応募期間

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受賞作品一覧
優秀賞
第40回 高校生の部

地上107cmの景色

小川詠子

兵庫県
賢明女子学院高等学校
高校1年生

全体説明

私がつくった散歩道マップは「地上107センチメートルの景色」です。この道は、私が地元で小学校1年生から3年生まで通っていた小学校への通学路です。この時期は私が一番強いイマジネーション(想像力やもう想力)を持っていた時期でもあります。小学校1年生の頃の身長である107センチメートルから見える自然たっぷりの道をマップにしました。この道自体は淡路島の北部に位置する淡路市の中の中田という地域にあります。この地域にというより淡路島に電車はなく、バス停は数えるほどにはあるような場所です。朝は窓から牛の鳴き声とフンのにおいが入ってきて、外に出れば土っぽい草の匂いで満たされています。木にかこまれたため池からはカエルの声、石の階段にかたつむり、甘いみつの花やため池のカメにちょっかいを出して、クモを横目にトンネルに入りムーミンを育て、抜けた先のモグラを追い、どんぐりを集め、竹やぶに入り怒られた幼い私の道です。

観察ポイントごとの説明

<1 ウシガエル>
細い道の途中にミントグリーンのフェンスがあり、その向こうはすべて木で囲まれている暗いため池がありました。そこにいるカエルがカエルではないような鳴き声をしていて、ウシガエルだと分かりました。必ず通る細道にあるので気にしながら通ったり、たまにのぞいてみたりすることも日課になります。

<2 カタツムリ>
隣が森になっている石の階段には大小さまざまなカタツムリがいます。約5センチメートルのものから約1センチメートルあるかないかのものもあります。湿気の多い場所のため、カタツムリのような生き物がよく生息しています。

<3 ウシ>
階段と少し反対に位置するよく太陽のあたる草むらに小規模の牧場があります。その独特な匂いや声を全身で感じながらいい天気の下歩くと、とてもさわやかな風を感じることができます。

<4 ホトケノザ>
子供はみんなするであろう花のみつをすうという行動があります。その中でもよくそうされていた花がホトケノザです。たしかに甘いみつがあるのですが花そのものをみると、意外とふわふわしていたり紫の花が毒々しくみえたりしておもしろいです

<5 ミシシッピアカミミガメ>
ため池にいたのはカメの中でも有名な外来種であるミシシッピアカミミガメです。なかなか姿を現してくれなかったため、見れた日にはラッキーな気持ちになることができます。冬は冬眠してしまうので見たいときは夏に見るのがいいです。

<6 クモ>
木の根がむき出しになっているここでは、クモをはじめとするあらゆる虫のすみかになっています。この山には階段がありその先に何かがありそうなことから怖い雰囲気をもっています。それがクモをひきたてていてすこし怖い場所です。

<7 ミノムシ>
横断歩道の代わりになるように作られたトンネルは暗く、抜けた横は森のため生き物が迷いこむこともしばしばあります。たまたまいたミノムシをそのトンネルで育てていたこともありました。今では雨の日にカタツムリがいることも多くなりました。

<8 モグラ>
モグラは土の中にいるイメージが大きかったのですが、その日モグラはみぞを走っていました。必死で追いかけるも追い付くことはできませんでした。今でもこの場所では運がいいとめずらしい動物に会える場所になっています。

<9 タケ>
学校の駐車場の裏には竹やぶがあります。休み時間そこへもぐりこみ何度かおこられたことがあります。竹はいろんなことに使えるのにくわえて、たくさんあつまっていると威厳がありました。

<10 ドングリ>
どんぐりにもいくつかの種類があります。星型をつけたこの場所では3種類ものどんぐりが見られます。友人を集めて工作するのもとても楽しく、そのための材料あつめはここで行われました。

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