楽しい発見!赤羽緑道
田伏 心夏
東京都
星美学園小学校
小学校4年生
全体説明
私は、家の近くの通学路の赤羽緑道公園が大好きです。春はサクラのトンネル、夏は緑のそよ風、秋はドングリとイチョウのじゅうたん、冬は落ち葉のベッド。と、一年中いろいろな発見があり、おもしろいからです。
赤羽緑道公園は、昔、軍用貨物線だった跡地で、全長約一キロメートルの細長い公園です。道に、線路のもようがかいてあったり、車輪のもようの歩道橋や鉄橋のモニュメントがあります。私は、時々トロッコ列車が走っているところを想像してみます。そして、線路もようの道を走ってみると、何だか自分がトロッコ列車になった気分になります。ここは、たくさんの生き物たちにも会えます。ハトやオナガなどの鳥、セミやチョウなどの虫、すっかり地いきねこになっている、ノラねこのミーちゃん。みんな、私の大切な友だちです。私は、毎日この道を通って学校に行くのがとても楽しいです。
観察ポイントごとの説明
① サクラのトンネル
赤羽緑道に入ってすぐのところには、20本のサクラの木があります。春には、きれいなピンクのトンネルができあがります。満開のサクラもきれいですが、私は、やっぱり、花びらが、ヒラヒラと落ちてくる時が最高だと思います。
② 鳥たち
ハト、オナガ、ムクドリ、メジロ……などたくさんの鳥たちに会えます。
最近は、ペットが野生化した鳥、ワカケホンセイインコも、むれで遊びに来ることが多くなりました。黄緑色の体に赤い口ばし、キャーキャーというさけび声のような鳴き声です。とても他の鳥となじんでいるようには見えないけれど、すでに野鳥として図かんにのっているのにおどろきました。
③ 地いきねこミーちゃん
赤羽緑道は、ノラねこ王国ですが、きちんとお世話をしてくださる方々が多くいるので、みんな地いきねこになっています。
その中でも、前にかいねこだったらしいミーちゃんは、人なつこいので特に人気者です。ミーちゃんはメスですが、不妊手術をしてもらっています。私はミーちゃんを通して、いろいろなねこ好きな人と友達になりました。
④樹えきに集まるチョウ
夏に、ムッとする甘い香りがする場所があります。この香りは、私はあまり好きではありませんでしたが、ある時、大きな木の樹えきの香りであることがわかりました。
そこに、いろいろなチョウが集まって、樹えきをすっていました。もしかしたら、花のみつより樹えきの方が好きなのではないかと思うほど、長くとまってすっていました。
⑤ ジャコウアゲハとウマノスズクサ
この階だんを上がると、私の小学校があります。階だんのわきに、ジャコウアゲハの食草ウマノスズクサがはえているのでジャコウアゲハが飛び交い、たまごや幼虫を見ることができます。私は、下校時に、たまごや幼虫を持ち帰って育て、今まで30ぴき以上羽化させています。ジャコウアゲハは、とても美しいチョウですが、幼虫もさなぎも、とても個性的な形で、とてもおもしろいです。