神社からの散歩道
梶田憲志
兵庫県
兵庫県立大学付属高等学校
高校1年生
全体説明
僕は幼い頃から、よく家のまわりで遊んでいました。特に今回とりあげた散歩道は小さい頃だけではなく今日までに至るまでの自分の成長すべてを物語る場所です。
ぼくは、いつも自分で遊びを見つけてあそんできました。そして様々な事を学びました。それも、自然に恵まれたこの場所であるからこそであり、また、そのおかげで今の自分があると思います。
現在は、小さな頃からパソコンやPSPなど機械を用いた遊びが普及し、あまり外で自然とふれあうことが少なくなった人が多いと思います。しかし、ぼくは、ゲーム機よりも、自分から興味をもって自然とあそぼことの方が、命についてや、環境についてなど人として、大切な事が学べると思います。これからも、ぼくを育ててくれたこの散歩道がこのまま残ってくれる事を願っています。
観察ポイントごとの説明
イント1
ここは家から、3分ほど坂道を上った所にある八幡神社です。年に1度の秋祭りでは、唐子や獅子が舞い、にぎやかに子供神輿が集まります。普段は、静かですが夏には蝉の声が響きわたります。昆虫の住み家で幼い頃虫かごを持って歩き回りました。
ポイント2
神社の階段をゆっくりと下りて行く時、空気がとてもおいしく感じられます。木におおわれた中の1本道をぬけきると、パァと景色が広がって空を見上げると鷲が空高く大きな羽を広げて飛んでいました。
ポイント3
田んぼ道に入ると、草むらからバッタが飛び出てきました。少し座りこんで、田んぼの中を覗くとおたまじゃくしがいました。頭の形がだ円形のものや三角のおたまじゃくしもいました。緑の葉をよーく見ると小さなあまがえるがいました。
ポイント4
田んぼ道をぬけると国道373号線に出ます。375号線に千種川が流れています。千種川は兵庫県南西端部を流れる清流で名水百選に選ばれています。
ポイント5
渓流釣りが解禁になると、多くの釣り人が川に入りあゆを釣り上げます。その頃には菜の花が見られはじめ春を感じる事ができます。川から見る山の景色は四季おりおりの色が釣り人の心をよりいやしてくれるのではないのでしょうか。
ポイント6
この道は小学生の時、友達の家からの帰り道2匹のカメを1度に見つけた場所です。1匹は20cmぐらいの大きな亀で、手の平にのるぐらいの小さな亀でした。その二匹の亀は道をわたろうとしていたのですが、あまりにもおそいので、僕が、端までもっていってあげた事をおぼえています。
ポイント7
中山池です。田んぼに水を入れると水は減り時には池の底が見える事がありました。今でもこいが泳いでいて、水面からこいの影を見つけると少しわくわくしました。
ポイント8
おいしげった木の下の池にカモがたくさんいました。その数は年々増えてきているように思います。
ポイント9
中山池の神様を奉る社の中に入ると、たくさんの小さな「ふん」がかたまって落ちていました。見上げると、何匹かのコウモリがねむって、天井にぶらさがっていました。一般に吸血鬼のイメージのあるコウモリだが、飛行機の設計作りに役立ったり、農業にとって、害のある昆虫をたべてくれるなど、人の役に立っているのです。
ポイント10
古墳公園です。幼い頃、ダンボールをもっていき、山の斜面をすべりおりたり、秘密基地をつくったりして、遊びました。その時、くもの巣にまぎれて、みの虫の糸がひっかかり、みの虫をはじめて知りました。かれ葉や、枯れ枝で上手に袋状の巣をつくっているのにみとれました。
マムシに注意!!