応募期間

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受賞作品一覧
佳作
第31回 小学生の部

木津川散歩道 砂の川の生物たち

中西 康太

京都府
京田辺市立大住小学校
小学校4年生

全体説明

ぼくの住んでいる京田辺市には、木津川という大きな砂河川があります。そして砂が好きな魚や川原に育つ植物、魚を食べる鳥や、河原に巣をつくる鳥が見られます。

ぼくは、川の側を散歩するのが好きです。季節によって色んな花が見られるし昆虫もいます。貴重な植物やバッタもいて楽しいです。冬には、風が冷たかった堤ぼうは、春、ミヤコ草などかわいい花がさいて、夏にはセイバンモロコシやセイタカヨシが伸びて、ムッと暑いです。大雨が降ると川の水がふえて、いつも見えている砂州も見えなくなります。全然ちがう川みたいになります。

木津川の支流も砂が好きな魚がいます。鳴子川は、砂とつめたい水が気持ちよくて砂をすくうとカマツカがたくさん入るので大好きです。川ぞいの散歩は、その場所にあった生物が見られるのでおすすめです。

観察ポイントごとの説明

①河川事む所の前

河川事む所の前のフェンスはくずの葉で、おおわれていますがその葉の間を、よくみると、ウマノスズクサがあります。この草は、ジャコウアゲハと、ホソオアゲハの食草です。昨年は、ジャコウアゲハがとんでいたのに、今年の夏は、ホソオアゲハがたくさんとんでいました。ホソオアゲハは、外来種です。ジャコウアゲハとエサやすみかのとりあいになるのが心配です。

②開橋の下

開橋の下で水質調査や魚とりをします。木津川は砂の川なので、砂や小石が好きな魚がいます。カマツカ、ドジョウ、ヨシノボリ、ギギ、コイ、ナマズなどが見られます。木津川には、河床低下という問題があるのですが、河床低下で残念石が見えるようになりました。カマツカは、砂にもぐって目だけ出すのがかわいいです。外来種が増えているのが心配です。

(ブルーギル・ブラックバス・コクチバス)

③木津川の堤防

春には、コメツブツメクサや、ムラサキツメクサ、ミヤコグサがみられます。夏にはオオマツヨイグサやツルボがきれいな花をさかせます。夏の終りには、セイバモロコシや、セイタカヨシで川が見えない所もあります。カワラナデシコ・カワラサイコ・カワラヨモギなど河原にさく花が見られます。また、魚をねらうサギやカワウがたくさん見られます。セイタカヨシで戦いながら歩くのが好きです。

④上狛川の困ったこと

上狛川にはジャンボタニシがいます。横のコンクリートにつぶつぶのピンク色の卵のかたまりをうみつけます。この卵は、水につかると死ぬのでかき落としたり親貝は、ふみつけたりたたいたりしてくじょします。くじょするのは、まわりの田んぼのイネを食べてしまうからです。水質はよくないのにメダカがいるのが不思議です。

⑤鳴子川は気持ちいい

ヒラヒラちょうちょが飛んだり電車が大きな音をたてて走ったりします。天井川で大水害もあった場所だけれど、とても静かで信じられません。山の川なので、サワガニやおたまじゃくしやカワムツやヨシノボリがいるきれいな川です。

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