応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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佳作
第25回 中学生の部

うり坊もおすすめ 自然がいっぱい夢前町 夏限定 川をジャブジャブ散歩道 in Yumesaki river

山下千尋

兵庫県
兵庫県立大学附属中学校
中学校2年生

全体説明

 私のいとこ一家が住んでいる、夢前川のまわりが観察路だ。川は、6月になるとホタルが見れるほどきれいで、川のむこうの山は、イノシシやシカも住んでいる。私の家の近くでは絶対に見られない、キジなども見ることができ、自然がまだまだ残っているところである。

 夏なので、より間近でいろいろな生き物を観察するために、川の中も歩いた。ちょうど良く冷たい水に足をつけながら、ゆったりと生き物を観察するという、夏ならではの散歩道である。

 伯父や伯母、いとこにも話を聞き、無数の生き物たちがいる散歩道を、「涼」も楽しみながら、何回かに分けて観察してみた。

観察ポイントごとの説明

(1)

 この辺は、田んぼがたくさんあり、小さな生き物が多く生息している。トノサマガエルや、アマガエルを特によく見かける。また、この小さな生き物達を狙って鳥達もよく飛来している。アオサギやゴイサギがたくさん田んぼに立っている。田んぼのまわりのあぜ道にも、トノサマバッタやショウリョウバッタがはねまわっている。

 

(2)

 伯父、伯母の家の前には広い畑がある。そこは、生き物達の絶好のえさ場になっている。モンシロチョウやハグロトンボなどもよく飛んでいる。

 

(3)

 畑には、キジも来る。足で畑の土を掘り、土の中のミミズを食べる。また、この畑のすぐ横には川が流れていて、たまにイシガメを見ることもできる。5~6月の産卵シーズンには、畑の方に上がってきて、穴をほり産卵している。

 

(4)

 川に入って少し歩くと、たくさんのセミの声がする。アブラゼミやニイニイゼミがジージーと鳴いている。声のする木をよく見てみると、セミのぬけ殻がたくさんある。夏の終わりごろには、オーシツクツクと、ツクツクボウシもたくさん鳴いている。

 

(5)

 ゆっくり歩いていくと、足もとを魚たちが泳いていく。カワムツや、アユなどの魚だ。石の間には、シマドジョウも見かけることができる。また、ブラックバスや、コイなどの大きめの魚たちも見かける。コイは大きいものでは、1mぐらいのものまで見られる。

 

(6)少し水が溜まったようなところにヤゴがたくさんいる。近くには、サワガニやスジエビ達もたくさん見かける。少し網ですくっただけで2、3匹はとれるぐらいだ。そして、オイカワという15㎝ぐらいの大きさの魚もいる。このオイカワは、この辺では、ハイジャコと呼ばれている。

 

(7)

 川を少し上ると竹やぶがあって、そこにヌートリアという60㎝ほどの動物が住んでいる。数がどんどん増えていて、川を泳ぐ姿を見かける。また、近くにカワセミもおり、小魚をつかまえて大きなくちばしで食べているのをたまに見る。

 

(8)

 この辺には、アゲハチョウがひらひらと飛んでいた。また、ヒラタクワガタやコクワガタ、ミヤマクワガタなどの甲虫もたくさんおり、見かけることができる。川の方には、ウナギもいて、今でもたまにわなをしかけて、漁をしている人もいるそうだ。

 

(9)

 この9地点のあたりは、草木が繁っており、マムシやアオダイショウなどのヘビがよく出てくる。木には、大きなクモが巣をたくさんつくっている。アキアカネや糸トンボなどが見かけられる。交尾している姿もたまに見ることができる。

 

(10)

 この畑には、よくタヌキ、イノシシ、シカ、ヌートリアがやってきて、農作物を食い荒らす。川の向こうの山からは、夜になるとシカの鳴き声が聞こえてくる。春ごろには、ホーホケキョというウグイスの鳴き声やトッキョキョカキョクというホトトギスの鳴き声も聞こえてくる。

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