が多いようです。
ポイント⑤
上の広場にはクヌギの木があり、じゅえきがでています。毎年お父さんとカブト虫やクワガタ虫を取りに行きます。ぼくは、コクワガタとカブト虫をつかまえたことがあります。
広場にはてんぼう台があり、琵琶湖と大津市内を一ぼうできます。まさにぜっ景です。
また、平忠度の長等山の桜を読んだ歌のせきひがたっています。