懐かしき日々~あの日の田舎道~
日下ゆか
兵庫県
兵庫県立大学附属高等学校
高校1年生
全体説明
波賀町は兵庫県の中西部にあり、北には兵庫県の屋根と呼ばれる1000m級の山々がそびえています。
このコースは、兵庫県宍粟市波賀町安賀地域で私の生まれ育った場所です。
小学生のころ、友達と遊び場にしていたところです。
小学校の敷地内には南側に夕山公園、北側に友山公園があり夕山公園の頂きに上ると安賀地域が一望できます。ここは自然が豊富に残った心休まる場所です。地区の東側には山際を引原川(揖保川の上流)が流れ、鮎・ヤマメをはじめ上流域に生息する様々な魚や蛍を見ることが出来ます。水田では春にはホウネンエビ・カブトエビ・オタマジャクシが見られ、夏から秋にかけてナツアカネ・アキアカネも家の周りや田んぼの上を飛び回ります。また、八幡神社には樫木の樹液を求めてカブトムシやクワガタムシがたくさん集まりますが一緒にスズメバチもいるので気をつけなければなりません。神社には400~500年の大木もあるのでフクロウやカッコウの鳴き声・色々な種類の蝉の鳴き声の大合唱です。まるでトトロの世界です。
観察ポイントごとの説明
(1)家の周りの田んぼ
どこの田んぼでも水田は春から夏にかけてオタマジャクシ、夏から秋にかけてはナツアカネ・アキアカネが見られます。最近はイナゴも見られるようになりました。小学生の頃には、オタマジャクシを捕まえるのに熱中しました。梅雨時期にはカエルの大合唱です。
(2)草道ポイント
畑のあぜに野いちごが食べられるところがあって友達と学校の帰りに道草をして、いちご摘みをしていました。とても美味しかったです。帰宅が遅くなりすぎてよく叱られました。
(3)クワガタ撮り場
八幡神社です。大きな樫の木にカブトムシ・クワガタムシ・セミがたくさんいます。小さい頃兄や姉と一緒によく捕まえに行きました。スズメバチも多くいるので気をつけながら探さないと大変なことになります。
(4)たくさんの野草
山には、ワラビ・ゼンマイ・ヤマブキがあり中でも一番身近な場所は波賀小学校北側の友山公園です。小学生のころ友達や祖母と一緒に、友山公園にワラビやゼンマイを採りに行った記憶があります。地域の方が草刈りをして下さるので、とても採集しやすい場所です。
(5)蛍の鑑賞スポット
6月~7月は蛍もたくさん見られます。最近は数も減っていますが、それでもたくさん見ることが出来ます。
(6)大自然の中でも遊び
夏にはみんなで川に遊びに行きます。水中メガネをつけて潜ると、鮎やアマゴ、とくにヨシノボリやメダカをよく見かけます。石の色に同化したカジカガエルもいます。小学生のころは、友達や兄と小魚鳥をしたり、平らな小石を探して水切りをしました。
(7)不思議な生き物たち
一部の水田では春にはホウネンエビ・カブトエビが見られます。カブトエビは毎年見られるわけではなく、子孫を残せる気候の年だけ出てきます。長靴で歩いたあとの穴に、たくさんの黄緑色のホウネンエビが密集していました。形がすごくエビフライに似ていたので、兄弟の間では「エビフライ」と呼んでいました。
(8)スズムシ捕り
畑の石崖では沢山の虫が鳴いています。スズムシ・コオロギ・クツワムシ・キリギリス等の虫を捕まえて飼育をしました。中でもスズムシは飼育ケースで毎年産卵させていました。