応募期間

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受賞作品一覧
佳作
第25回 小学生の部

砂丘の町 浜坂 生き物いっぱいロード ~砂丘と川が作った自然~

山村崇太

鳥取県
鳥取市立浜坂小学校
小学校4年生

全体説明

 ぼくの住む町「浜坂」は、鳥取砂丘の南西の砂浜の丘にある。高い建物はないから、青い空がよく見える坂の多い町だ。街のまわりには、松とニセアカシアの木がたくさん生えていて、いつも鳥の鳴き声が聞こえる。特に朝は、鳥の天国のようにいろんな鳴き声が聞こえてくる。

 小学校の上の方から、自転車道の坂を下りて行くとブドウ畑があり、たくさん実がなっている。坂を下りてからは旧袋川の堤防を進んで行く。川はゆっくり流れていて、時々魚がはねる音がする。橋をわたってからは、田んぼや畑の道になり、畑には、トマト、キュウリ、ナスと、いろんな野菜が植えてある。田んぼには水が入っていて、米の粒はまだ緑色で小さい。大きな木でセミがジージー鳴き始めると、だんだん暑くなってくる。

 ぼくの家は丘の上にあるので、行く時は楽だけど、帰りは上り坂だから少し足がだるくなってくる。でも朝の散歩をしていろんな生きものに出会えてとても楽しかった。

観察ポイントごとの説明

(1)

 こどもの国の森から「ホーホケキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえてくる。春にはぼくの家の庭に毎朝やってきて、「ホーホケキョ」と鳴く。砂丘研究所のアリドドーム(丸い温室)があり、近くの丘の松林にはアリジゴクがいる。松の木の根元に砂の丸い落とし穴を作っている。真ん中をつつくと小さなハサミを出すけど、またすぐにもぐってしまう。

 

(2)

 毎朝たくさんのスズメが集団でやってきて、チョコチョコ歩きながら虫?を食べている。近づいてもしばらくはにげているけど、1羽が飛んだと思ったら、チュンチュン鳴いていっせいに飛び上がる。またはなれた所におりてきて地面をツンツンつつき始める。コサギはいつも川の向こうで知らん顔してじっと立っているけれど、てっぽうをうつまねをすると、羽を大きく広げて飛んでいく。

 

(3)

 千代川の河川しきには自転車道がある。アカテガニがあちこちで道路にでてきている。近づくと草むらのなかへあわててにげていく。雨に日が続く時期はぼくの家の前の道路にもでてくる。ミニー(ぼくの家のネコ)がよろこんで追いかけ回している。ハサミを持ち上げてにげていく。ピチピチと鳴きながら飛んでいる鳥もいて、図かんで調べたら、ヒバリがよくにていた。秋になると空中にとまって鳴き始める。

 

(4)

 江津の田んぼに、夏休の初めはカブトエビ、ホウネエビ、カイエビがたくさんいたけど、今はカイエビしか見つからない。水路には、ザリガニがいて、つかまえようとすると、サッともぐってにげていく。そこにしずんでいるプラスチックのパイプを持ち上げると、中からナマズが出てきた。今は、ぼくの家の水そうにいて、夜になるとバシャバシャさわぎだす。朝みるとメダカがいなくなっていた。昼間はおもちゃの家にかくれている。

 

(5)

 浜坂団地の木にアカゲラ(キツツキ)がやってくる。すがたは見えないけど「コココ」と音がするのでわかる団地のおじさんが教えてくれた。団地の近くのアキチにトビが飛んでくる。近所の人が「トンちゃん」とよぶとおりてきてえさをくわえてまた飛んで行く。ぼくも「トンちゃん」とよんだら空でクルクル回ってよろこんでいるみたいだった。

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