おしらせ

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2020.12.04

第37回審査員講評

第37回入賞者選出にあたり、2名の審査員に代表して講評をいただきました。

瀬尾 隆史 [公益社団法人日本環境教育フォーラム]
(小学生部門について)  コロナ禍の中で昨年を上回る応募をいただいたこと、また、遠くオランダから応募があったことに感謝しています。
作品の中には「絵」と「作文」にとどまらず、豊かな発想に基づくユニークな工夫が凝らされているものもあり、楽しく審査することができました。審査員にとっては絵と作文のバランスは常に悩ましい問題ですが、今年は字数制限を超えたり、誤字の多い作文がいくつかありました。そういうこともあり環境大臣賞は該当なしということになってしまいました。残念です。来年は作文にも一層の注力を期待しています。
作品としては、優秀賞の「都会の虫探しが楽しくなる昆虫ツアーMAP」は迫力ある昆虫の絵が素晴らしく、印象に残りました。

(団体部門について)  今年の団体部門は高校のクラブ活動のグループからの応募に充実した作品が多かったと思います。
環境大臣賞の「自然満喫ツアーへようこそ」は淡い色鉛筆で描かれた生き物の絵と地図のところどころにセンス良く配置された建物の絵が素晴らしいだけでなく、絵の中に添えられた説明文が丁寧に書かれていて、そこが高い評価を得ました。
優秀賞の「今昔を結ぶアオの物語」も青色をテーマに生物多様性を未来に向けて維持する重要性を示した発想が光ります。沖縄の慶留間島の自然を描いた「ゲルMAP」は仲の良い小学生5,6年生が身近にある素晴らしい自然を満喫していることがよくわかる作品でした。
来年も多くの団体からの応募をお待ちしています。

赤松 良伸 [三井住友信託銀行株式会社]
(中学生部門について)  今回は、新型ウイルス感染症拡大による学校の休業や夏休み期間の短縮などで、総合的な学習の時間や夏休みの課題学習でのクラス・学年単位での応募がほぼ無くなってしまった影響で、特に中高生の作品数が大きく減る結果となりました。しかし、応募された作品は随所に自然に対する自由な発想と豊かな感性がいきいきと表現されたものが多く、遠方に出かけるのが難しい状況下、工夫して自然観察に取り組む姿勢が感じられ大変ほほえましいものでした。応募作品についてはどれもよくできており、審査員も大いに頭を悩ませました。
環境大臣賞受賞は、応募者が1歳の頃から親しんだ明石公園を広いポイントにわたって丁寧にいきものを観察・記載している点に加え、絵地図としての出来も高く評価され選出されました。

(高校生部門について)  高校生についても新型ウイルスの影響により、応募件数が減少した結果、応募数は他部門を含めて最も少なくなりました。環境大臣賞の作品は、京都鴨川沿いの生きものの出会いと育みをテーマに、特徴を細かく観察したうえで、その生態までをきめ細やかに表現されています。説明文もしっかりとした考察がなされており、審査委員からの高い評価を得たものと思います。
他の優秀作品含め、各応募作品は、構図やデザインにも広がりがあり、説明文も高校生ならではの視点や考察があり、随所に「このように~考える」「~と変えていいきたい」等の意見が記載され頼もしく感じました。
応募作品は、例年通り高いレベルでしたので、次年度は高校生からの更なる応募に大いに期待しております。

※ 感染症対策のため、今年はマスクを着用し、お互いの距離を取って審査会を実施しました。
写真左から、赤松良伸(三井住友信託銀行 ㈱)、星野俊彦(富士フイルムホールディングス ㈱)、
瀬尾隆史((公社)日本環境教育フォーラム)、尾崎絵美(環境省)、執行昭彦((一社)日本空間デザイン協会)
[敬称略]  は審査委員長

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