ぱいじま お散歩マップ
平工ちひろ
沖縄県
竹富町立大原中学校
中学校2年生
全体説明
私の「ぱいじまお散歩マップ」の舞台となるのは、沖縄県の八重山諸島に位置する西表島です。今回散歩道として選んだのは、島の一番南の地区、豊原地区です。一歩外に出れば、大自然と触れ合うことのできるとてもいいところです。目の前は海、裏は山という自然いっぱいの豊原から、私の散歩道を紹介します。この散歩道は、天然記念物であるアカショウビンやカンムリワシ、セマルハコガメに会うことができます。他にも道路脇の茂みにはシロハラクイナ、山にはサキシマスベトカゲがいます。家が立ち並ぶ部分もありますが周りは一面緑のじゅうたんのよう。
幼い頃からこの地区に住み、いろいろな自然に触れてきた私のぱい島お散歩マップには、それぞれのポイントにたくさんの思い出があります。
観察ポイントごとの説明
(1)
ここは私の住んでいる団地です。その団地のちょうど真ん中になるガジュマルの木には、毎日のようにヤエヤマオオコウモリが来ます。羽を広げ闇の中を飛ぶシルエットはかっこいいのですが、泣き声はうるさく、目が覚めてしまうほどです。他にも、ヒヨドリやハトなどの鳥があつまります。
(2)
畑のうえの電信柱には、たくさんの鳥がいます。とくにイソヒヨドリは、ピィーピィーとかわいい鳴き声で鳴いています。畑にはナスやトマトなどの夏野菜が実っていてたくさんの生き物が集まってきます。
(3)
この辺りは、部落から少し離れているため、様々な生き物が見られます。茂みの中から出てくるのはシロハラクイナ。2や6のポイントでも見られ、ひょこっと道路に出てくるため、ドライバーのみなさんもひやひやしています。そんなシロハラクイナですが、家の庭にぬき足さし足で入ってきたり、親子で並んで道を横断する姿はとてもかわいいです。
(4)
アカショウビンの美しい鳴き声が聞こえるこの周辺は、木や植物が密集し、人があまり入れないような場所になってきます。私も、道からただ見る事しか出来ませんが、目を閉じて耳を澄ますと鳥や虫のきれいな鳴き声が聞こえてきます。それはまるで合唱を聞いているようで、いい気持ちになります。
(5)
原っぱの後ろはすぐ森というこの観察地点付近では、トンボがよく見られます。時々、何かあったのかと思うくらい飛んでいることもありますが、小さな子供たちはそれを狙って虫網を振り回しています。
(6)
電信柱に堂々ととまっているのは、天然記念物のカンムリワシです。自分の縄張りを見張っているのか、私たちまで監視されているように感じます。また、口笛で鳴き声をまねして返すとにらんできます。未だにカンムリワシのそばに、他の鳥がいるのは見たことが私はありません…
(7)
宿泊施設や、体育館のある7には、裏に山があったり芝のグラウンドが広がっていたりとたくさんの自然を感じることが出来ます。山を少し登ると、眺めのいい展望台があり、幼稚園や保育園のお弁当の日によく食べに行きました。マツボックリやシイの実を拾って、クリスマスツリーやこまを作ったのを覚えています。
(8)
牧場やキビ畑、畑の多いこの周辺には時々、ヤシガニが出ると聞きます。夜は外灯がなく、真っ暗ですが、いつか見てみたいです。昼間は、ヤギが自由にえさを食べ散歩している様子が見られます。また、牧場の牛は父がえさをあげようとするとすごい勢いで走ってきます。正直に言うと怖いです。
(9)
キビ畑や牧草地と一面緑色のこのポイントは、クマゼミやコオロギの鳴き声でいっぱいです。私がでこぼこ道と呼んでいる舗装されていない道には、雨が降って水溜りができるとカエルが卵を産み、おたまじゃくしが狭そうに動いています。島にいるんだなあと、一番に感じられる潮の香りがする場所です。
(10)
この場所は、外来種のギンネムやすすき、オオバギなどの木が密集しています。小学生の時に男子に混ざって傷だらけになりながら、秘密基地を作った場所でもあります。わらや、大きな葉っぱと集めて屋根をつくり、木の棒で雑草をかき分けて道を切り開いて。今ではありえないような思い出の残る場所です。