応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

応募用紙ダウンロード
受賞作品一覧
佳作
第26回 中学生の部

世界文化遺産姫路城の周辺に住む生き物たちをめぐる散策マップ

本條明

兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生

全体説明

ぼくは12年間姫路市に住んでいます。姫路駅を出ると、正面遠くにそびえ立つ姫路城。姫路城には、毎年「お城の写生大会」で絵を描き、マラソン大会では三の丸広場、モミジの中の姫山公園を走り、夏にはサンダルをはいてアミを持ち船場川で魚捕りをしていた。また、春には必ず弁当を持って桜の花見をし、冬はシロトピア公園でタコあげをする。6年生の時には姫路城のことを調べ、ガイドをした。友達の家や駅、中学校に行く時もここを通る。朝、窓から外を見ても大きく見える姫路城。姫路城のことならなんでも知ってる、そう思っていた。だが実はたくさんの虫や鳥、植物があった。色々見ているうちに、今まで知らなかった道や場所もわかってきた。そして姫路城のまわりのことをもっと調べてみよう、そう思った。それでは「世界自然遺産姫路城の周辺に住む生き物たちをめぐる」ツアーに出発だー。

観察ポイントごとの説明

ポイント1

姫路駅北口を出て大手前通りを直進。お城をながめながら歩いてゆくと、ヤナギと松がある。堀の鯉をながめながら桜門橋と大手門を通ると、春はソメイヨシノでピンクにそまり、冬は少しさびしくなる三の丸広場がある。右に行くと千姫ぼたん園もある。ここでしばらく座っているとアリがたくさん体に登ってくるので要注意。アリは大きいのから小さいのまでたくさんいる。

 

ポイント2

姫路動物園にそった道を直進し、きつい2つの坂を上り下りするとそこは生き物の宝庫だ。ツクツクボーシやクマゼミ、アブラゼミの声をききながら木のトンネルの中を歩いて行くと小さな池があり、水が出ている。中にはエビやオオタニシがたくさんいる。池からは堀に新しい水を注いでいる。この堀にも鯉がたくさんいる。たまにアオサギやコサギもいる。この近くのトイレにはネコが集団で住んでいるがなえトイレなのだろう?

 

ポイント3

姫路城の裏を道にそって歩いているとさぎ草園というものがあった。こんな所は今まで全く知らなかったのでおどろいた。池ではアメンボが泳いでいた。さぎ草は初夏にさくらしく、8月に行ったぼくは少しタイミングがおそかったようだ。しかしクモやカ、アリ、コイとまた色々な生き物がいた。ハトもまわりに集っていた。ここの道はマラソン大会であまりよくない成績を残したつらい道だが色々なものがあるのに気付いた。

 

ポイント4

またまっすぐ歩くと道の→にはモミジ並木、(モミジはほとんど手が入っていないようです。)左には姫山公園が現れる。モミジの根の下の土には穴があいているところも多く、つつくとモグラやヘビ、ハチが出てきそうだ。公園の木にはカラスがたくさんとまっている。スズメ、ムクドリも飛んでいたりする。ムクドリは大手前通りの並木の間を集団でも飛んでいる。鳥の王国のようにも見えるがモミジ側にはクロヤマアリやクロオオアリもいる。

 

ポイント5

相変わらずモミジ並木が続いている中で、公園側ではチョウが飛んでいた。アゲハチョウ、モンシロチョウ、オオムラサキなどだ。藤だなのようなものもあう。ハチやハナアブ、ショウリョウバッタ、オンブバッタもいた。虫が増えているようだ。タンポポがさいている時もあった。一度ここで年よりの人たちが集まって体操をしているのを見たが、その人たちもこの道が好きなのだろうか。

 

ポイント6

モミジ並木が終わり始め、横に出れる道のところにきた。すると横の石がきに階段がついていた。そして石がきの上ると下に堀がありまた鯉が20ぴきほど下に集まって口をパクパクしている。のぞいてみるとおじさんがパンをまいていた。高い所はにがてなので下りようとすると、エンマコオロギがいた。向かい側の石がきには、保存樹に指定されているという看板があった。太くて立派なモミジだった。

 

ポイント7

清水橋の方に行くとため池がある。その横にはたまたまご立派なムクノキ(高さ5m以上)がある。根も太い。その根にはまたネコが2匹毛づくろいしていた。その池のまわりでは船場川を大切にしようという船場川まつりが8月に行われる。船場川は城の堀の外を流れている川だ。あまり大きくないが、きれいだ。一度上流でつりをしたことがあったがとれたのはフナ一ぴき。それ以来つりはしていない。

 

ポイント8

船場川ではつりはできる(上流)が川に入ることはできない。が、一度入れたことがある。その時の定員は50人ほどでみんなでアミを持って生き物をさがした。ぼくはメダカやドジョウ、ウシガエル、ザリガニ、ヤゴ、ミズカマキリを捕ったが、他にもブルーギルやブラックバス、カメを捕っていた人もいた。昔は城の攻められやすいという弱点をこの川で補っていたらしい。

 

ポイント9

シロトピア公園も花になると桜が満開。しかし、ここの桜はソメイヨだけではなく八重桜としだれ桜もある。お弁当を食べに来る人多数。冬にはよくここでタコ上げをするが木が多いので糸がからまりやすく、困る。花時計と花だんもあり、たくさんの草花が生えている。虫も多く夏はセミとりをしている人もいた。遊具のまわりにはたくさんのイチョウの木がある。昔よくここであそんだなぁと思った。

 

ポイント10

シロトピア記念公園をこえて博物館についた。道の横にナズナやスズメノテッポウがある。横にまがり美術館の裏に入った。横には高いクスノキがたくさん並んでいる。堀にはたまたま鯉がいる。まっすぐ進んでから左にまがるとやはりセミがないている。ぬけがらもあった。保存樹になっているクスノキも見つけた。もうこれで城のまわりのことは完ぺき!?そして目の前に淳心学院中学校が見えてくるのです。

一覧へ戻る