夏の霞ヶ城公園自然観察路
平澤明日菜
福島県
福島大学附属中学校
中学校1年生
全体説明
二本松城(霞ヶ城)は日本百名城として多くの人が来る、梯郭式の平山城です。現在は公園として整備され、園内には多くの見どころがあります。
私は小学生の時に自由研究でタンポポの観察をしました。そのときに私の地元では珍しい「シロバナタンポポ」が霞ヶ城公園にあると聞いて、何度か訪れ観察をしていました。タンポポの咲く春はソメイヨシノが満開で感動しました。タンポポが綿毛になる初夏はツツジやアヤメが咲いていて、とても美しい公園だという印象を持っていました。今回、自然観察路コンクールに取り組むために、夏の霞ヶ城公園をテーマに選びました。夏の霞ヶ城公園は、目立つ花などはほとんどありませんでしたが、木々の緑が濃く、猛暑の中でもすずしく感じました。分かりやすい花や自然がすぐに見つかる春や初夏とは違い、自分から探す夏の観察路も楽しいと思いました。
観察ポイントごとの説明
①箕輪門のアカマツ
少年隊の銅像から箕輪門までアカマツが並んでいました。門から公園内に入るとさらにたくさんのマツが生えていました。何となく形の違うマツもあり、後で調べたらクロマツだと分かりました。アカマツとクロマツの違いを調べてもう一回見に行きたいと思いました。
②三の丸広場付近南側斜面の「アザミ」
花らしい植物がほとんどない中、ピンクのアザミの花がちらほら見られました。枯れかけているのか元気がないように見られました。ざんねんだった。元気のある姿はいいのに、枯れるとこんなに変わってしまうんだと思いました。
③霞ケ池の「フジの実」「スイレン」
藤棚があった。緑の葉が勢いよく生えていました。花は見られませんでしたが、ソラマメみたいな藤の実が見られた。ソラマメみたいな藤も面白かったけど普通の藤が見たかったです。
霞ケ池には白やピンクのスイレンの花が咲いていました。今回調べてスイレンと蓮の違いを知ることができた。両方を比べてみたいと思いました。
④るり池の「アヤメの葉」
るり池には緑の鋭い葉が生えていました。調べてみると6月中旬にはアヤメの花が咲いていたと分かった。とても不思議な面白い花の形をしていると思いました。今度霞ヶ城に行くときは、実物を見て笑いたいです。
⑤るり池西側斜面「ギボウシ」
うすいピンクのギボウシの花が咲いていた。1つ目を見つけたときは、可愛いと思ったけど少し歩くとたくさん群生していて、すこしこわかった。
⑥傘松「アカマツ」
大きなキノコのような面白い形をしたマツがありました。「八千代の松」とも言われるアカマツの巨木で、樹齢350年を超す。一本の幹から四方に枝を伸ばした形はとても迫力がありました。人の手をくわえすぎていると思いました。何年くらいかけてこの形になったのか気になりました。
⑦傘松近くの「イロハモミジ」
傘松の近くでモミジの形をした緑の葉に気づきました。モミジは秋の赤やオレンジの紅葉のイメージがあったので、さわやかな緑のモミジも良いと思いました。意識して見てみると、公園のあちこちに生えていた。私的には緑色のモミジよりも紅葉のモミジのほうが好きです。秋にもう一回行きたいです。
⑧少年隊の碑から日陰の井戸「アジサイ」
少年隊の碑から本丸に向かう途中に青いアジサイが生えていた。でも手入れがされた直後だったのか、花がすべて地面に落ちていた。こんどは落とされていないあざやかなアジサイを見たいと思いました。
⑨本丸奥駐車場付近の「ツルカノコソウ」
本丸から景色を眺めた後、本丸の奥にある駐車場に向かいました。その途中でカスミソウのような小さな花がたくさんついた植物を見つけました。帰って調べたらツルカノコソウのようでした。ただ、4〜5月に咲く花と本やインターネットでは書かれていたので自信はありません。カスミソウとツルカノコソウのちがいを本物で比べてみたいです。
⑩管理センター近く側道の「オオウバユリ」
管理センターから北側の側道を進むとオオウバユリの群生地域がありました。残念ながら花は終わっていて果実になっていました。7〜8月に花が咲くと本に書いてあったので楽しみにしていきましたが遅かったです。花が咲くまで7〜8年かかり、1回しか咲かない花を来年こそ見たいと思います。