見沼通船堀、水と緑のワクワク観察路
杉山 拓
埼玉県
さいたま市立原山小学校
小学校3年生
全体説明
ぼくが住んでいるさいたま市緑区は家ばかりの住たくがいです。山や小川や大きな公園もありません。でも同じ緑区で、となり駅の東浦和には緑いっぱいの見沼通船掘があります。家ばかりの中に緑と川が広がっていてとてもふしぎです。昆虫が大好きなぼくはこの見沼通船堀を歩いて知らない虫や鳥を見つけたら、家に帰って図かんで調べるのが楽しみです。
夏休みに緑区役所に行って「見沼田んぼ見どころガイド」をもらい見沼通船堀を調べました。見沼通船堀は江戸時代に日本で初めてつくられた閘門式運河です。ぼくが住んでいる緑区に日本で初めての物があるなんてびっくりしました。そしてたくさんの人が見沼通船堀の緑を守っていました。ぼくもこの緑を大切にしたいと思います。
観察ポイントごとの説明
「①見沼通船堀公園」
見沼通船堀の近くにある公園です。竹林の道が続きむかし話のかぐややひめを思い出します。
見沼通船堀公園には、ハグロトンボがたくさんいました。ほとんどが地面にとまっていました。ハグロトンボはくらいところをこのみ、水辺の林などでくらすそうなので、見沼通船堀公園はハグロトンボにとって、一番このみの場しょなんだなとわかりました。
「②見沼通船堀(西)」
江戸時代につくられた閘門式運河にそってある遊歩道の西がわです。
たくさんのアブラゼミがないていました。堀には、カニが穴から顔を出していました。こんなところにカニが住んでいるなんてびっくりしました。調べてみるとモズクガニでした。ミミズや小魚、水生こん虫を食べるので、堀にはそういった生き物が住んでいるのだと思いました。カルガモが気もちよさそうに泳いでいました。
「③見沼通船堀(東)」
芝川をこえた東がわの遊歩道です。西がわと同じ堀の横にあります。
堀には中くらいのコイが泳いでいました。西がわででは見つけられなかったけれど、やはり魚が住んでいました。ムギワラトンボやツクツクボウシもたくさん見つけましたが、コクワガタを見つけたのは、とてもうれしかったです。コクワガタやカブトムシは一番かっこよくて、ぼくにとって王様です。
「④芝川第一調整池」
芝川の洪水防止のための池です。
ここにはたくさんの鳥がやってきます。調整池の近くの用水路にも青くきれいなカワセミがくるので写真をとりにたくさんの人が来ていました。ぼくもまっ白なコサギや、うすい青色をしたアオサギを見ました。白い夏雲に向って白いコサギがとんでいくのはとてもきれいでした。調整池のまわりには見沼田んぼがあるので青色がきれいなアオモンイトトンボもたくさんとんでいました。
「⑤川口自然公園」
見沼通船堀の先にある公園です。
ここには池もあり、たくさんのしゅるいの木もあるので、いろいろな虫を見つけられます。なかでもコムラサキをはじめて見ました。羽をひろげるとむらさき色が光ってとてもきれいでした。花のみつではなく樹液をすうのでキマダラヒカゲなどとクヌギの樹液にとまっていました。それをハラビロカマキリがねらっていたのを見ることができ、すごいと思いました。