私の身のまわりの生き物、植物たち
福田心雪
神奈川県
神奈川県立有馬高等学校
高校1年生
全体説明
私が今回のテーマにしたのは、「私の身のまわりの生き物、植物たち」です。自宅近くの通学路、よく通る道を中心にまわり絵地図を描き上げました。
観察を始めて最初に思った事は、前よりも自然が少なくなっている、という事です。私が小学校低学年の時は田んぼ近くの用水路にはザリガニやドジョウ、タガメなどの生き物がたくさんいました。しかし、近年になると町づくりが進み、田んぼが少なくなりました。町が発展していくのは良い事ですが、自然との両立も大切なのだと改めて考えられました。
そして、私が観察をして最も自然が多いと感じたのがやはり川沿いの通りです。緑がたくさんあってシラサギなどの鳥たちも多くみられました。鳥の絵を描くにあたって資料を集めているとサギにも種類があると知りました。それぞれに特徴があって、描くのがとても楽しくなりました。今回、このような体験ができて本当に良かったと感じています。
観察ポイントごとの説明
<1アオサギ>
最初に選んだ観察ポイントは自宅のすぐ近くにある小さな池です。池にはニシキゴイが泳いでいて、それを捕ろうと来たアオサギを観察できました。全体的に羽が灰色で顔や首、羽の一部に青みがかった色が入っているのが特徴です。
<2ヤモリ>
夏になると自宅の窓に張り付いているのをよく見ます。「家守」とも書き、家を守ってくれる縁起の良い動物でもあります。カナヘビとは違い、壁に張り付き夜に活動することが多いです。手に吸盤がついているわけでもなく毛の角度を調節して壁に張り付いているそうです。これには私もおどろきました。
<3アジサイ>
アジサイには赤っぽい、青っぽい色の種類があり、今回私が観察することができたのは青っぽい紫色のアジサイでした。このような色の種類が変わる要因は土にありました。酸性の土であれば青みがかり、アルカリ性の土であれ赤みがかります。つまり、私が見たアジサイの土は酸性に近いものだったことが分かりますね。
<4ツユクサ>
道端でもよく見かける2枚の花弁が特徴的な植物です。「2枚の花弁が特徴的」と書きましたが、実はツユクサには3枚花弁があります。一番に目立つ青色の2つの花弁の下には白く小さい花弁があります。朝に咲き昼には閉じてしまう、という事も特徴の一つです。
<5ヨシノボリ、ヤゴ>
川の浅いところや草が生えている所をよく観察すると、見つけることがあります。ヨシノボリはハゼの仲間で、頭にV字模様があり頬に鮮やかな青色がみえる小魚です。ヤゴはトンボの幼虫であり、水草についていることが多いです。
<6カワウ>
名前のとおり川で見られることが多い鵜の仲間です。黒い羽毛が生えていて、鵜であるためサギよりも足が短く水かきを持っています。潜水もできる、枝にもつかまれる、とても器用な生き物だと感じました。
<7カワセミ>
私が観察したポイントでもめったに見ることのできない小鳥です。羽毛の色が特徴的で背は青緑、腹は鮮やかなオレンジ色です。この青緑色には仕組みがあり、羽毛が光を反射することで青が強く見えたり、緑が強く見えたりと色が変化している様に見ることができます。
<8カダヤシ、ヌマエビ>
カダヤシはメダカによく似ている小魚で、尾ビレがメダカより丸くなっています。ヌマエビは水中のごみを食べて掃除をしてくれる役割があります。私がメダカを飼っていた時もヌマエビを水槽に入れて掃除をしてもらっていました。どちらも川の浅い所で観察することができました。
<9アブラゼミ>
観察ルートを歩いているときには常に声が聞えていましたが、実際に見つけて観察することが出来たのは一か所だけでした。色は木にまぎれられるよう、茶色の保護色になっており、私が見つけるのに苦戦した理由でもあります。
<10アサガオ>
朝に咲き昼には閉じてしまう、<4>で描いたツユクサの特徴と同じ部分があります。5枚の花弁が一枚に繋がっている合弁花であり、広げると五角形のような形になります。また土が酸性であれば赤色、アルカリ性であれば青色と、色は反対ですが<3>のアジサイとも同じ特徴を持っていることが分かりました。アサガオは、今回観察した植物との共通点が多く見られ、調べていておどろきもあり、とても楽しかったです。