しぜんの宝 国照寺
田中遥子
熊本県
苓北町立志岐小学校
小学校3年生
全体説明
わたしが住んでいる国照寺には、木がたくさんはえていて、いろんな花がさいています。
池は四つあり、スイレンやコウホネがさき、ドジョウやメダカなどがすんでいます。アオサギやシラサギもよくとんできます。いろんなトンボがとびまわり、夏はカエルやセミ、秋はコオロギやスズムシ、クツワムシなどがうるさいほど鳴いています。イタチやタヌキ、イノシシもよく来るようになりました。
黒門の前には水田が広がっていて、春から夏にはお米が作られ、秋から冬はレタス畑になっています。台風の時には、西の方から波の音がゴウゴウときこえてきます。
しぜんいっぱいの国照寺では、一年中いろんな生き物に出会います。いつも新しい発見があります。わたしは、この。しぜんの宝 国照寺をさん歩するのが大すきです。
観察ポイントごとの説明
1. カメ
今年になってカメを三びき見つけました。一ぴきめは池のあぜ道にいました。こうらに、けものからかまれたあとがありました。本で調べてみると、カメのてきはイタチやカニとかかれていました。だから、イタチやカニにやられたあとだと思いました。二ひきめは、わたしが自てん車の練習をしているときに道にいました。三びきめは、黒門の下にいました。どちらもこうらに、かまれたあとがなかったので、あんしんしました。
2. ゲンゴロウ
わたしは今年はじめてゲンゴロウを見ました。池にゴキブリみたいな虫がいたから、何だろうと思っておかあさんに聞いてみると、ゲンゴロウと教えてくれました。昼間は池でスイスイ泳いで、夜には、でんとうのあかりめがけてとんできます。八月二十九日の朝のニュースで「ゲンゴロウがぜつめつきぐ2るいにしていされました。」と言っていました。かなしいことです。近くにいるのはうれしいけど、大切に見まもっていこうと思いました。
3. トンボ
トンボが二ひきつながってとんでいました。そのまわりには、シオカラトンボが三びき、じゃれあうようにとんでいました。
そのあとメスは、水路の水の中にたまごをうんでいました。ヒュッヒュッヒュッと十秒間に二十回ぐらいのスピードでおしりを水につけていました。
いったいヤゴは、何十ぴき、何百ぴき生まれてくるんだろうと思いました。早く生まれてこないかなぁ。
4. ヌマエビ
わたしは今年はじめてヌマエビを見ました。さいしょにおとうさんが見つけました。
ヌマエビは、うらの池のコウホネの葉の近くにました。おとうさんとわたし、妹、弟の四人であみですくったら、たくさんとれました。メダカとヤゴとミズスマシもいっしょにとれました。水そうにいれてかんさつしました。夜になるとヌマエビは、スイレンの葉の上や流木の上に親子でなかよくねていました。ヤゴも同じようにねていました。
5. イノシシ
ハンミョウをおいかけていると、動物の足あとがありました。地面の土をひっくりかえしたあともありました。おとうさんに聞くと、それはイノシシがほったあとだと教えてくれました。うちのうら庭や前のおみやのあたりまで、ときどきおりてきています山には食べ物があんまりないのかなあと思いました。町じゅうでイノシシがふえているそうです。わたしはまだ、ウリボウを見たことがないので、早く見てみたいです。
6. エンマコウロギ
きょ年の秋、エンマコオロギを五十ぴきぐらいつかまえました。ケースに入れて、さんらんの様子などをかんさつしました。今年の五月のおわりごろ、三百ぴきぐらい、子どもが生まれました。キュウリやバナナをやると、とりあいみたいになっていました。少しずつにがしてもまだまだいっぱいいます。
長さは、さいしょ五mmぐらいでしたが、今では二cmぐらいにもなっています。だから、もっと大きくなってほしいと思いました。
7. ドジョウの子
きょ年つかまえたドジョウを表の池ににがしていました。五月のおわりごろ、ドジョウの子どもが生まれているのをおかあさんが見つけました。親は十cmくらいでしたが、二~
三cmくらいのかわいいドジョウの子でした。
十ぴきぐらいつかまえて、水そうにいれてかんさつしました。スイレンの葉や流木の上で休んでいる時もあるし、どろの中でじっとしている時もあります。雨がふると、うれしそうにウジョウジョおよいでいました。
8. アオサギ
表の池には、アオサギがよくやってきます。じっと立っていたり、ゆっくり歩いてえものをねらったりしています。わたしたちに気がつくと、すぐにパッととびさってしまいます。池のあぜ道には、アオサギの足あととフンがよくのこっています。この前は、ゲンゴロウのしがいがありました。食べられたのかな?
アオサギは魚やカエルなどをたべるそうだけど、せっかく生まれたドジョウやメダカの子どものことがしんぱいです。